東京競馬場 芝3400mのコース傾向【2025年版データ】

東京競馬場 芝3400mのコース傾向【2025年版データ】
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主な開催重賞

  • ダイヤモンドステークス(G3)

当距離の重賞は事実上ダイヤモンドSのみです。
東京競馬場の長距離戦の中でも希少な舞台です。

コース構造と特徴

左回り・外回りの長距離設定です。

スタート後は長い直線と緩やかなコーナーを通過し、息の入りやすい周回で淡々と流れやすいのが特徴。

東京芝は直線が非常に長く、直線入口の上りを越えてからの持続力と最後の瞬発力が問われます。

1周の芝外回りは約2,083mで、東京芝3,400mは長距離適性と配分力が強く問われるコースです。

開催進行と仮柵

A〜Dコースを使用、仮柵の出し入れで内の傷み具合やコーナー取り回しが微妙に変わり、週ごとに内外の伸びが入れ替わることがあります。

長距離戦ゆえにポジション取りとロスの少なさがより重要になります。

展開ラップ傾向

基本形は「超ロングの緩→急」です。

過去5年の集計では前半3F37.7/上がり3F36.2で後傾寄りの持続戦になりやすい傾向。

タイム水準(良馬場)

  • 重賞:3:30.0前後(過去5年の重賞・OP平均は3:30.6
  • 全体平均(過去5年):3:30.6

良馬場では3分30秒前後が目安で、ペース次第で前後数秒の振れ幅が出ます。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率(過去5年)

  • 1枠:0.0%/12.5%
  • 2枠:12.5%/25.0%
  • 3枠:0.0%/22.2%
  • 4枠:11.1%/22.2%
  • 5枠:11.1%/33.3%
  • 6枠:11.1%/11.1%
  • 7枠:0.0%/20.0%
  • 8枠:10.0%/20.0%

極端な枠差は大きくありませんが、内〜中枠の安定と中〜外の差し込みの妙味が並立します。
周回距離が長いため、道中のロスを抑えられる配置は明確なプラスです。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:0.0%/0.0%
  • 先行:10.3%/17.2%
  • 差し:11.8%/35.3%
  • 追込:0.0%/0.0%

勝ち馬の内訳は先行40%/差し60%で、ロングスパートから直線の末脚勝負になりやすい配置です。
単騎逃げの恩恵は小さく、上がり性能と配分力が問われます。

馬場状態別

  • 良:差しが好走の傾向。直線勝負で末脚の質がものを言う
  • 稍重:先行の好走の傾向。早め押し上げからの持続力が活きる
  • 重〜不良:位置取りの重要度が上がり、消耗戦で先行〜好位が相対的に有利になりやすい

当距離はサンプルが少なく、馬場別の細分データは参考値です。

騎手

騎手の所属別成績

  • 関西騎手:勝率20.0%/複勝率53.3%
  • 関東騎手:勝率3.7%/複勝率13.0%

長距離では配分巧者の騎手が強く、遠征含めて関西勢の好走が目立ちます。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の複勝率

  • ロベルト系:44%
  • サンデーサイレンス系:26%
  • ミスタープロスペクター系:26%

持続力と底力を伝える系統が強めで、長く脚を使える血が合います。

母父系統

母父系統別の複勝率

  • ミスタープロスペクター系:30%
  • ノーザンダンサー系:26%
  • サンデーサイレンス系:23%

父が持続型の場合、母父にスピード源(ミスプロ系やND系)を配した配合で末脚の質が整う傾向があります。

父×母父

父サンデー系×母父ミスプロ系/ND系父ロベルト系×母父ミスプロ系など、持続力×スピードの組み合わせが取り回し良好です。

馬場状態別(傾向)

  • 良:サンデー系・ミスプロ系のキレと持続の両立型が好走の傾向
  • 稍重:ロベルト系やスタミナ型欧州血統が好走の傾向
  • 重〜不良:パワー持続型(ロベルト系、ゴールドシップなどスタミナ型)の相対優位が増す傾向

調教師

調教師の所属別成績

  • 美浦:勝率5.4%/複勝率29.7%
  • 栗東:勝率8.6%/複勝率11.4%

馬主

長距離適性に照準を合わせたクラブ勢と大手系統が中心で、ノーザン系クラブの出走・好走が目立ちます。

調教師×馬主

ノーザン系クラブ×長距離巧者の美浦・栗東上位厩舎が王道です。

スタミナを意識したローテ・馬体維持が鍵で、継続騎乗のメリットも大きい舞台です。

生産牧場

大規模牧場(ノーザンF/社台Fなど)の供給が中心で、質・量ともに安定しています。

スタミナ型の生産背景を持つ馬の台頭もあり、少数精鋭の牧場からの一発も侮れません。


まとめ

  • 枠:極端な差は小さめ。内〜中枠はロスの少なさで安定しつつ、中〜外からの差し込みにも妙味が残る(過去5年の複勝率は2〜5枠が20〜33%程度)
  • 開催と仮柵:週ごとの内外の傷みで有利不利が入れ替わるため、直前の馬場発表と直近レースの通り道をチェック
  • ラップ:超ロングの後傾型で直線の持続力+最後の瞬発が最重要。道中は息を入れつつも早めに脚を使えるかが焦点
  • 脚質:先行を軸に、差しが好走の傾向。逃げの押し切りは稀で、追込一辺倒の過信は禁物
  • 血統:良ではサンデー系×ミスプロ/ND系の配合やロベルト系の持続力が合致。馬場悪化時はスタミナ・パワー継続型(ロベルト系、ゴールドシップなど)がより信頼度を増す
  • 騎手:配分と仕掛けの巧さが問われ、近年は関西騎手の好走が目立つ。長距離巧者を素直に評価
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