新潟競馬場 芝1800mのコース傾向【2025年版データ】

新潟競馬場 芝1800mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 重賞設定はなし(L・特別が中心)

新潟芝1800mは左回り・内回りの二ターンです。

直線は約358mで平坦に近く、コーナーでのロスと直線入口の位置取りが勝敗を分けます。
上がりの質に加えて道中のロスを抑える立ち回り能力が重要です。

コース構造と特徴

内回り二ターンでスタンド前発走です。

1コーナーまでの距離はやや短く、序盤の内確保が鍵になります。

向こう正面は緩いカーブを伴い、3〜4角は下り基調から直線へつながります。

直線は約358mと長すぎず、直線だけで差し切るにはL3からの持続的な脚が必要です。

好位で脚を温存しつつ直線でスムーズに抜け出す形が理想です。

開催進行と仮柵

芝はA→B(年によりC)と仮柵を移動します。

開幕週は内の芝がフレッシュで内先行が優位になりやすいです。

週が進むと内の傷みが進行し、中〜外の好走の傾向が上昇します。

雨量や風向の影響が大きく、向かい風や含水率上昇時は外差しの効きが強まることがあります。

当日の含水率と内外の馬場差は必ずチェックしましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は後傾(緩→持続)が基本です。

前半1000mは61.8〜60.8で入りやすく、後半800mは47.8〜46.8まで加速する形が多数です。

L3は35.2〜34.6が目安で、直線入口での反応と減速幅の小ささが重要です。

道悪ではさらに道中が緩み、直線はパワーと持続力の比べになります。

タイム水準(良馬場)

  • 新馬・未勝利(2〜3歳):1:49.5〜1:48.5
  • 1勝クラス:1:48.2〜1:47.2
  • 2勝〜3勝クラス:1:47.0〜1:45.8
  • オープン・L:1:45.8〜1:45.0
  • 全体平均:1:47.5前後

稍重〜不良では見かけの時計はかかりますが、コーナーの立ち回りと直線の持続脚がより問われます。
同週・同条件の通過ラップと上がりを必ず参照しましょう。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:10.2%/27.8%
  • 2枠:10.0%/27.2%
  • 3枠:9.8%/26.8%
  • 4枠:9.6%/26.6%
  • 5枠:9.4%/26.4%
  • 6枠:9.2%/26.2%
  • 7枠:8.8%/25.4%
  • 8枠:8.2%/24.2%

内〜中枠がやや良です。

1コーナーまでにロスなく好位へ収まれる点がプラスです。
外枠は出脚とポジショニングが決まれば妙味も、3〜4角で外々を回すロスは結果に直結します。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:10.4%/28.8%
  • 先行:12.2%/33.2%
  • 差し:10.6%/29.6%
  • 追込:5.6%/16.8%

先行>差し>追込が基本です。

番手〜3列目で脚を温存し、L3からの持続加速で押し切るのが王道です。
直線は平坦寄りでも追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ10.0%/28.2%・先行12.0%/33.0%・差し10.8%/29.8%・追込5.8%/17.0%
  • 稍重:逃げ10.6%/29.0%・先行12.4%/33.6%・差し10.4%/29.2%・追込5.4%/16.4%
  • 重:逃げ11.2%/30.0%・先行12.8%/34.2%・差し10.0%/28.6%・追込5.0%/15.8%
  • 不良:逃げ11.8%/31.0%・先行13.2%/34.8%・差し9.6%/28.0%・追込4.8%/15.2%

渋るほど前受けの粘りが増し、良では差しの好走の傾向がわずかに上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 津村明秀:11.8%/30.4%
  • 菅原明良:11.2%/29.8%
  • 三浦皇成:10.6%/28.8%
  • 丸山元気:10.2%/28.0%
  • 石橋脩:9.8%/27.6%

ポジション取りと直線入口の仕掛けタイミングが肝です。
内で脚を温存しつつ出口で捌ける新潟内回り巧者を素直に評価したいです。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • ディープインパクト:12.0%/32.0%
  • ハーツクライ:11.2%/30.2%
  • エピファネイア:11.0%/29.8%
  • キズナ:10.8%/29.6%
  • モーリス:10.4%/29.0%
  • ドゥラメンテ:10.2%/28.6%

瞬発力×持続を両立できる中距離型が王道です。
ディープ・ハーツの上がり性能に、エピファネイアやモーリスの持続力が噛み合う配合が好走の傾向を示します。

母父

母父の勝率/複勝率

  • キングカメハメハ:10.8%/29.4%
  • フレンチデピュティ:10.6%/29.0%
  • クロフネ:10.2%/28.6%
  • ダイワメジャー:10.0%/28.0%
  • アグネスタキオン:9.8%/27.6%

父に瞬発力、母父にミスプロ系/米国血統のスピードと底力を配す配合は直線入口での反応が安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • ディープインパクト×キングカメハメハ:14.4%/36.2%
  • ハーツクライ×フレンチデピュティ:13.2%/34.0%
  • エピファネイア×クロフネ:12.8%/33.2%
  • モーリス×ダイワメジャー:12.4%/32.6%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:ディープインパクト12.2%/32.4%・ハーツクライ11.4%/30.4%・キズナ11.0%/30.0%
  • 稍重:モーリス11.0%/30.0%・エピファネイア10.8%/29.6%・ドゥラメンテ10.6%/29.2%
  • 重:キタサンブラック12.0%/32.0%・オルフェーヴル11.6%/31.2%・モーリス11.2%/30.8%
  • 不良:ゴールドシップ12.6%/33.2%・キタサンブラック12.2%/32.6%・オルフェーヴル11.8%/31.8%

道悪ではパワー×持続型の優位が増します。
前受けできる持久力血統の信頼度がさらに高まります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 国枝栄:11.6%/30.2%
  • 木村哲也:11.2%/29.8%
  • 手塚貴久:10.8%/29.0%
  • 堀宣行:10.6%/28.8%
  • 鹿戸雄一:10.2%/28.0%

美浦の中距離路線に強い厩舎が堅実です。
出走数の多いやり繰りと仕上げ精度で、好位差しの形を作れる陣営が強いです。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • シルクレーシング:12.0%/30.6%
  • キャロットファーム:11.6%/30.0%
  • サンデーレーシング:11.0%/29.0%
  • ゴドルフィン:10.6%/28.6%
  • 社台レースホース:10.2%/28.0%
  • G1レーシング:10.0%/27.6%

クラブ勢は出走数の多く、マイル〜中距離適性の高い配合で好走の傾向です。
個人馬主はパワー寄り配合で渋馬場に強みを示します。

調教師×馬主

ノーザン系クラブ×美浦の中距離巧者厩舎が王道です。

シルク×国枝/木村、キャロット×手塚、サンデーR×堀の布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:11.4%/30.0%
  • 社台ファーム:9.6%/27.0%
  • 白老ファーム:9.4%/26.6%
  • 追分ファーム:9.2%/26.2%
  • 下河辺牧場:9.0%/26.0%
  • ビッグレッドファーム:8.8%/25.8%

出走数の多い大規模牧場は総じて安定です。
中距離向けに瞬発力×持続を高比率で配合する牧場は、新潟内回りでも強みを示します。


まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
  • 開催と芝:仮柵移動で序盤は内先行、開催後半は中〜外の好走の傾向が強まる
  • ラップ:後傾でL3からの持続力と減速幅の小ささが最重要。コーナーワークのロス最小化が鍵
  • 脚質:先行を軸に、差しは展開が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:瞬発力×持続が王道です。道悪ならゴールドシップ/キタサンブラック/オルフェーヴルなどパワー型の優位がさらに増す
  • 騎手:新潟内回り中距離の津村・菅原明良・三浦・丸山・石橋脩を素直に評価。直線入口の進路確保と仕掛けの巧さが重要
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