主な開催重賞
- 重賞設定なし（京都ダート1200m）
ワンターンのスプリント戦で、テンの速さと先行力、最後はスピードの持続が核心です。
コース構造と特徴
右回り・ダートのワンターン。
向こう正面のシュートから発走し、3コーナーまでの直線は十分に長い設定です。
序盤からテンが上がりやすく、3〜4角は緩やかなコーナーでスピードが落ちにくいのが特徴です。
直線は約329mで平坦基調。
減速の少ない先行押し切りと、直線での惰性＋最後の一踏ん張りが勝ち筋です。
開催進行と仮柵
ダートコースに仮柵の設置はありません。
週ごとの砂厚・含水率・路盤整備の影響が大きく、雨後は時計短縮と内先行優勢。
乾燥が進むと外差しの好走の傾向が出やすくなります。
当日の含水率と直前の降雨状況は必ず確認しましょう。
展開ラップ傾向
ラップ傾向は前傾（速→緩）が基本です。
前半3F34.3〜34.9、上がり3F37.2〜37.8が目安。
ハイペースで流れて道中はやや息が入り、直線は持続力比べになりやすいです。
道悪では前半がさらに短縮され、前受けの粘りが増します。
タイム水準（良馬場）
- 新馬：1:13.8〜1:13.0
- 未勝利：1:13.0〜1:12.6
- 1勝クラス：1:12.5〜1:11.8
- 2勝〜3勝クラス：1:11.7〜1:10.8
- オープン：1:10.8〜1:10.2
- 全体平均（過去5年補完）：1:12.1前後
稍重〜不良では1.0〜1.6秒程度の短縮が入りやすく、特に前半3Fの短縮幅が大きくなります。
枠順傾向
枠順別の勝率／複勝率
- 1枠：9.8%／25.5%
- 2枠：9.6%／25.0%
- 3枠：9.2%／24.2%
- 4枠：8.8%／23.6%
- 5枠：8.3%／22.8%
- 6枠：7.6%／21.4%
- 7枠：6.9%／20.2%
- 8枠：6.3%／19.0%
内〜中枠がやや良です。
スタート後の進路取りがスムーズでロスを抑えやすく、先行タイプは内の利が生きます。
外枠は展開とスタートが噛み合えば妙味ですが、コーナーでの外々ロスに注意が必要です。
脚質傾向
脚質別の勝率／複勝率
- 逃げ：18.5%／45.0%
- 先行：13.6%／36.5%
- 差し：6.2%／19.0%
- 追込：2.0%／6.8%
先行＞差し＞追込が基本です。
直線は短く平坦なため、追込一辺倒の過信はNG。
番手〜3列目の持続力が勝ち筋です。
馬場状態別（脚質）
- 良：逃げ17.2%／43.0%・先行12.8%／34.8%・差し6.0%／18.4%・追込1.9%／6.6%
- 稍重：逃げ19.5%／46.8%・先行13.8%／36.8%・差し6.3%／19.0%・追込2.0%／6.8%
- 重：逃げ20.8%／48.5%・先行14.6%／38.2%・差し6.5%／19.5%・追込2.1%／7.0%
- 不良：逃げ22.0%／51.0%・先行15.5%／40.0%・差し6.6%／19.6%・追込2.4%／7.5%
含水率が高いほど先行勢が粘り込みやすく、良では差しの好走の傾向がやや上がります。
騎手
騎手別の勝率／複勝率
- 川田将雅：17.8%／41.5%
- 松山弘平：15.2%／37.8%
- 坂井瑠星：13.0%／33.6%
- 岩田望来：12.2%／31.0%
- 団野大成：11.4%／29.6%
先行作と配分に長けた関西ジョッキーが安定します。
人気馬の取りこぼしが少ない川田・松山は軸評価で問題ありません。
血統（父／母父／父×母父）
父
種牡馬別の勝率／複勝率
- ヘニーヒューズ：13.6%／34.8%
- ドレフォン：13.8%／36.2%
- マジェスティックウォリアー：12.4%／32.0%
- パイロ：11.4%／30.6%
- シニスターミニスター：10.9%／29.8%
- サウスヴィグラス：10.6%／29.2%
米国ダート型×スピード源が王道です。
先行して長く脚を使える血が当コースの好走の傾向に合致します。
母父
母父の勝率／複勝率
- フレンチデピュティ：11.2%／30.4%
- キングカメハメハ：10.8%／29.6%
- クロフネ：10.2%／28.8%
- アグネスデジタル：10.0%／28.2%
- ゴールドアリュール：9.6%／27.6%
父が米国型の場合、母父にミスプロ系／ND系などのスピード血脈を配すると直線の持続が安定します。
父×母父
父×母父の勝率／複勝率
- ヘニーヒューズ×キングカメハメハ：17.4%／43.2%
- ドレフォン×フレンチデピュティ：16.6%／41.0%
- パイロ×クロフネ：12.6%／34.2%
- マジェスティックウォリアー×アグネスデジタル：11.8%／32.8%
馬場状態別（父）
- 良：ヘニーヒューズ12.8%／33.8%・ドレフォン12.9%／34.8%・サウスヴィグラス10.2%／28.6%
- 稍重：ドレフォン14.8%／38.0%・マジェスティックウォリアー13.2%／34.8%・ヘニーヒューズ13.5%／35.6%
- 重：ヘニーヒューズ16.2%／39.8%・ドレフォン16.5%／41.2%・パイロ12.8%／33.4%
- 不良：マジェスティックウォリアー17.8%／42.2%・ヘニーヒューズ17.2%／41.2%・ドレフォン16.8%／40.8%
含水率が高いほど米国ダート×パワー持続の優位性が増します。
先行できる血の信頼度がさらに高まります。
調教師
調教師別の勝率／複勝率
- 矢作芳人：12.8%／32.8%
- 杉山晴紀：12.2%／31.6%
- 松永幹夫：11.8%／30.6%
- 安田翔伍：11.2%／29.8%
- 森田直行：10.8%／28.8%
先行型への仕上げと輸送・馬体維持が安定している関西上位厩舎が堅実です。
短距離適性の見極めと間隔管理が着順に直結します。
馬主
馬主別の勝率／複勝率
- ゴドルフィン：14.2%／33.0%
- シルクレーシング：13.4%／31.2%
- キャロットファーム：12.6%／30.2%
- サンデーレーシング：12.4%／30.0%
- ロードホースクラブ：11.6%／29.2%
- G1レーシング：11.0%／28.4%
米国型ダート血統のストックが多い馬主は短距離で安定します。
京都の脚抜き良化時は特に好成績が目立ちます。
調教師×馬主
ノーザン系クラブ×関西上位厩舎は王道の勝ち筋です。
シルク／キャロット×杉山・松永幹・安田翔は先行策の徹底とテンの速さで好走の傾向が強いです。
ゴドルフィン×矢作・森田の米国型配合は道悪時の時計短縮で信頼度が高まります。
生産牧場
生産牧場別の勝率／複勝率（過去3年＋5年補完）
- ノーザンファーム：11.2%／29.6%
- 社台ファーム：9.8%／26.8%
- ダーレー・ジャパンF：14.6%／33.8%
- 三嶋牧場：11.8%／29.8%
- 千代田牧場：10.8%／28.0%
- 新冠橋本牧場：11.4%／28.6%
米国型配合の比率が高い牧場は時計短縮時に強みを見せます。
まとめ
- 枠：内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は展開と発馬が噛み合えば妙味
- 開催と砂：仮柵の影響はなく、含水率と砂厚が鍵。雨後は内先行の粘りが増し、乾けば外差しの好走の傾向が出やすい
- ラップ：明確な前傾で先行の持続力が最重要。直線は平坦で短く、追込一辺倒の過信はNG
- 脚質：先行を軸に、差しは展開が噛み合えば好走の傾向。逃げは道悪で一段と有利
- 血統：米国ダート×パワー持続が王道。道悪ならヘニーヒューズ／ドレフォン／マジェスティックウォリアーなど含水率に強い血の優位がさらに増す
- 騎手：先行作と配分巧者の川田・松山・坂井・岩田望来・団野を素直に評価。人気馬の信頼度が高い
