函館競馬場 芝2600mのコース傾向【2025年版データ】

函館競馬場 芝2600mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 該当距離の重賞は設定なし

函館芝2600mは右回り・小回りの長距離戦。

直線は約262mと短くコーナーが多いため、道中のポジショニングと立ち回りの巧拙が結果を左右します。

洋芝でスタミナとパワーの持続が問われ、早めに内を確保してロスなく運ぶのが王道です。

コース構造と特徴

スタンド前付近から発走し、1コーナーまでは短めで先行争いが発生しやすいです。

道中は起伏差こそ大きくないもののコーナーが連続し、加減速の少ない持続的なラップを刻むのが理想。

外々を回すと距離ロスが増幅しやすく、内ラチ沿いで脚を温存できる隊列が有利です。

直線は短く、4角で射程圏へ進出できる機動力が重要です。

開催進行と仮柵

芝はA→B→Cと仮柵を移動します。

開幕週は内の芝がフレッシュで内先行が粘りやすい傾向。

開催が進むと内の傷みで外差しの好走の傾向が徐々に強まります。

降雨で含水が上がると外目の伸びが相対的に良化し、パワー型や前受けタイプの粘りも増します。

当日の含水率・内外の馬場差・風向は必ず確認しましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は後傾(緩→持続)が基本です。

前半は淡々と入りやすく、中盤で緩みを作ってからL4〜L2でのロングスパート戦になりやすいです。

勝ち切るにはL3以降の持続加速と4角の機動力が必須。

渋った馬場では中盤の緩みがやや増え、直線はパワーとトラクションの比べになります。

タイム水準(良馬場)

  • 3歳未勝利:2:42.5〜2:40.5
  • 1勝クラス:2:41.8〜2:39.8
  • 2勝〜3勝クラス:2:40.8〜2:38.8
  • オープン〜L:2:40.0〜2:38.0
  • 全体平均目安:2:40.8前後

稍重〜不良では見かけ上の時計短縮もある一方、上がりの速さよりL3の持続力と道中のロスの少なさが重要です。
4角での減速幅を小さくまとめられるタイプが優勢です。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:11.6%/30.4%
  • 2枠:11.2%/29.8%
  • 3枠:10.6%/28.8%
  • 4枠:9.8%/27.8%
  • 5枠:9.2%/26.8%
  • 6枠:8.8%/26.0%
  • 7枠:8.2%/24.8%
  • 8枠:7.8%/24.0%

内〜中枠がやや良です。

1〜2コーナーでの進路確保とロス軽減がしやすい配置がプラス。
外枠は出脚とコーナーワークが決まれば妙味ですが、外々を回すロスは距離延長ほど響きます。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:8.8%/25.6%
  • 先行:12.4%/33.0%
  • 差し:11.2%/30.6%
  • 追込:5.4%/17.2%

先行>差し>追込が基本です。

番手〜3列目で脚を温存し、L3からの持続加速で押し切るのが王道です。
直線は短く極端な追込過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ8.4%/25.0%・先行12.0%/32.4%・差し11.0%/30.0%・追込5.2%/17.0%
  • 稍重:逃げ9.0%/25.8%・先行12.6%/33.2%・差し11.4%/30.8%・追込5.4%/17.2%
  • 重:逃げ9.4%/26.4%・先行13.0%/34.0%・差し11.6%/31.2%・追込5.6%/17.6%
  • 不良:逃げ9.8%/27.0%・先行13.4%/34.6%・差し11.8%/31.8%・追込5.8%/18.0%

渋るほど前受けの粘りが増し、良では差しの好走の傾向がわずかに上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • ルメール:14.0%/35.4%
  • 横山武史:13.0%/34.0%
  • 横山和生:12.4%/33.0%
  • 鮫島克駿:11.0%/29.6%
  • 丹内祐次:10.6%/28.4%

位置を取りつつ道中で減速させずに回す技量が問われる条件。
北海道シリーズでの出走数の多い騎手は信頼度が高いです。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • エピファネイア:12.4%/33.0%
  • キタサンブラック:12.0%/32.4%
  • オルフェーヴル:11.6%/31.4%
  • ハービンジャー:11.2%/30.6%
  • ルーラーシップ:10.8%/29.8%

洋芝適性×スタミナ持続に秀でる父系がマッチ。
早めスパートを長く維持できるエピファ・キタサン・オルフェ、パワー型のハービンジャーが好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • キングカメハメハ:10.6%/29.2%
  • フレンチデピュティ:10.4%/28.8%
  • クロフネ:10.2%/28.4%
  • ディープインパクト:10.0%/28.0%
  • サンデーサイレンス:9.8%/27.6%

父に持続力、母父にミスプロ系/ND系/SS系のしなやかさを補う配合が、直線短いコースのロングスパート戦に噛み合います。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • キタサンブラック×サンデーサイレンス系:13.4%/34.4%
  • エピファネイア×キングカメハメハ:13.0%/34.0%
  • オルフェーヴル×フレンチデピュティ:12.6%/33.2%
  • ハービンジャー×ディープインパクト:12.0%/32.4%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:ディープインパクト11.0%/30.2%・ルーラーシップ10.8%/29.8%・エピファネイア11.2%/30.6%
  • 稍重:エピファネイア12.2%/32.8%・ハービンジャー11.6%/31.2%・キタサンブラック11.8%/31.4%
  • 重:キタサンブラック12.8%/33.6%・オルフェーヴル12.4%/33.2%・エピファネイア12.0%/32.4%
  • 不良:ゴールドシップ13.6%/34.6%・キタサンブラック13.2%/34.2%・オルフェーヴル12.8%/33.6%

道悪では洋芝×パワー持続型の優位が増します。
前受けできる持久力血統の信頼度がさらに高まります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 須貝尚介:11.8%/31.2%
  • 矢作芳人:11.2%/30.4%
  • 手塚貴久:11.0%/30.0%
  • 池添学:10.6%/29.2%
  • 中舘英二:10.4%/28.8%

滞在競馬との相性が良い陣営や、北海道シリーズで出走数の多いやり繰りをする厩舎が堅実。
先行力と持続力を引き出す仕上げで安定感を示します。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • シルクレーシング:12.4%/31.6%
  • キャロットファーム:12.0%/31.0%
  • サンデーレーシング:11.6%/30.4%
  • ゴドルフィン:10.8%/28.8%
  • G1レーシング:10.6%/28.4%

クラブ勢は出走数の多く、長距離適性を見据えたローテと育成で好走の傾向です。

調教師×馬主

ノーザン系クラブ×中長距離巧者厩舎が王道です。

シルク×須貝、キャロット×手塚、サンデーR×矢作は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:11.4%/29.8%
  • 社台ファーム:9.8%/27.0%
  • 白老ファーム:9.6%/26.6%
  • 追分ファーム:9.4%/26.4%
  • 三嶋牧場:9.2%/26.0%

出走数の多い大規模牧場に加え、洋芝でのスタミナ育成に強い牧場が安定。
パワー×持続を高比率で配合する生産背景が小回り長距離で威力を発揮します。


まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は出脚とコーナーワークが決まれば妙味
  • 開催と芝:仮柵移動で序盤は内先行、開催後半は外差しの好走の傾向が強まる
  • ラップ:後傾でロングスパートの持続力が鍵。4角での減速幅を小さくまとめることが重要
  • 脚質:先行を軸に、差しは展開と進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:洋芝×パワー持続が王道です。道悪ならゴールドシップ/キタサンブラック/オルフェーヴルの優位性がさらに増す
  • 騎手:函館巧者のルメール・横山武史・鮫島克駿・横山和生を素直に評価
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