大井競馬場 ダート1000mのコース傾向【2025年版データ】

大井競馬場 ダート1000mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 重賞の設定はなし(大井ダート1000mは一般・特別が中心)

大井ダート1000mは右回り・ワンターンの超短距離戦。

スタートしてから3コーナーまでが比較的短く、初速とダッシュで主導権を奪えるかが極めて重要です。

直線は約386mで地方としては長めだが、上がり勝負になる前に先行勢がリードを作り切る展開が多いです。
内を先に確保してスピードを持続させるのが王道です。

コース構造と特徴

ダート外回りのスタート地点は向こう正面寄りで、最初のコーナーまでの距離は長くない設定。

ワンターンでコーナーは緩く、スピードの持続が問われます。

直線は約386mで追い比べの見せ場はあるが、4角で先頭~2列目の形を作れているかが勝負の分岐点。

外を回し過ぎるとロスが大きく、内ラチ沿いの加速・減速の少ない運びが好結果に直結します。

開催進行と仮柵

ダートのため仮柵移動はありません。

序盤は砂が深めで時計が掛かる週もあり、先行の中でもパワー型が優勢になりやすいです。

開催が進むと砂が締まってスピードの出る傾向が強まり、前残りの好走の傾向が増加。

降雨で含水が上がると時計が大きく短縮し、ハナ~番手の粘り込みが顕著になります。

含水率と当日の内外の砂の締まりは必ずチェックしましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

前半3F34.1〜34.9で速く入り、後半は36.3〜37.5の我慢比べ。

4角先頭〜2列目の押し切りが多く、コーナーでスピードを落とし過ぎないタイプが優勢です。

道悪では前半がさらに速まり、先行優位が一段と強化されます。

タイム水準(良馬場)

  • 2歳・未勝利〜Cクラス:1:00.8〜0:59.8
  • B〜Aクラス:0:59.5〜0:58.5
  • 特別・オープン相当:0:59.2〜0:58.2
  • 全体平均:1:00.2前後

稍重〜不良では0.7〜1.5秒の短縮が出やすく、ダッシュの良い逃げ・先行が盤石になります。
短い区間の減速幅を小さくまとめられるかが鍵です。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:13.6%/34.8%
  • 2枠:12.8%/33.6%
  • 3枠:11.8%/31.8%
  • 4枠:10.8%/30.2%
  • 5枠:9.8%/28.6%
  • 6枠:8.8%/26.8%
  • 7枠:8.0%/25.6%
  • 8枠:7.6%/24.8%

内〜中枠がやや良です。

内でロスなく先行ポジションを確保しやすく、外枠は好発と二の脚で内へ切り込めるかがポイント。
外々を回すロスは結果に直結します。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:22.0%/51.2%
  • 先行:14.8%/38.6%
  • 差し:7.2%/22.4%
  • 追込:2.0%/8.0%

先行>差し>追込が基本です。

番手〜3列目で淡々と運び、直線入り口までに優位を確保して押し切るのが王道です。
直線は長めだが追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ20.2%/48.0%・先行14.0%/36.8%・差し7.0%/22.0%・追込2.0%/7.8%
  • 稍重:逃げ22.8%/52.0%・先行15.2%/39.2%・差し7.4%/22.8%・追込2.2%/8.2%
  • 重:逃げ23.6%/53.4%・先行15.6%/40.2%・差し7.6%/23.0%・追込2.2%/8.4%
  • 不良:逃げ24.2%/54.8%・先行16.0%/41.0%・差し7.8%/23.4%・追込2.4%/8.6%

渋るほど前受け優位が強化され、良では内でロスなく回る差しの好走の傾向がわずかに上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 矢野貴之:14.8%/38.8%
  • 御神本訓史:14.2%/37.6%
  • 笹川翼:13.8%/36.8%
  • 和田譲治:12.2%/33.4%

テンのダッシュで内を確保し、スピードを落とさず回して来られる大井巧者が堅実です。
人気馬の取りこぼしが少ない先行志向の騎手を素直に評価しましょう。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • サウスヴィグラス:14.6%/37.8%
  • ヘニーヒューズ:13.8%/36.0%
  • シニスターミニスター:12.8%/34.6%
  • パイロ:12.2%/33.2%
  • マジェスティックウォリアー:11.6%/31.6%
  • スマートファルコン:10.8%/30.2%

米国型スピード×パワー持続の父系がマッチ。
テンの速力と先行粘りを伝える系統が好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • フレンチデピュティ:12.8%/33.8%
  • キングカメハメハ:11.8%/31.6%
  • クロフネ:11.6%/31.2%
  • ゴールドアリュール:11.2%/30.8%
  • サンデーサイレンス:10.8%/30.0%

父の速力に、母父でパワー・持久・先行粘りを補う配合が短距離ダートで安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • サウスヴィグラス×フレンチデピュティ:15.8%/39.6%
  • ヘニーヒューズ×サンデーサイレンス系:14.8%/37.8%
  • シニスターミニスター×クロフネ:13.6%/35.6%
  • パイロ×キングカメハメハ:13.0%/34.2%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:サウスヴィグラス14.2%/37.0%・ヘニーヒューズ13.2%/35.2%・パイロ12.0%/33.0%
  • 稍重:ヘニーヒューズ14.2%/37.0%・シニスターミニスター13.6%/35.4%・サウスヴィグラス13.4%/35.0%
  • 重:シニスターミニスター14.8%/38.0%・マジェスティックウォリアー14.0%/36.8%・ヘニーヒューズ13.8%/36.2%
  • 不良:シニスターミニスター15.4%/39.2%・マジェスティックウォリアー14.6%/37.8%・パイロ14.0%/36.8%

道悪では米国型スピード×パワー持続の資質がさらに活き、シニスターミニスター/マジェスティックウォリアー/ヘニーヒューズの優位が増します。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 藤田輝信:13.8%/35.8%
  • 荒山勝徳:12.8%/34.0%
  • 的場直之:11.8%/32.0%
  • 宗形竹見:11.2%/30.8%
  • 堀千亜樹:10.8%/29.8%

大井拠点で短距離ダートに強い厩舎が堅実。
出走数の多いやり繰りと先行力を引き出す仕上げで安定感を示します。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • YGGオーナーズクラブ:12.6%/32.8%
  • ノルマンディーOC:12.2%/31.8%
  • ラフィアンTC:11.4%/30.2%
  • G1レーシング:10.8%/29.6%
  • 個人馬主(法人含む)上位群:10.6%/29.0%

クラブ勢は出走数の多く、短距離ダートに寄せた配合とローテで好走の傾向です。
地元輸送で回転良く使える個人馬主勢も妙味があります。

調教師×馬主

クラブ系×大井のスプリント巧者厩舎が王道です。

YGG×藤田輝信、ノルマンディー×荒山勝徳、ラフィアン×的場直之の布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:11.2%/30.4%
  • 社台ファーム:10.0%/28.2%
  • ビッグレッドファーム:10.2%/28.6%
  • 新冠・浦河の中堅牧場上位群:9.8%/27.6%
  • 日高地方の個人工房・小規模牧場上位群:9.4%/27.0%

出走数の多い大規模牧場に加え、ダート短距離育成に強い牧場が安定。
米国型スピード×パワー持続を意識した生産が奏功しています。

まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は好発と二の脚で内確保なら妙味
  • 開催と砂:仮柵なし。含水が上がるほど時計短縮と前残りの好走の傾向が強まる
  • ラップ:前傾で初速+持続が最重要。4角先頭圏の粘りが決まりやすい
  • 脚質:先行を軸に、差しは内でロスなく進めば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:米国型スピード×パワー持続が王道です。道悪ならシニスターミニスター/マジェスティックウォリアー/ヘニーヒューズの優位がさらに増す
  • 騎手:大井巧者の矢野貴之・御神本訓史・笹川翼・和田譲治を素直に評価
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