札幌競馬場 ダート1000mのコース傾向【2025年版データ】

札幌競馬場 ダート1000mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 重賞の実施なし(主戦場は1勝〜3勝クラス・2歳未勝利)
  • 参考:札幌ダート短距離は夏開催でレース数が限られる特殊条件

札幌ダート1000mはJRAのダート最短距離のワンターン。

直線は約264mと短く、テンから速い持続スピードと先行力が試されます。
フルゲート12頭で外からでも出脚が利く馬は押し切りが利きます。

コース構造と特徴

右回り・ダートのワンターン。

向こう正面2コーナー出口付近から発走し、3コーナーまで約280〜284m。

コーナー半径は大きめで緩く、直線264.3mはJRAでも最短クラス。

高低差がほぼなく、ハイラップでもスピードが持続しやすい反面、差しの直線勝負は届きづらいのが特徴です。

開催進行と仮柵

ダートコースは仮柵の移動はありません。

乾いた速い砂の日は前半から時計が出やすく、先行の粘りが増します。

含水が上がるとテンがさらに速くなり、外からでも勢いで好位を取り切る形が決まりやすくなります。

当日の含水(ダート含水率)と風向をチェックして、内の踏み荒れやキックバックの強弱を確認しましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

前半3F35秒前後での突っ込みから、直線までスピードを落とさずに押し切る展開が多数。

息を入れる区間が短く、テンのダッシュ力とL2の持続が勝負所です。

道悪では前半がさらに速くなり、先行馬の踏ん張りと外からのスピード持続が鍵になります。

タイム水準(良馬場)

  • 新馬・未勝利:0:59.4前後
  • 1勝クラス:0:59.1前後
  • 2勝クラス:0:58.7前後
  • コースレコード(参考):0:57台半ば

時計は含水に敏感で、湿ると前半がより速くなりやすいです。
平均値は近年の集計からの目安で、ハイペース耐性と二の脚の持続が重要です。

枠順傾向

枠順別の傾向

  • 内枠:包まれるリスクがあり、出脚で主導権を取れないと苦戦しやすいが、楽に先手なら粘り込みあり
  • 中枠:ロス少なく先行しやすく安定
  • 外枠:出脚で被されずに加速でき、先行力のある人気馬は高水準の成績

総じて中〜外やや良

特に人気サイドの外枠は勝率・複勝率が高く出やすい一方、内枠は出脚の成否で成績の振れ幅が大きくなります。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:最有力。馬券内比率が高水準
  • 先行:安定して好走の傾向
  • 差し:展開が嵌れば台頭。外から勢い維持が鍵
  • 追込:直線短く厳しい

先行>差し>追込が基本です。

4角先頭〜2列目でスピードを緩めずに押し切るのが王道です。
追込一辺倒の過信はNG。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ・先行の押し切りが中心。差しは外で加速を切らさないことが条件
  • 稍重:テンがさらに速くなり、前受けの粘りが増す
  • 重:外からでもスピードで好位確保しやすく、先行優位が強まる
  • 不良:前半超速の消耗戦。外のスピード持続とトラクションが物を言う

逃げ・先行有利は一貫。
渋るほど前受けの耐久戦色が濃くなります。

騎手

騎手別の勝率/複勝率(札幌ダート短距離の巧者・近年の傾向)

  • C.ルメール:先行作を徹底し高水準の複勝率
  • 横山武史:テンからの主導権取りが上手く、短距離で信頼
  • 鮫島克駿:滞在競馬での短距離捌きが堅実
  • 横山和生:ローカル滞在でペース読みが的確
  • 武豊:距離短縮ローテでの数字が優秀

札幌ダートはリズム良く先行させる手綱が高成績。
短縮ローテでの成績上昇にも注目。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • サウスヴィグラス:スピード先行で高勝率・好走の傾向
  • ヘニーヒューズ:ダッシュと持続で安定
  • パイロ:道悪でも踏ん張れるパワー型
  • シニスターミニスター:テン速+前受け耐性
  • マジェスティックウォリアー/ダンカーク:米国型スピードで短距離適性

短距離ダートは米国型スピード血統が総じて堅調。
札幌1000mではサウスヴィグラスなどの先行力が顕著です。

母父

母父のポイント

  • ミスプロ系・ストームキャット系:スピードと先行耐性の底上げ
  • ヴァイスリージェント系:道悪での加速維持に寄与
  • ボールドルーラー系:テンの速力を強化

米国型のスピード/パワーを補う母父が好相性。
道悪でも外から勢いを削がれにくい系統が強みです。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率の好形は、米国型短距離種牡馬×ミスプロ系・ストームキャット系母父などスピード二重強化の配合。

テンから主導権を取り切って押し切る設計が好走の傾向です。

馬場状態別(血統・父)

  • 良:ヘニーヒューズ・サウスヴィグラス・パイロなど先行力型が安定
  • 稍重:パイロ・シニスターミニスターなどパワー寄りが上昇
  • 重:米国型パワー血統の優位が拡大
  • 不良:スピード持続とトラクションに優れた米国型の総合力がさらに有利

道悪では米国型の踏ん張りがより顕著になります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 滞在競馬でスプリント適性を整える陣営が好成績
  • 先行作を徹底し、追い切りからダッシュ強化を図る厩舎が堅実

札幌滞在でテンの反応を高め、位置取り能力を磨いた陣営が狙い目です。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • クラブ勢:出走数の多い短距離ダート路線の馬で安定
  • 個人馬主:米国型スピード配合の自家所有馬で道悪に強み

札幌の開催時期に合わせて短距離ローテを組む陣営の意図を汲み取りたいところです。

調教師×馬主

先行作を徹底する厩舎×米国型スピード配合のオーナーが王道です。

滞在でコンディションを維持し、枠とスタートで優位を作る組み合わせが好走の傾向です。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • 大規模牧場:出走数の多い分、短距離ダート適性馬の層が厚く安定
  • 米国型スピード配合を高比率で供給する牧場が短距離で優位

先行力とダッシュ性能の高い配合を多く送り出す牧場が数字を押し上げます。


まとめ

  • 枠:中〜外やや良。道中のロスを抑えつつ被されない配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
  • 開催とダート:含水が上がるとさらに前傾。先行の好走の傾向が強まる
  • ラップ:前傾のスピード持続が最重要。4角先頭〜2列目の押し切りが軸
  • 脚質:先行を軸に、差しは外から勢い維持で好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:米国型スピード×パワーが王道。道悪ならサウスヴィグラス/ヘニーヒューズ/パイロなどパワー型の優位がさらに増す
  • 騎手:札幌巧者のルメール・横山武史・鮫島克駿・横山和生を素直に評価。短縮ローテの名手にも注目
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