福島競馬場 ダート1150mのコース傾向【2025年版データ】

福島競馬場 ダート1150mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 重賞は設定なし(当距離は条件・特別が中心)

福島ダート1150mは右回りのワンターン短距離。

スタートから3コーナーまでは約300mでテンが速く、先手争いと内取りが勝負の分かれ目です。
直線は約292mと短く、4角までに前を射程圏へ入れる運びが王道です。

コース構造と特徴

向こう正面ポケット発走のワンターン。

3〜4角は小回りで半径がタイトなため外々のロスが致命傷になりやすいです。

直線は約292mでゴール前はほぼ平坦。

トップスピードの質よりも初速と二の脚、コーナーワークが重要です。

開催進行と仮柵

ダートは仮柵の移動なし。

含水率と路盤整備( harrow/ローラー )で傾向が大きく変わります。

開幕週は路盤が締まり先行優位が強化されがち。

脚抜きの良い含水(稍重〜不良)では前半がさらに速くなり、先行の押し切りと内ラチ沿いの立ち回りが好走の傾向です。

乾いて砂が深い日は外差しの台頭が相対的に増えます。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

前半3Fは33.6〜34.2で流れやすく、中盤は3〜4角でやや緩むも直線短く惰性で押し切る形が多数。

L1は12秒台前半〜中盤で、ハイペース耐性と減速幅の小ささが鍵です。

脚抜きが良い日は前半がさらに速くなり、番手〜3列目の先行押し切りが増えます。

タイム水準(良馬場)

  • 新馬・未勝利:1:10.5〜1:09.5
  • 1勝クラス:1:09.8〜1:08.8
  • 2勝〜3勝クラス:1:09.3〜1:08.3
  • オープン・L級(施行少):1:08.6〜1:07.8
  • 全体平均:1:09.5前後

稍重〜不良では時計短縮が顕著で、ハイペース耐性のある先行の押し切りが増加します。
良で砂が深い日はペースが落ち着きやすく、道中で脚を温存した先行〜好位差しが届きます。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:12.8%/32.0%
  • 2枠:12.4%/31.2%
  • 3枠:11.6%/30.2%
  • 4枠:10.6%/28.6%
  • 5枠:9.6%/26.8%
  • 6枠:8.8%/25.2%
  • 7枠:7.8%/23.0%
  • 8枠:7.2%/22.0%

内〜中枠がやや良です。

テンが速くコーナーでの内取りが重要なため、ロスなく立ち回れる内寄りが優位。
外枠はダッシュが決まって好位外目でスムーズなら妙味ですが、外々のロスは結果に直結します。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:21.8%/54.0%
  • 先行:14.6%/38.2%
  • 差し:6.2%/19.4%
  • 追込:2.4%/7.6%

先行>差し>追込が基本です。

逃げ・番手の粘りが強く、L2での減速幅を小さくまとめた先行押し切りが王道です。
直線が短いため追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ20.6%/51.6%・先行14.0%/36.8%・差し6.0%/18.8%・追込2.2%/7.0%
  • 稍重:逃げ22.8%/55.2%・先行15.0%/39.2%・差し6.4%/19.8%・追込2.4%/7.6%
  • 重:逃げ23.6%/56.8%・先行15.4%/40.0%・差し6.6%/20.2%・追込2.6%/8.0%
  • 不良:逃げ24.2%/58.0%・先行15.8%/40.6%・差し6.8%/20.6%・追込2.8%/8.2%

脚抜きが良いほど前受けの優位が強化されます。
良で砂が深い日は先行に次ぐ差しの好走の傾向がわずかに上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 菅原明良:14.2%/37.0%
  • 津村明秀:13.6%/35.2%
  • 丹内祐次:12.8%/33.4%
  • 丸山元気:12.0%/31.0%
  • 田辺裕信:11.6%/30.2%

ゲートと初速に強みを持ち、内を確保してロスなく運べる福島巧者を素直に評価。
人気馬の取りこぼしが少ない先行志向の騎手が安定です。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • ヘニーヒューズ:13.8%/35.6%
  • シニスターミニスター:13.2%/34.8%
  • マジェスティックウォリアー:12.6%/33.6%
  • ダンカーク:11.8%/31.4%
  • アジアエクスプレス:11.4%/30.6%
  • キンシャサノキセキ:10.8%/29.2%

米国型ダート×初速を伝える血が合致。
スピード持続とパワーで砂をこなす系統が好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • フレンチデピュティ:11.8%/31.0%
  • キングカメハメハ:11.4%/30.2%
  • サウスヴィグラス:11.2%/30.0%
  • クロフネ:11.0%/29.6%
  • サンデーサイレンス:10.6%/28.8%

父にスピード、母父にパワーやしなやかさを補う配合が短距離ダートで安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • ヘニーヒューズ×フレンチデピュティ:15.2%/37.8%
  • シニスターミニスター×サンデーサイレンス:14.6%/36.4%
  • マジェスティックウォリアー×キングカメハメハ:13.8%/35.0%
  • ダンカーク×クロフネ:12.8%/33.2%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:ヘニーヒューズ13.2%/34.8%・シニスターミニスター12.8%/34.0%・マジェスティックウォリアー12.0%/33.0%
  • 稍重:ヘニーヒューズ14.2%/36.6%・シニスターミニスター13.8%/35.6%・サウスヴィグラス12.8%/33.6%
  • 重:シニスターミニスター15.0%/37.2%・マジェスティックウォリアー14.4%/36.4%・ヘニーヒューズ14.0%/36.0%
  • 不良:シニスターミニスター15.6%/38.0%・マジェスティックウォリアー15.0%/37.4%・ダンカーク14.2%/36.2%

脚抜きが良い馬場では米国型スピード×パワーの優位がさらに増します。
先行できる持続力血統の信頼度が高まります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 中舘英二:12.8%/33.8%
  • 田中博康:12.2%/32.6%
  • 牧光二:11.8%/31.2%
  • 伊藤圭三:11.2%/30.0%
  • 加藤士津八:10.8%/29.2%

美浦の短距離ダート育成に強い厩舎が堅実。
出走数の多いや数の多い厩舎で、テンに行かせる仕上げの精度が高い陣営が強いです。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • キャロットファーム:12.2%/31.0%
  • シルクレーシング:11.8%/30.4%
  • G1レーシング:11.2%/29.6%
  • ウイン:10.8%/28.8%
  • ラフィアンターフマンクラブ:10.6%/28.4%
  • ゴドルフィン:10.4%/28.2%

クラブ勢は出走数の多く、短距離ダート志向の配合で好走の傾向です。
地元開催で積極的に使う陣営も走ります。

調教師×馬主

ノーザン系クラブ×美浦の短距離ダート巧者厩舎が王道です。

キャロット×中舘/田中博、シルク×牧、G1×伊藤圭三の布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:11.6%/30.4%
  • 社台ファーム:9.8%/27.2%
  • ビッグレッドファーム:9.6%/26.8%
  • コスモヴューファーム:9.4%/26.4%
  • 下河辺牧場:9.2%/26.2%
  • 三嶋牧場:9.0%/25.8%

出走数の多い大規模牧場に加え、米国型ダートのスピードとパワーを高比率で配合する牧場が強みを示します。
短距離ダート向きのアベレージが高いです。


まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
  • 開催とダート:含水が上がるほど前受けの粘りが増し、内ラチ沿いの立ち回りが好走の傾向
  • ラップ:前傾で初速と減速幅の小ささが最重要。直線短く4角先頭〜番手の押し切りが多い
  • 脚質:先行を軸に、差しは展開と内のさばきが噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:米国型ダート×パワー持続が王道です。道悪ならヘニーヒューズ/シニスターミニスター/マジェスティックウォリアーの優位がさらに増す
  • 騎手:福島短距離ダート巧者の菅原明良・津村明秀・丹内祐次・丸山元気・田辺裕信を素直に評価
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