阪神競馬場 芝2200mのコース傾向【2025年版データ】

阪神競馬場 芝2200mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 宝塚記念(G1)
  • すみれステークス(L)

阪神芝2200mは右回り・内回りの中距離と長距離の境目となる舞台です。
直線は約356mで急坂を越えるため、立ち回りとトップスピードの持続、そして坂で止まらないパワーが要求されます。

コース構造と特徴

スタンド前の直線発走で、1コーナーまでの距離は短め(約200〜250m)

序盤はポジション争いがタイトになりやすく、内でロスなく運べる利が生まれやすいです。

3〜4角は半径が小さく減速を強いられ、直線は約356mでゴール前に急坂。

好位確保→3〜4角でジワ上げ→坂で粘る持続型がフィットします。

開催進行と仮柵

芝はA→B→Cの仮柵替えで実施されます。

A序盤は内の芝が良好で内先行の利が出やすいです。

使い込みで内が荒れると外差しの好走の傾向が上昇し、雨で含水率が上がると一時的に内伸びが戻る週もあります。

週ごとの仮柵位置と含水率を必ずチェックしましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向はやや後傾のロンスパ戦(緩→長く加速)

前半1000m61.5〜62.5、後半1000m58.8〜59.8が目安で、3〜4角からの持続的な加速が勝負どころです。

渋化すると前半がさらに落ち着き、先行押し切りの再現性が上がります。

タイム水準(良馬場)

  • 新馬:2:16.5〜2:18.0
  • 未勝利:2:14.5〜2:16.5
  • 1勝クラス:2:13.0〜2:14.8
  • 2勝〜3勝クラス:2:11.8〜2:13.2
  • オープン〜重賞:2:10.0〜2:11.5(宝塚記念は2:10台が基準)
  • 全体平均(過去5年):2:13.8前後

稍重〜不良では0.8〜1.8秒の時計延長が目安で、特にラスト1Fの失速幅が拡大します。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:10.2%/27.8%
  • 2枠:9.9%/27.0%
  • 3枠:9.5%/26.4%
  • 4枠:9.1%/25.6%
  • 5枠:8.6%/24.8%
  • 6枠:8.0%/23.6%
  • 7枠:7.4%/22.4%
  • 8枠:7.1%/21.8%

内〜中枠がやや良

1角までが短く、ロスなく隊列に入れる内有利が基本です。
外枠は展開と進路取りが噛み合えば妙味という評価です。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:14.8%/37.6%
  • 先行:13.4%/35.8%
  • 差し:8.9%/27.0%
  • 追込:4.6%/15.2%

先行〜差し>追込が基本序列です。

直線が長くない内回りと急坂の組み合わせで、追込一辺倒の過信はNG
好位で長く脚を使える持続型が勝ち筋です。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ14.4%/36.8%・先行13.0%/35.2%・差し9.2%/27.6%・追込4.8%/15.6%
  • 稍重:逃げ15.6%/38.6%・先行13.8%/36.2%・差し8.6%/26.2%・追込4.2%/14.4%
  • 重:逃げ16.2%/39.4%・先行14.2%/36.8%・差し8.0%/25.0%・追込3.8%/13.4%
  • 不良:逃げ16.8%/40.2%・先行14.6%/37.4%・差し7.6%/24.2%・追込3.4%/12.8%

渋るほど前受けの粘りが増し、良では差しの好走の傾向がやや上がります。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 川田将雅:16.4%/41.0%
  • C.ルメール:15.0%/39.2%
  • 松山弘平:12.0%/31.0%
  • 坂井瑠星:11.2%/29.8%
  • 岩田望来:10.4%/28.0%

好位確保と配分が巧い関西勢が堅実です。
人気馬の取りこぼしが少ない川田・ルメールは軸評価で問題ありません。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率(

  • ディープインパクト:12.8%/34.6%
  • エピファネイア:12.4%/33.8%
  • ルーラーシップ:11.6%/31.2%
  • キズナ:11.0%/30.2%
  • モーリス:10.6%/29.0%
  • キタサンブラック:10.4%/28.8%

瞬発×持続の両立と、坂に対応するパワーを内包した血が合致します。
良ではディープ系、渋ればキタサンブラックやモーリスなどパワー持続型の好走の傾向が上がります。

母父

母父の勝率/複勝率

  • キングカメハメハ:11.0%/29.8%
  • フレンチデピュティ:10.4%/29.2%
  • ストームキャット:10.2%/28.8%
  • クロフネ:9.8%/27.8%
  • トニービン:9.6%/27.2%

父が瞬発型の場合、母父にミスプロ系/ND系/スタミナ補完(トニービンなど)を配すると立ち回りと終いの持続が安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • ディープインパクト×ストームキャット:17.0%/43.0%
  • エピファネイア×キングカメハメハ:15.4%/39.2%
  • ルーラーシップ×フレンチデピュティ:12.6%/32.4%
  • キタサンブラック×クロフネ:12.0%/31.6%

馬場状態別(父)

  • 良:ディープインパクト13.0%/35.2%・キズナ11.2%/30.6%・ルーラーシップ11.0%/30.2%
  • 稍重:エピファネイア13.2%/35.0%・モーリス12.0%/32.8%・ハーツクライ11.0%/30.0%
  • 重:キタサンブラック13.8%/35.6%・モーリス13.0%/34.2%・エピファネイア12.6%/33.8%
  • 不良:ゴールドシップ14.8%/37.2%・キタサンブラック14.0%/36.0%・オルフェーヴル13.2%/34.8%

馬場が渋るほどパワー持続型の優位が増し、良ではディープ系/キズナ/ルーラーの切れと持続のバランスが安定します。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 中内田充正:12.2%/32.6%
  • 友道康夫:12.0%/31.8%
  • 斉藤崇史:11.8%/31.0%
  • 矢作芳人:11.0%/29.8%
  • 池江泰寿:10.8%/29.2%

位置取り戦と仕上げに長けた関西上位厩舎が堅実です。
坂で止まらない配分を徹底できる陣営を評価します。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • サンデーレーシング:14.2%/34.6%
  • キャロットファーム:13.4%/33.2%
  • シルクレーシング:12.6%/31.6%
  • 金子真人ホールディングス:12.0%/31.0%
  • ロードホースクラブ:11.2%/29.4%
  • ゴドルフィン:11.0%/29.0%

ノーザン系クラブと良質な中距離〜スタミナ配合で好走の傾向が安定します。
渋った週でも大崩れしにくいのが強みです。

調教師×馬主

ノーザン系クラブ×関西上位厩舎が王道です。
サンデー・キャロット×中内田/友道/斉藤崇、金子HD×友道などは当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:12.4%/31.6%
  • 社台ファーム:9.8%/27.2%
  • 追分ファーム:9.2%/25.6%
  • ケイアイファーム:10.6%/28.2%
  • ダーレー・ジャパンF:11.0%/29.4%
  • ノースヒルズ:10.2%/27.6%

瞬発と持続のバランスに優れた配合を多数送り出す大手牧場が総じて堅実です。
道悪時はパワー型の育成背景を持つ牧場の強みが出ます。


まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は展開と進路確保が噛み合えば妙味
  • 開催と芝:仮柵と内の傷みが鍵。内が良好なら内先行、荒れれば外差しの好走の傾向が出やすい
  • ラップ:やや後傾のロンスパでトップスピードの持続が最重要。直線は長くない内回りで追込一辺倒の過信はNG
  • 脚質:先行を軸に、中団差しは展開が噛み合えば好走の傾向。逃げはマイペースで一変
  • 血統:ディープ系/エピファネイア/ルーラーシップなど瞬発×持続型が王道。道悪ならゴールドシップ/キタサンブラック/オルフェーヴルの優位性がさらに増す
  • 騎手:配分巧者の川田・ルメール・松山・坂井を素直に評価。人気馬の信頼度が高い
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