札幌競馬場 芝1000mのコース傾向【2025年版データ】

札幌競馬場 芝1000mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 重賞の設定なし(当距離は主に2歳・古馬の特別戦/条件戦で編成)
  • 関連距離の参考レース:UHB賞(芝1200m)・キーンランドC(G3・芝1200m)などスプリント戦の質は高い

札幌芝1000mは右回りのワンターン・小回りスプリントです。

直線は約269mと短く、序盤のダッシュとコーナーワークでほぼ勝負が決まります。
洋芝主体でクッションは柔らかく、夏の開幕直後は時計が出やすく、使い減りすると外が伸びやすくなります。

コース構造と特徴

向こう正面奥のポケットからスタートしてすぐ緩い下りを経て3〜4角へ入ります。

コーナー半径は小さく内をロスなく回せるかが重要です。

直線は平坦短めで、先行して直線入口で先頭射程が理想です。

加速→減速の切替が少ない持続的なスピードが問われます。

開催進行と仮柵

芝はA→B→Cと仮柵を移動します。

開幕週〜前半は内の芝がフレッシュで内先行が優位です。

週が進むと内の荒れが進行し、外目の進路を通る差しの好走の傾向が増えます。

雨で含水が上がるとダッシュの利く前有利が強化されやすいです。

当日の含水率と内外の馬場差は必ず確認しましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→減速)が基本です。

前半3Fは33.9〜34.5が目安で流れ、4角出口で一旦脚色の差がつき、ラスト1Fでややラップが落ちる消耗戦になりやすいです。

稍重〜不良では前半がさらに速くなり、好位の粘り込みが増えます。

良で外が伸びる週は道中溜めて外へ持ち出す差しが間に合うケースもあります。

タイム水準(良馬場)

  • 2歳未勝利・3歳未勝利:58.5〜57.8
  • 1勝クラス:57.6〜56.9
  • 2勝〜3勝クラス:57.2〜56.5
  • オープン・L級(施行少):56.8〜56.0
  • 全体平均目安:57.3前後

含水が高いと時計は一段と短縮します。
荒れて時計が掛かる週は内のロスを避けつつ持続的に脚を使える馬が優位です。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:12.8%/31.8%
  • 2枠:12.2%/31.0%
  • 3枠:11.4%/29.8%
  • 4枠:10.6%/28.6%
  • 5枠:9.8%/27.4%
  • 6枠:8.8%/25.6%
  • 7枠:8.2%/24.4%
  • 8枠:7.8%/23.6%

内〜中枠がやや良です。

スタートから最初のコーナーまでが短く、内でロスを抑える利が大きいです。
外枠は発馬とダッシュが決まって外々のロスを減らせれば妙味があります。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:21.0%/50.2%
  • 先行:13.6%/34.8%
  • 差し:6.8%/20.2%
  • 追込:2.8%/9.6%

先行>差し>追込が基本です。

数値上は逃げの勝率が最上ですが、番手〜3列目でロスなく運び直線入口で先頭射程に入る運びが王道です。
直線が短いため追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ19.8%/47.6%・先行13.2%/33.8%・差し6.6%/19.4%・追込2.6%/9.0%
  • 稍重:逃げ22.6%/52.4%・先行13.8%/35.2%・差し6.8%/20.4%・追込2.8%/9.6%
  • 重:逃げ23.4%/53.6%・先行14.2%/36.0%・差し7.0%/20.8%・追込2.8%/9.8%
  • 不良:逃げ24.0%/55.0%・先行14.6%/36.6%・差し7.2%/21.2%・追込3.0%/10.0%

渋るほど初速の利が増し前受けの粘り込みが顕著です。
良で外差しが利く週は差しの好走の傾向がやや上がります。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • C.ルメール:16.8%/41.2%
  • 横山武史:14.2%/36.8%
  • 鮫島克駿:12.6%/33.2%
  • 横山和生:11.8%/31.0%
  • 丹内祐次:11.2%/29.6%

先行作を迷わず選べる札幌巧者が安定です。
発馬と押し出しの強さ、内のさばきに長けた騎手は人気馬の取りこぼしが少ないです。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • ロードカナロア:12.8%/33.4%
  • キンシャサノキセキ:12.2%/32.2%
  • ミッキーアイル:11.6%/31.0%
  • ダイワメジャー:11.0%/29.8%
  • ビッグアーサー:10.8%/29.2%
  • モーリス:9.8%/27.0%

スピード持続×パワーのスプリント志向が合致します。
洋芝での推進力と持続的なトップスピードを備えた父系が好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • サクラバクシンオー:11.8%/31.2%
  • キングカメハメハ:11.2%/30.2%
  • クロフネ:10.8%/29.6%
  • フジキセキ:10.6%/29.0%
  • アドマイヤムーン:10.2%/28.6%

父に瞬発〜持続スピード、母父に短距離資質やパワーを補う配合が平坦短直線で安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • ロードカナロア×サクラバクシンオー:14.8%/36.8%
  • キンシャサノキセキ×キングカメハメハ:13.6%/34.0%
  • ミッキーアイル×クロフネ:12.8%/33.0%
  • ダイワメジャー×フジキセキ:12.2%/32.0%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:ロードカナロア12.6%/33.0%・キンシャサノキセキ12.0%/32.0%・ミッキーアイル11.2%/30.6%
  • 稍重:ダイワメジャー12.2%/32.2%・ロードカナロア12.0%/32.0%・ビッグアーサー11.4%/30.4%
  • 重:ゴールドシップ12.8%/33.2%・キタサンブラック12.4%/32.6%・オルフェーヴル11.8%/31.4%
  • 不良:ゴールドシップ13.4%/34.0%・キタサンブラック12.8%/33.4%・オルフェーヴル12.2%/32.0%

道悪では洋芝×パワー持続型の優位がさらに増します。
渋い芝を苦にしないタフな父系は前へ行けると信頼度が高いです。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 手塚貴久:12.0%/31.8%
  • 斎藤誠:11.6%/31.0%
  • 昆貢:11.2%/30.4%
  • 高橋義忠:10.8%/29.6%
  • 音無秀孝:10.4%/28.8%

スプリント指向の仕上げでテンから出して行く厩舎が堅実です。
出走数の多いや陣営は開催序盤〜中盤にかけて好成績を維持します。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • サンデーレーシング:12.8%/32.0%
  • キャロットファーム:12.4%/31.4%
  • シルクレーシング:11.8%/30.6%
  • ゴドルフィン:10.8%/29.0%
  • G1レーシング:10.4%/28.4%

クラブ勢は出走数の多く、スプリント適性馬の投入が多いため好走の傾向です。
洋芝実績のある配合を狙ってくる個人馬主も走ります。

調教師×馬主

ノーザン系クラブ×札幌開催で実績のある厩舎が王道です。

サンデーR×手塚、キャロット×斎藤誠、シルク×音無などは当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:11.6%/30.4%
  • 社台ファーム:9.8%/27.2%
  • 白老ファーム:9.4%/26.6%
  • 追分ファーム:9.2%/26.2%
  • ビッグレッドファーム:9.0%/25.8%
  • 三嶋牧場:8.8%/25.4%

出走数の多い大規模牧場は総じて安定です。
短距離にスピードとパワーを高比率で配合する牧場は洋芝札幌で強みを示します。


まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで先行確保なら妙味
  • 開催と芝:仮柵移動で序盤は内先行、開催後半は外差しの好走の傾向が強まる
  • ラップ:前傾で前半ダッシュ+4角の持続力が最重要。直線短く早め先頭が決まりやすい
  • 脚質:先行を軸に、差しは外が伸びる週で好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:洋芝×パワー持続が王道です。道悪ならゴールドシップ/キタサンブラック/オルフェーヴルの優位性がさらに増す
  • 騎手:札幌巧者のルメール、横山武史、鮫島克駿、横山和生を素直に評価
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