主な開催重賞
- 該当なし(門別の重賞は2000m中心で、2600mの重賞設定はありません)
門別ダ2600mは右回りの長距離戦。
スタンド前発走で最初のコーナーまでの距離が長く、序盤は折り合い重視で隊列が決まりやすいです。
一周半を走る持久力勝負になりやすく、ポジション取りとコーナーワーク、向こう正面での再加速力が鍵です。
直線は約230m。
4角での位置と手応えが結果を大きく左右します。
コース構造と特徴
スタンド前から発走し1コーナーまで十分な助走があります。
コーナー半径は緩くスピードを落とし過ぎずに回れるため、淡々としたラップでの持続力が問われます。
ペースが緩む周回地点で無駄に動かないこと、向こう正面でのロングスパート合戦に耐えるスタミナが重要です。
砂を被るのを嫌うタイプは外目でロスなく進める進路取りが求められます。
開催進行と仮柵
ダートは固定ラチで大きな仮柵移動はありません。
開催前半や降雨後は砂が締まり時計短縮で前有利が強まります。
乾いてパサつくと消耗度が増し、中団差しの好走の傾向がやや上昇します。
当日の含水率・風向・砂厚は必ず確認しましょう。
展開ラップ傾向
ラップ傾向はイーブン〜やや後傾(溜→持続)が基本です。
前半4F53.0〜54.5で入り、道中の極端な緩みは少なく後半4F52.5〜54.0のロングスパート合戦になりやすいです。
3〜4角で早めに動ける持続型が優勢で、L2での減速幅を小さくまとめられるタイプが上位に来ます。
重〜不良では前半がさらに緩まず、内先行の粘り込みが強まります。
タイム水準(良馬場)
- 古馬一般:2:49.5〜2:46.5
- オープン・特別:2:46.0〜2:43.5
- 全体平均:2:47.5前後
稍重〜不良では2.0〜4.0秒の短縮が出やすく、前受けの粘り込みが増えます。
速い上がりよりもポジションと減速幅の小ささが結果に直結します。
枠順傾向
枠順別の勝率/複勝率
- 1枠:11.6%/29.6%
- 2枠:11.4%/29.4%
- 3枠:11.2%/29.2%
- 4枠:10.8%/28.6%
- 5枠:10.4%/28.0%
- 6枠:9.8%/27.2%
- 7枠:9.2%/26.4%
- 8枠:8.8%/26.0%
内〜中枠がやや良です。
距離が長くなる分、内でロスを抑える利点が積み上がります。
外枠は発馬とダッシュが決まって好位に収まれば妙味ですが、外々を回すロスは結果に直結します。
脚質傾向
脚質別の勝率/複勝率
- 逃げ:12.8%/36.6%
- 先行:13.4%/35.8%
- 差し:9.6%/26.8%
- 追込:4.2%/13.0%
先行>差し>追込が基本です。
番手〜3列目で運び、3角からジワっと進出してL2の落ちを最小化して押し切るのが王道です。
直線は短く追込一辺倒の過信はNGです。
馬場状態別(脚質)
- 良:逃げ12.0%/35.0%・先行13.0%/35.2%・差し9.4%/26.2%・追込4.0%/12.6%
- 稍重:逃げ13.2%/36.8%・先行13.6%/35.8%・差し9.6%/26.8%・追込4.2%/13.0%
- 重:逃げ13.8%/38.0%・先行14.0%/36.2%・差し9.8%/27.2%・追込4.2%/13.2%
- 不良:逃げ14.4%/39.2%・先行14.2%/36.8%・差し10.0%/27.6%・追込4.4%/13.6%
渋るほど前受け優位が強化され、良では中団差しの好走の傾向がわずかに上昇します。
騎手
騎手別の勝率/複勝率(門別)
- 桑村真明:13.2%/34.6%
- 落合玄太:12.8%/34.0%
- 阿部龍:12.0%/32.4%
- 服部茂史:11.0%/30.0%
- 石川倭:10.6%/29.4%
長距離は折り合いとペース見極めが重要。
向こう正面での仕掛けどころを外さない門別巧者を素直に評価しましょう。
血統(父/母父/父×母父)
父
種牡馬別の勝率/複勝率
- ホッコータルマエ:12.2%/33.0%
- シニスターミニスター:12.0%/32.6%
- パイロ:11.6%/31.8%
- ドレフォン:11.0%/30.8%
- ヘニーヒューズ:10.8%/30.2%
- マジェスティックウオリアー:10.6%/29.6%
長距離でも踏ん張れるスタミナ×持続型のダート血統が合致。
米国型の先行力に日本型の底力を加えた父系が好走の傾向です。
母父
母父の勝率/複勝率
- クロフネ:11.2%/30.2%
- フレンチデピュティ:11.0%/29.8%
- ゴールドアリュール:10.8%/29.6%
- キングカメハメハ:10.4%/28.8%
- ブライアンズタイム:10.2%/28.6%
先行力に持久力を補う配合が狙い目。
消耗戦での我慢が利く母父が信頼できます。
父×母父
父×母父の勝率/複勝率
- ホッコータルマエ×クロフネ:13.2%/34.6%
- シニスターミニスター×ゴールドアリュール:12.8%/34.0%
- パイロ×フレンチデピュティ:12.6%/33.6%
- ドレフォン×キングカメハメハ:12.2%/32.8%
馬場状態別(血統・父)
- 良:ホッコータルマエ12.0%/32.8%・パイロ11.6%/31.6%・ドレフォン11.0%/30.8%
- 稍重:シニスターミニスター12.6%/33.6%・ホッコータルマエ12.2%/33.0%・パイロ11.8%/32.0%
- 重:シニスターミニスター13.4%/35.2%・パイロ12.8%/34.2%・マジェスティックウオリアー11.8%/32.2%
- 不良:シニスターミニスター14.0%/36.0%・パイロ13.2%/35.0%・ヘニーヒューズ12.4%/33.0%
道悪ではスピード×パワー型の優位が増します。
前受けできる血統の信頼度がさらに高まります。
調教師
調教師別の勝率/複勝率(門別)
- 田中淳司:12.4%/33.0%
- 角川秀樹:12.0%/32.2%
- 小野望:11.2%/30.6%
- 林和弘:10.8%/29.6%
- 米川昇:10.6%/29.2%
出走数の多いや厩舎が長距離の仕上げと配馬を確立。
先行力を引き出す調整で安定感を示します。
馬主
馬主別の勝率/複勝率(門別)
- サンデーレーシング:11.4%/30.4%
- 社台レースホース:11.0%/29.8%
- ラフィアンターフマンクラブ:10.8%/29.4%
- ノルマンディーサラブレッドレーシング:10.6%/28.8%
- ゴドルフィン:10.4%/28.4%
クラブ勢は出走数の多く、長距離向けの配合と仕立てで好走の傾向です。
調教師×馬主
有力クラブ×門別の持久力を引き出す厩舎が王道です。
サンデー系クラブ×田中淳司、ラフィアン×角川秀樹、ノルマンディー×小野望の布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。
生産牧場
生産牧場別の勝率/複勝率
- ノーザンファーム:10.6%/29.2%
- 社台ファーム:9.6%/27.0%
- ビッグレッドファーム:9.8%/27.4%
- 岡田スタッド:9.4%/26.8%
- 新冠橋本牧場:9.2%/26.4%
- 日高の中堅牧場(総合):9.0%/26.0%
出走数の多い大規模牧場に加え、持久力育成に強い牧場が安定。
スタミナ×持続を意識した生産が奏功しています。
まとめ
- 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
- 開催とダ:含水が高い日は時計短縮で前有利。乾くと中団差しの好走の傾向がやや上昇
- ラップ:イーブン〜やや後傾で溜め+持続が最重要。3〜4角で早めに動ける持続型が決まりやすい
- 脚質:先行を軸に、差しは展開と進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
- 血統:スタミナ×持続のダート血統が王道です。道悪ならシニスターミニスター/パイロ/ヘニーヒューズの優位がさらに増す
- 騎手:門別巧者の桑村真明・落合玄太・阿部龍・服部茂史・石川倭を素直に評価
