主な開催重賞
- ブラジルカップ（L）
- スレイプニルステークス（L）
- ブリリアントステークス（L）／OP特別が春〜秋に分布
東京ダート2100mは中距離ダートの中核条件です。
OP〜条件戦まで層が厚く、持続力とスタミナが問われます。
コース構造と特徴
左回りの2ターン構造で、2コーナー付近のポケットから芝スタートしてダートへ合流します。
1コーナーまでの距離は中距離としては十分で、先行争いは序盤から引き締まりやすいです。
直線は約500mと長く、ラストは緩い上りでゴールします。
先行力＋持続力＋スタミナの総合力が要求されます。
開催進行と仮柵
ダートには仮柵の設定がありません。
週ごとの砂厚・含水率・路盤整備の影響が大きく、雨後は時計短縮と内先行有利、乾燥が進むと外差しの好走の傾向が出やすくなります。
当日の含水率と直前の降雨状況は必ず確認しましょう。
展開ラップ傾向
ラップ傾向はやや前傾（速→緩）、前半1000mは締まり向こう正面でワンテンポ緩んでから3〜4角でロングスパートに移行します。
上がりは36秒台後半〜37秒前後が標準で持続力勝負になりやすいです。
含水率が高い日はテンがさらに速くなり、先行勢の粘りが増します。
タイム水準（良馬場）
- 新馬・未勝利：2:15.5〜2:14.5
- 1勝クラス：2:13.5〜2:12.8
- 2勝〜3勝クラス：2:12.5〜2:11.5
- オープン・L：2:10.8前後
- 全体平均（過去5年）：2:13.5前後
稍重〜不良では1.0〜1.8秒の短縮が入りやすく、前半の短縮幅が特に大きくなります。
枠順傾向
枠順別の勝率／複勝率
- 1枠：9.8%／25.8%
- 2枠：9.3%／24.6%
- 3枠：8.9%／23.8%
- 4枠：8.2%／22.6%
- 5枠：7.8%／21.8%
- 6枠：7.2%／20.8%
- 7枠：6.7%／19.8%
- 8枠：6.4%／19.2%
内〜中枠やや良です。
芝スタートで加速を付けやすく、合流後に被砂を避けながら先行ポジションを取りやすい点が利点です。
外枠は展開と発馬が噛み合えば妙味ですが、道中の外々ロスに注意が必要です。
脚質
脚質別の勝率／複勝率
- 逃げ：13.5%／36.5%
- 先行：11.8%／33.2%
- 差し：6.9%／21.0%
- 追込：2.7%／9.0%
先行＞差し＞追込が基本序列です。
直線は長いものの追込一辺倒の過信はNGで、番手〜3列目からのロングスパートが勝ち筋になります。
馬場状態別（脚質）
- 良：逃げ12.8%／34.5%・先行11.0%／31.5%・差し6.6%／20.2%・追込2.4%／8.6%
- 稍重：逃げ14.8%／38.8%・先行12.5%／34.0%・差し6.8%／21.0%・追込2.6%／8.8%
- 重：逃げ16.5%／41.0%・先行13.6%／36.5%・差し7.0%／21.6%・追込2.9%／9.2%
- 不良：逃げ18.0%／44.0%・先行14.8%／37.5%・差し7.2%／21.8%・追込3.1%／9.5%
騎手
騎手別の勝率／複勝率
- C.ルメール：17.5%／42.0%
- 戸崎圭太：14.2%／37.8%
- 田辺裕信：11.8%／32.5%
- 三浦皇成：10.0%／28.0%
- 横山武史：10.8%／29.5%
芝スタートと直線の配分が巧い騎手が安定します。
人気馬の取りこぼしが少ないルメール・戸崎は軸評価がしやすいです。
血統（父／母父／父×母父）
父
種牡馬別の勝率／複勝率
- シニスターミニスター：12.8%／33.0%
- ゴールドアリュール：11.8%／30.0%
- パイロ：10.8%／29.0%
- マジェスティックウォリアー：10.5%／28.5%
- ドレフォン：11.8%／31.8%
- ヘニーヒューズ：9.2%／26.5%
米国ダート×パワー持続に中距離スタミナが噛み合う父系が堅実です。
先行して長く脚を使える血が当舞台の好走の傾向に合致します。
母父
母父別の勝率／複勝率
- キングカメハメハ：9.8%／28.0%
- フレンチデピュティ：10.2%／29.0%
- クロフネ：9.5%／27.0%
- サンデーサイレンス：7.5%／23.0%
- A.P. Indy系：10.5%／29.5%
父×母父
- シニスターミニスター×キングカメハメハ：15.8%／40.0%
- パイロ×フレンチデピュティ：13.2%／35.0%
- ゴールドアリュール×クロフネ：12.0%／33.0%
- ドレフォン×A.P. Indy系：14.0%／36.5%
馬場状態別（父）
- 良：シニスターミニスター12.0%／31.5%・ゴールドアリュール10.8%／29.0%・パイロ10.0%／28.0%
- 稍重：ドレフォン13.8%／35.8%・マジェスティックウォリアー12.2%／33.0%・シニスターミニスター13.0%／34.5%
- 重：ヘニーヒューズ12.8%／33.0%・ドレフォン14.5%／37.8%・パイロ11.5%／31.0%
- 不良：マジェスティックウォリアー15.5%／39.5%・ドレフォン15.0%／38.8%・シニスターミニスター14.8%／37.5%
調教師
調教師別の勝率／複勝率
- 萩原清：12.6%／33.5%
- 林徹：12.0%／32.2%
- 田中博康：11.4%／30.8%
- 宮田敬介：11.0%／29.8%
- 大竹正博：10.6%／28.9%
先行型の仕上げと輸送管理が安定した美浦上位厩舎が堅実です。
ローテと馬場読みの巧さを加点します。
馬主
馬主別の勝率／複勝率
- シルクレーシング：13.6%／33.0%
- ゴドルフィン：13.2%／31.5%
- キャロットファーム：12.0%／30.0%
- サンデーレーシング：12.4%／30.6%
- 東京ホースレーシング：12.6%／31.2%
- G1レーシング：11.0%／28.5%
クラブ勢の分母で安定しつつ、米国型配合の投入比率が高い馬主は時計短縮時に強みを発揮します。
調教師×馬主
ノーザン系クラブ×美浦上位厩舎は王道の勝ち筋です。
シルク／キャロット×萩原・林・田中博、ゴドルフィン×宮田／大竹などは当舞台で好走の傾向が強い布陣です。
生産牧場
生産牧場別の勝率／複勝率
- ノーザンファーム：10.6%／28.0%
- 社台ファーム：8.8%／25.0%
- ダーレー・ジャパンF：13.5%／32.5%
- 三嶋牧場：11.0%／28.8%
- 千代田牧場：9.8%／26.8%
- 新冠橋本牧場：11.6%／27.8%
米国型配合比率の高い牧場は道悪・高速ダートで存在感が増します。
まとめ
- 枠：内〜中やや良。芝スタートからダート合流までロスを抑えられる配置がプラス
- 開催と砂：仮柵の影響はなく含水率と砂厚が鍵。雨後は内先行の粘りが増し乾けば外差しの好走の傾向が出やすい
- ラップ：やや前傾で先行の持続力が最重要。直線は長いが追込過信はNG
- 脚質：先行を軸に差しは展開が噛み合えば好走の傾向。逃げは展開利で一変
- 血統：米国ダート×パワー持続が王道。道悪ならドレフォン／マジェスティックウォリアー／シニスターミニスターの優位性がさらに増す
- 騎手：配分巧者のルメール・戸崎・田辺・横山武史を素直に評価。人気馬の信頼度が高い
