主な開催重賞
- レパードステークス(G3・3歳ダート1800m)
- BSN賞(L・ハンデ/別定・ダート1800m)
新潟ダート1800mは左回りの二ターン中距離。
直線は約353mで平坦、コーナーは大回りで惰性が乗る設計です。
スタートから1コーナーまでがやや短く、内を先に確保して淡々と運ぶのが王道です。
コース構造と特徴
スタンド前からの発走で1コーナーまで約300m。
序盤のポジション争いで内を確保できるかが重要です。
向こう正面は緩やかに流れやすく、3〜4角は半径が大きくスピードを保ちやすい。
直線は平坦で減速が小さく、前が止まりにくいのが特徴です。
砂質は標準〜やや軽めで、含水が上がると時計が速くなります。
開催進行と仮柵
ダートは仮柵なし。
路盤整備(砂厚・均し・散水)と降雨で内外の優位が変動します。
乾いた日は内先行が粘りやすく、含水率が高い日は外からスムーズに運んだ先行〜差しの好走の傾向が上昇します。
当日の含水率・風向・キックバックの強さは必ず確認しましょう。
展開ラップ傾向
ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。
前半1000mは61.0〜62.5が多数で、道中で極端に緩まず後半800m50.5〜51.8の我慢比べ。
L3以降での惰性+もう一脚を維持できる先行〜好位が優勢です。
道悪では前半がさらに速まり、前の粘り込みが強まります。
タイム水準(良馬場)
- 新馬・未勝利(2〜3歳):1:55.8〜1:54.5
- 1勝クラス:1:54.0〜1:52.8
- 2勝〜3勝クラス:1:53.2〜1:51.8
- オープン・L〜重賞:1:51.5〜1:50.5
- 全体平均:1:53.0前後
稍重〜不良では1秒以上の短縮が出やすく、先行勢の粘り込みが増えます。
上がり最速=勝利ではなく、前半位置の優位が効く舞台です。
枠順傾向
枠順別の勝率/複勝率
- 1枠:10.8%/27.8%
- 2枠:10.6%/27.4%
- 3枠:10.2%/26.8%
- 4枠:9.6%/25.8%
- 5枠:9.2%/25.0%
- 6枠:8.8%/24.2%
- 7枠:8.2%/23.4%
- 8枠:7.6%/22.6%
内〜中枠がやや良です。
1角までが短く内でロスを抑えやすい配置がプラス。
外枠は出脚と好位確保が決まれば妙味ですが、外々を回すとロスが直結します。
脚質傾向
脚質別の勝率/複勝率
- 逃げ:16.0%/45.0%
- 先行:12.8%/34.0%
- 差し:7.0%/21.0%
- 追込:3.0%/10.0%
先行>差し>追込が基本です。
番手〜3列目で淡々と運び、L2の落ちを最小化して押し切るのが王道です。
直線は平坦でも前が止まりにくく、追込一辺倒の過信はNGです。
馬場状態別(脚質)
- 良:逃げ14.8%/41.2%・先行12.2%/32.8%・差し6.8%/20.4%・追込2.8%/9.2%
- 稍重:逃げ16.8%/45.2%・先行13.0%/34.6%・差し7.0%/21.0%・追込3.0%/9.8%
- 重:逃げ17.8%/46.8%・先行13.4%/35.2%・差し7.2%/21.4%・追込3.2%/10.2%
- 不良:逃げ18.6%/48.0%・先行13.8%/36.0%・差し7.4%/21.8%・追込3.4%/10.6%
含水が上がるほど前受け優位が強化され、良では差しの好走の傾向がやや上昇します。
騎手
騎手別の勝率/複勝率
- 津村明秀:13.0%/33.2%
- 菅原明良:12.4%/32.0%
- 戸崎圭太:12.0%/33.0%
- 三浦皇成:11.2%/29.6%
- 石橋脩:10.6%/28.2%
スタート直後に内を確保し、コーナーでラップを落とさず運べる新潟巧者が堅実。
L1で鈍らせない仕掛けができる騎手を素直に評価しましょう。
血統(父/母父/父×母父)
父
種牡馬別の勝率/複勝率
- シニスターミニスター:12.6%/33.4%
- パイロ:12.0%/32.2%
- ヘニーヒューズ:11.6%/31.0%
- ホッコータルマエ:11.2%/30.6%
- ドレフォン:10.8%/29.8%
- マジェスティックウォリアー:10.6%/29.4%
米国型パワー×先行持久が合致。
初動の速さとL2で止まらない持続力を伝える父系が好走の傾向です。
母父
母父の勝率/複勝率
- フレンチデピュティ:10.8%/29.6%
- クロフネ:10.6%/29.0%
- ゴールドアリュール:10.4%/28.8%
- キングカメハメハ:10.0%/28.0%
- サンデーサイレンス:9.8%/27.4%
父に速力、母父にダート適性とスタミナを補う配合が直線の持続で安定します。
父×母父
父×母父の勝率/複勝率
- シニスターミニスター×フレンチデピュティ:14.2%/36.2%
- パイロ×キングカメハメハ:13.4%/34.6%
- ヘニーヒューズ×クロフネ:12.8%/33.2%
- ホッコータルマエ×サンデーサイレンス:12.4%/32.8%
馬場状態別(血統・父)
- 良:パイロ12.0%/32.0%・シニスターミニスター11.8%/31.6%・ヘニーヒューズ11.2%/30.4%
- 稍重:ヘニーヒューズ12.8%/33.6%・シニスターミニスター12.6%/33.4%・ホッコータルマエ11.8%/31.2%
- 重:シニスターミニスター13.6%/35.0%・マジェスティックウォリアー12.8%/33.8%・ホッコータルマエ12.4%/33.0%
- 不良:シニスターミニスター14.2%/36.4%・ドレフォン13.4%/34.8%・アジアエクスプレス12.8%/33.6%
道悪では米国型パワー×スピードの優位がさらに増します。
前受けできる持久力血統の信頼度が高まります。
調教師
調教師別の勝率/複勝率
- 田中博康:12.0%/31.2%
- 斎藤誠:11.6%/30.4%
- 和田勇介:11.2%/29.8%
- 手塚貴久:10.8%/29.0%
- 萩原清:10.4%/28.2%
美浦のダート中距離巧者厩舎が堅実。
出走数の多いやり繰りと先行力を引き出す仕上げが強みです。
馬主
馬主別の勝率/複勝率
- ゴドルフィン:12.0%/31.0%
- シルクレーシング:11.6%/30.2%
- キャロットファーム:11.2%/29.8%
- 社台レースホース:10.8%/28.6%
- G1レーシング:10.4%/28.0%
- サンデーレーシング:10.2%/27.6%
クラブ勢と外資系大手は出走数の多く、配合の方向性も明確で好走の傾向。
個人馬主は自前生産のパワー配合で道悪に強みを示します。
調教師×馬主
クラブ/外資大手×美浦のダート中距離巧者厩舎が王道です。
シルク×斎藤誠、キャロット×田中博康、ゴドルフィン×和田勇介の布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。
生産牧場
生産牧場別の勝率/複勝率
- ノーザンファーム:10.8%/29.4%
- 社台ファーム:9.6%/26.8%
- グランド牧場:10.2%/28.4%
- 下河辺牧場:9.6%/27.2%
- 三嶋牧場:9.4%/27.0%
- 追分ファーム:9.2%/26.6%
出走数の多い大規模牧場に加え、ダート中距離の自家配合に強い牧場が安定。
米国型パワー×先行持久を意識した生産が奏功しています。
まとめ
- 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
- 開催とダート:仮柵なしで路盤と含水の影響が大。含水が上がると外からの先行〜差しの好走の傾向が強まる
- ラップ:前傾で初速+持続が最重要。L2の落ちを小さくまとめる先行タイプが有利
- 脚質:先行を軸に、差しは展開と進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
- 血統:米国型パワー×先行持久が王道です。道悪ならシニスターミニスター/ヘニーヒューズ/ホッコータルマエの優位がさらに増す
- 騎手:新潟ダート巧者の津村・菅原明良・戸崎・三浦・石橋脩を素直に評価
