新潟競馬場 芝2000m外回りのコース傾向【2025年版データ】

新潟競馬場 芝2000m外回りのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 新潟大賞典(G3・5月・外回り2000m)
  • 新潟記念(G3・9月・外回り2000m)

新潟芝2000m外回りは左回り・二ターンの中距離です。

直線は約659mと日本屈指の長さでほぼ平坦。
コーナーで脚を溜めて直線での加速勝負に持ち込む差し〜好位差しが王道です。

コース構造と特徴

発走から最初のコーナーまでの距離は十分にあり、極端な内先行一辺倒にはなりにくい設計です。

向こう正面はゆるやかにカーブしつつペースが落ち着きやすく、3〜4角で各馬が進出して直線の長いスパートへ。

直線は長く平坦で減速幅を小さく運べる持続力とL2の瞬発が重要になります。

L3から再加速して長く脚を使える好位差しが理想です。

開催進行と仮柵

芝はA→B(年度によりC併用)の順で仮柵を移動します。

開幕週は内の芝が若く、内〜中の立ち回りが利きます。

週を重ねると内の傷みが進み、中〜外の好走の傾向が上昇。

雨で含水が上がる週は内の荒れが表面化しやすく、外差しの威力が増します。

当日の含水率・内外の馬場差・風向は必ず確認しましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は後傾(緩→瞬発)が基本です。

前半1000mは62.2〜61.0で入りやすく、後半は60.0〜58.6へシフト。

L3基準は35.2〜34.6、勝ち切るにはL2の再加速が鍵です。

渋化すると中盤がさらに緩み、直線はパワーと持続力の比べになります。

タイム水準(良馬場)

  • 新馬・未勝利(2〜3歳):2:03.5〜2:01.8
  • 1勝クラス:2:02.2〜2:00.8
  • 2勝〜3勝クラス:2:00.8〜1:59.2
  • オープン・L〜G3:1:59.2〜1:57.8
  • 全体平均:2:01.0前後

稍重〜不良では時計はかかりますが、直線の持続力要求はむしろ上がりやすいです。
同週同条件の通過ラップと上がりを必ず参照しましょう。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:10.6%/29.6%
  • 2枠:10.4%/28.8%
  • 3枠:10.2%/28.2%
  • 4枠:9.8%/27.4%
  • 5枠:9.4%/26.6%
  • 6枠:9.0%/26.0%
  • 7枠:8.6%/25.0%
  • 8枠:8.2%/24.2%

内〜中枠がやや良です。

ロスなく立ち回りやすく、直線入口で早めに進路を取れる利点が生きます。
外枠は道中の無駄を抑えられるなら妙味もあります。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:8.6%/24.8%
  • 先行:11.0%/31.2%
  • 差し:12.6%/33.8%
  • 追込:5.6%/17.2%

差し>先行>追込が基本です。

L3で動ける差しが優勢で、先行はスムーズなら粘れます。
直線は長いものの追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ8.2%/24.0%・先行10.8%/31.0%・差し12.8%/34.0%・追込5.4%/17.0%
  • 稍重:逃げ8.8%/24.8%・先行11.0%/31.4%・差し12.2%/33.0%・追込5.2%/16.6%
  • 重:逃げ9.2%/25.6%・先行11.4%/32.0%・差し11.8%/32.0%・追込5.0%/16.0%
  • 不良:逃げ9.6%/26.2%・先行11.6%/32.4%・差し11.4%/31.4%・追込4.8%/15.6%

渋るほど前受けの粘りが増し、良では差しの好走の傾向がわずかに上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 戸崎圭太:14.0%/38.0%
  • 津村明秀:11.6%/30.4%
  • 菅原明良:12.2%/31.2%
  • 三浦皇成:11.0%/29.4%
  • 田辺裕信:10.8%/29.0%

L3での仕掛けを我慢してL2で弾けさせる巧者が安定します。
直線入口での進路確保と加速のタメを作れる騎手を素直に評価。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • ディープインパクト:12.4%/33.0%
  • ハーツクライ:11.6%/30.6%
  • エピファネイア:11.2%/29.8%
  • ドゥラメンテ:10.8%/29.4%
  • キズナ:10.6%/29.0%
  • モーリス:10.2%/28.6%

瞬発力×持続の中距離型が好走の傾向です。
ディープ・ハーツの上がり性能に、エピファネイアやドゥラメンテの持続力が噛み合います。

母父

母父の勝率/複勝率

  • キングカメハメハ:10.8%/29.4%
  • フレンチデピュティ:10.6%/29.0%
  • クロフネ:10.2%/28.6%
  • ダイワメジャー:10.0%/28.2%
  • アグネスタキオン:9.8%/27.8%

父に瞬発力、母父にミスプロ系や米国血統のスピード&底力を配すと直線入口の反応が安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • ディープインパクト×キングカメハメハ:14.8%/36.8%
  • ハーツクライ×フレンチデピュティ:13.4%/34.2%
  • エピファネイア×クロフネ:12.8%/33.2%
  • ドゥラメンテ×ダイワメジャー:12.6%/32.8%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:ディープインパクト12.6%/33.2%・ハーツクライ11.8%/30.8%・ドゥラメンテ11.0%/30.0%
  • 稍重:モーリス11.0%/30.0%・エピファネイア10.8%/29.6%・キズナ10.6%/29.2%
  • 重:キタサンブラック12.2%/32.4%・オルフェーヴル11.8%/31.6%・モーリス11.2%/30.8%
  • 不良:ゴールドシップ12.8%/33.2%・キタサンブラック12.4%/32.6%・オルフェーヴル12.0%/31.8%

道悪ではパワー×持続型の優位が増します。
先行〜好位で粘れる持久力血統の信頼度がさらに高まります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 国枝栄:11.6%/30.2%
  • 木村哲也:11.2%/29.8%
  • 手塚貴久:10.8%/29.0%
  • 堀宣行:10.6%/28.8%
  • 鹿戸雄一:10.2%/28.0%

美浦のマイル〜中距離に強い厩舎が堅実です。
出走数の多いやり繰りと仕上げ精度で、好位差しの形を作れる陣営が強いです。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • シルクレーシング:12.0%/30.6%
  • キャロットファーム:11.8%/30.2%
  • サンデーレーシング:11.2%/29.2%
  • ゴドルフィン:10.8%/28.6%
  • 社台レースホース:10.2%/28.0%
  • G1レーシング:10.0%/27.6%

クラブ勢は出走数の多く、配合・仕上げともに安定して好走の傾向です。
個人馬主はパワー寄り配合で渋馬場に強みを示します。

調教師×馬主

ノーザン系クラブ×美浦の中距離巧者厩舎が王道です。

シルク×国枝/木村、キャロット×手塚、サンデーR×堀の布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:11.6%/30.2%
  • 社台ファーム:9.8%/27.2%
  • 白老ファーム:9.4%/26.6%
  • 追分ファーム:9.2%/26.2%
  • 下河辺牧場:9.0%/26.0%
  • ビッグレッドファーム:8.8%/25.8%

出走数の多い大規模牧場は総じて安定です。
瞬発力×持続を高比率で配合する牧場は、長い直線で強みを示します。


まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外はロス軽減と進路確保ができれば妙味
  • 開催と芝:仮柵移動で序盤は内の恩恵、開催後半は中〜外の好走の傾向が強まる
  • ラップ:後傾でL2の瞬発+減速幅の小ささが最重要。直線が長く、早仕掛けの持続も必要
  • 脚質:差しを軸に、先行はペース次第で押し切りも。極端な追込過信はNG
  • 血統:瞬発力×持続が王道です。道悪ならゴールドシップ/キタサンブラック/オルフェーヴルなどパワー型の優位がさらに増す
  • 騎手:新潟外回り巧者の戸崎・津村・菅原明良・三浦・田辺を素直に評価。直線入口の進路確保と仕掛けの巧さが差に直結
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