新潟競馬場 芝1000mのコース傾向【2025年版データ】

新潟競馬場 芝1000mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • アイビスサマーダッシュ(G3・直線芝1000mの名物重賞)
  • ルミエールオータムダッシュ(L)

新潟芝1000mはいわゆる「千直」。
コーナーの無い直線競馬で、外ラチ沿いの進路確保と初速が勝敗を大きく左右します。

コース構造と特徴

左回りコースの直線芝シュートを使用するワンターン。

スタートからしばらく緩やかな下りでスピードに乗りやすく、その後はほぼフラット。

約658mの長い直線を一気に駆け抜け、内外の進路取りと隊列の作り方が極めて重要です。

外ラチ沿い=風の影響が少なく進路ロスが出にくいため優位に働く日が多いです。

開催進行と仮柵

芝はA→B(年によりC)と仮柵を移動します。

開幕週〜序盤はスタンド側(外ラチ)付近の芝がフレッシュで外有利になりやすいです。

週が進むと外ラチ沿いの傷みが進行し、中央〜内めの好走の傾向が相対的に上がります。

雨後は含水ムラで「外が伸びない日」も出るため、当日の含水率・風向・ラチ沿いの荒れ具合は必ずチェックしましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

200m区切りの通過は概ね11.9→10.7→11.0→11.2→11.8前後で、前半でトップスピードに乗せてから惰性+持久で押し切る形が多数です。

L1はやや落ち込みやすく、序盤のダッシュ力と『最後まで減速幅を小さくするパワー』の両立が鍵です。

追い風なら前の粘りが強化、向かい風なら外ラチ内での隊列待機からの差しが間に合いやすくなります。

タイム水準(良馬場)

  • 新馬・未勝利(2〜3歳):57.8〜56.6
  • 1勝クラス:56.2〜55.4
  • 2勝〜3勝クラス:55.4〜54.8
  • オープン・L〜重賞:55.0〜54.2
  • 全体平均:56.0前後

稍重〜不良では見かけ上0.6〜1.2秒の短縮が入りやすい一方、ラチ沿いの芝質差で隊列の有利不利が拡大します。
内外の伸びを直前レースで必ず確認しましょう。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:5.0%/15.2%
  • 2枠:5.6%/16.2%
  • 3枠:6.2%/17.0%
  • 4枠:6.8%/18.2%
  • 5枠:7.4%/19.8%
  • 6枠:8.6%/22.4%
  • 7枠:9.8%/25.6%
  • 8枠:10.6%/27.2%

外枠>中枠>内枠の順に優位です。

外ラチ沿いを早めに確保できる配置がプラスで、内枠は中央〜外への進路変更がスムーズなら妙味が生まれます。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:14.8%/38.0%
  • 先行:12.8%/34.4%
  • 差し:8.6%/23.8%
  • 追込:3.2%/11.0%

先行>差し>追込が基本です。

初速でポジションを取り、外ラチ沿いで減速幅を小さくまとめるのが王道です。
直線だけの競馬でも追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ14.0%/36.6%・先行12.4%/33.6%・差し8.4%/23.2%・追込3.0%/10.6%
  • 稍重:逃げ15.2%/38.8%・先行13.0%/34.8%・差し8.6%/24.0%・追込3.2%/11.0%
  • 重:逃げ16.0%/40.2%・先行13.4%/35.6%・差し8.8%/24.2%・追込3.4%/11.2%
  • 不良:逃げ16.4%/41.0%・先行13.8%/36.0%・差し9.0%/24.6%・追込3.6%/11.4%

渋るほど前受けの粘りが増し、良では差しの好走の傾向がわずかに上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 津村明秀:13.8%/34.4%
  • 菅原明良:11.8%/30.6%
  • 丸山元気:10.8%/28.8%
  • 西村淳也:10.4%/28.2%
  • 柴田大知:9.6%/26.8%

千直は進路取りと初速の作り方が肝。
外ラチ沿いを迷わず選択し、風と馬場を読める新潟巧者の評価を上げたいです。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • ロードカナロア:13.8%/34.8%
  • キンシャサノキセキ:12.6%/33.0%
  • ビッグアーサー:12.4%/32.4%
  • ミッキーアイル:11.6%/30.8%
  • ダイワメジャー:10.8%/29.4%
  • モーリス:9.8%/27.6%

短距離スピード×先行力が王道です。
トップスピードに乗せやすいスプリント血統が好走の傾向を示します。

母父

母父の勝率/複勝率

  • サクラバクシンオー:13.2%/34.2%
  • フレンチデピュティ:11.2%/30.0%
  • クロフネ:10.8%/29.2%
  • キングヘイロー:10.6%/28.8%
  • アドマイヤムーン:10.2%/28.0%

父がスピード、母父にバクシンオー系/ミスプロ系などパワーとしなやかさを配す配合が直線の持続で安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • ロードカナロア×サクラバクシンオー:16.8%/41.2%
  • キンシャサノキセキ×フレンチデピュティ:15.6%/39.0%
  • ビッグアーサー×サクラバクシンオー:15.0%/38.2%
  • ミッキーアイル×クロフネ:14.2%/36.4%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:ロードカナロア13.6%/34.6%・キンシャサノキセキ12.4%/32.8%・ミッキーアイル11.8%/31.0%
  • 稍重:ダイワメジャー12.4%/32.2%・キンシャサノキセキ12.2%/32.0%・ビッグアーサー12.0%/31.6%
  • 重:ビッグアーサー13.6%/34.0%・ダイワメジャー13.2%/33.6%・キンシャサノキセキ12.8%/33.0%
  • 不良:ダイワメジャー14.0%/35.0%・キンシャサノキセキ13.4%/34.4%・ビッグアーサー13.0%/33.8%

道悪ではパワー型スプリント血統の優位が増します。
先行できる血の信頼度がさらに高まります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 手塚貴久:12.0%/31.0%
  • 斎藤誠:11.6%/30.2%
  • 和田勇介:11.4%/30.0%
  • 中舘英二:11.0%/29.2%
  • 菊沢隆徳:10.6%/28.6%

美浦のスプリント路線に強い厩舎が堅実。
出走数の多いやり繰りと仕上げ精度で、初速と直線持続を最大化できる陣営が強いです。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • シルクレーシング:12.4%/31.2%
  • キャロットファーム:12.0%/30.6%
  • ラフィアンターフマンクラブ:11.2%/29.2%
  • サンデーレーシング:10.8%/28.6%
  • ゴドルフィン:10.6%/28.0%
  • YGGオーナーズクラブ:10.0%/27.0%

クラブ勢は出走数の多く、直線適性のあるスプリント血統で好走の傾向
個人馬主は自前生産やマイネル系の先行型で渋馬場に強みを示します。

調教師×馬主

ノーザン系クラブ×美浦のスプリント巧者厩舎が王道です。

シルク×手塚/斎藤誠、キャロット×手塚、ラフィアン×中舘の布陣は千直で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:11.8%/30.2%
  • 社台ファーム:9.8%/27.0%
  • ビッグレッドファーム:9.6%/26.6%
  • 三嶋牧場:9.4%/26.2%
  • 坂東牧場:9.2%/25.8%
  • 下河辺牧場:9.0%/25.6%

出走数の多い大規模牧場は総じて安定。
スプリント適性の高い配合と仕上げを進める牧場は、千直で強みを示します。


まとめ

  • 枠:外枠>中枠。外ラチ沿いを早めに確保できる配置がプラスで、内はスムーズに外へ出せれば妙味
  • 開催と芝:序盤は外ラチ優勢、開催後半は中央〜内の好走の傾向が相対的に上がる
  • ラップ:前傾で初速と減速幅の小ささが最重要。風向で先行の粘りと差しの届き方が変化
  • 脚質:先行を軸に、差しは進路と風が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:短距離スピード×先行力が王道です。道悪ならダイワメジャー/キンシャサノキセキ/ビッグアーサーなどパワー型スプリントの優位がさらに増す
  • 騎手:千直巧者の津村・菅原明良・丸山元気・西村淳也・柴田大知を素直に評価。外ラチ選択と初速作りが巧み
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