エリザベス女王杯(G1)のレース傾向【2025年版データ】

エリザベス女王杯(G1)のレース傾向【2025年版データ】
目次

コース構造と特徴

スタートは正面スタンド前の上り坂途中で、最初のコーナー(1角)まで約400m。

京都芝2200m(外回り)はコーナー4回で3〜4角にかけて長い下りが続き、直線は約404m。

高低差は約4.3mで、L4(残り800m)付近からのロングスパートと下りでスピードに乗せる技術、直線での再加速が問われます。

内でロスを抑えつつ3〜4角の下りでスムーズに加速できるかが鍵です。

ラップ傾向

ラップ傾向は後傾(緩→速)が基本です。

序盤はペースが緩みやすく、中盤も大きくは流れずに3〜4角の下りからペースアップ。

好位〜中団で脚を温存し、L4から長く脚を使って押し切る形が王道です。

ペースが流れた年は差しの破壊力が増しますが、追込一手は進路と仕掛けのタイミングに左右されます。

タイム水準

  • 良馬場の勝ち時計レンジ:2分11秒台〜2分13秒台前半
  • 上がり最速の目安:33秒台後半〜34秒台中盤
  • 要求能力:コーナーワークの巧さ+下りでの加速持続+直線での再加速

時計が出る馬場ではL3〜L1が11秒台の持続となり、直線で減速しない持続力が勝敗を分けます。
道悪時は位置取りとパワーがより重要になります。

枠順傾向

内〜中枠がやや良。

1角までの距離が適度にあり内で立ち回るメリットが大きく、下りで外々を回すロスは響きやすいです。

偶数枠は出していきやすく好位確保に向きます。

脚質

先行>差し>追込が基本です。

勝ち切りは好位〜中団の外めでスムーズに加速し、直線での踏み直しで抜け出すパターン。

差しはペースアップが早い年や外差し馬場で浮上。

追込は展開と馬場の後押しが必要です。

騎手

過去10年に複勝圏内に入った主な騎手の傾向

  • C.ルメール:中盤で息を入れて下りでじわっと押し上げる運びで好走
  • 武豊:内で脚を温存し直線入り口でスムーズに外へ出す進路取り
  • 岩田望来・松山弘平:先行〜好位からの持続力勝負で上位進出
  • 戸崎圭太・M.デムーロほか:ギアチェンジのタイミングが巧みで差し届く形

前走のレース(レース名/距離/競馬場×距離)

府中牝馬S(芝1800m・東京)京都大賞典(芝2400m・京都)札幌記念(芝2000m・札幌)秋華賞(芝2000m・京都/阪神)が王道です。

府中牝馬S組は瞬発力と直線の再加速が裏付け。

京都大賞典組は地力と距離耐性が強み。

札幌記念組は持続型の地力で圏内。

3歳勢は秋華賞からの臨戦で通用します。

人気別の傾向

人気別の傾向

  • 1番人気:勝率・複勝率ともに高水準
  • 2番人気:安定して好走の傾向
  • 3番人気:妙味と安定のバランスが良い
  • 4番人気:展開と枠が噛み合えば勝ち負け
  • 5番人気:3着圏入りが目立つ
  • 6〜9番人気:ペース次第で台頭
  • 11番人気以下:波乱は多くないが一撃はあり得る

血統(父/母父/父×母父)

過去10年で複勝圏に入った主な血統

  • 父:ディープインパクト、ハーツクライ、エピファネイア、ドゥラメンテ、キングカメハメハ系、ハービンジャーなど持続力と瞬発力のバランスが取れた中距離血統
  • 母父:トニービン、Storm Cat系、キングカメハメハ、フレンチデピュティ、ロベルト系、サドラーズウェルズ系など直線での底力を補完
  • 父×母父:ディープ系×トニービン/ロベルトなどの欧州持久力補完が王道です。時計が速い年はディープ系×ミスプロ系の瞬発補完が噛み合いやすい

調教師

過去10年で複勝圏に入った主な調教師の傾向

  • 中内田充正:下りでの加速を意識した先行力強化で圏内
  • 友道康夫:好位差しの持続戦に強い仕上げ
  • 斉藤崇史:ペース変化に対応できる余力残し
  • 国枝栄・堀宣行ほか:直線勝負に向いたギアチェンジ力を引き出す

馬主

過去10年で複勝圏に入った主な馬主の傾向

  • サンデーレーシング:中距離での完成度が高く上位常連
  • キャロットファーム:持続力型配合で安定して好走の傾向
  • シルクレーシング:下りからの加速持続に長けたタイプを多数輩出
  • 金子真人ホールディングス:馬場を問わない総合力で存在感
  • G1レーシング・ロードホースクラブほか:立ち回りの巧さで圏内

調教師×馬主

調教師×馬主の傾向

  • 友道康夫×金子真人HD/シルク:好位差しで安定
  • 中内田充正×シルク/キャロット:先行力と持続力の両立で高打点
  • 斉藤崇史×キャロット/サンデー:早め進出から押し切る型で上位

生産牧場

過去10年で複勝圏に入った主な生産牧場の傾向

  • ノーザンファーム:瞬発×持続バランス型の育成で比重が大きい
  • 社台ファーム:底力型配合で道悪にも対応
  • 白老ファーム・追分ファーム:直線の踏み直しに強み
  • 下河辺牧場・岡田スタッドほか:ペース変化で浮上

まとめ

  • 枠:内〜中枠やや良。1〜4枠からロスなく運べる馬が有利
  • ラップ:後傾でL4からのロングスパートが肝。下りで加速し直線で踏み直せるタイプが強い
  • 脚質:先行・好位が軸。流れ次第で差しが射程
  • 血統:ディープインパクトやハーツクライなどにトニービン/ロベルト系の母父を組み合わせた配合が王道です
  • ローテ:府中牝馬S・京都大賞典・札幌記念・秋華賞からの臨戦が中核
  • 騎手:C.ルメール・武豊・岩田望来・松山弘平・戸崎圭太などが好走例
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