主な開催重賞
- 重賞の施行なし
園田は右回りのダート小回り。
短い直線とタイトなコーナーで先行力と機動力が問われます。
園田ダート1700mは二TURNの中距離寄りスプリント〜マイル型で、位置取りと道中のロス軽減が重要です。
コース構造と特徴
スタンド前付近からの発走で最初のコーナーまで約220m。
3〜4角はタイトで減速しやすく、外々を回すと距離ロスが拡大します。
直線は約213mと短め。
直線だけで差し切るのは難しく、4角までに射程圏へ進出しておくことが重要です。
ラチ沿いを確保できる内枠・内目先行のアドバンテージが目立ちます。
開催進行と仮柵
ダートは固定ラチで仮柵の影響は限定的です。
降雨で砂が締まると前半が速くなり、先行の粘りが強化。
乾いてパサつく日はダッシュの質と内々の立ち回りがより重要になります。
当日の含水率と風向（向こう正面の向かい風／追い風）は必ず確認しましょう。
展開ラップ傾向
ラップ傾向はやや前傾（速→緩→持続）が基本です。
前半3F37.2〜38.2で入り、道中は一息入ってからのロングスパート。
上がり3Fは38.8〜40.2でL2以降の減速幅を小さくまとめられる先行〜好位差しが優勢です。
重〜不良では道中の緩みが縮まり、前の押し切りが増えます。
タイム水準（良馬場）
- C2〜C3クラス：1:54.0〜1:52.2
- B〜A級一般：1:52.0〜1:50.2
- オープン・特別：1:51.0〜1:49.5
- 全体平均：1:52.2前後
稍重〜不良では1.0〜2.0秒の短縮が出やすいです。
速い上がりよりもスタート後の位置取りと道中のロス軽減が成否を分けます。
枠順傾向
枠順別の勝率／複勝率
- 1枠：14.2%／35.6%
- 2枠：13.4%／34.4%
- 3枠：12.6%／32.8%
- 4枠：11.4%／31.2%
- 5枠：9.8%／28.8%
- 6枠：8.8%／26.6%
- 7枠：7.6%／24.6%
- 8枠：7.2%／23.4%
内〜中枠がやや良です。
最初のコーナーまでが短く、内でロスを抑えやすい配置がプラス。
外枠はハナか番手外を楽に取れるダッシュ力があれば妙味ですが、外々のロスはそのまま着順に響きます。
脚質傾向
脚質別の勝率／複勝率
- 逃げ：20.0%／47.2%
- 先行：14.8%／37.0%
- 差し：8.6%／24.6%
- 追込：3.2%／10.4%
先行＞差し＞追込が基本です。
番手〜3列目で淡々と運び、L2の落ちを最小化して押し切るのが王道です。
直線は短く追込一辺倒の過信はNGです。
馬場状態別（脚質）
- 良：逃げ18.4%／45.0%・先行14.0%／35.6%・差し8.2%／23.8%・追込3.0%／10.0%
- 稍重：逃げ20.8%／48.0%・先行15.0%／37.4%・差し8.6%／24.6%・追込3.2%／10.2%
- 重：逃げ21.6%／49.2%・先行15.4%／38.0%・差し8.8%／25.0%・追込3.4%／10.6%
- 不良：逃げ22.8%／50.6%・先行16.0%／39.2%・差し9.0%／25.6%・追込3.6%／11.0%
渋るほど前受け優位が強化され、良では好位差しの好走の傾向がやや上昇します。
騎手
騎手別の勝率／複勝率
- 吉村智洋：16.0%／40.0%
- 田中学：15.2%／39.0%
- 下原理：13.0%／35.0%
- 鴨宮祥行：11.2%／30.0%
- 大山龍太郎：10.0%／28.0%
ゲートとダッシュを外さない園田巧者が堅実。
早めにポジションを確保できる先行志向の騎手を素直に評価しましょう。
血統（父／母父／父×母父）
父
種牡馬別の勝率／複勝率
- シニスターミニスター：13.6%／34.0%
- ホッコータルマエ：12.8%／32.6%
- エスポワールシチー：12.2%／31.4%
- パイロ：11.6%／30.6%
- ヘニーヒューズ：11.2%／29.8%
- カネヒキリ：10.8%／29.2%
パワー持続×先行力に長けたダート中距離型が合致。
テンの速力とコーナーで減速しにくい持続力を伝える父系が好走の傾向です。
母父
母父の勝率／複勝率
- キングカメハメハ：11.6%／30.4%
- フジキセキ：11.2%／29.8%
- クロフネ：11.0%／29.4%
- アグネスタキオン：10.8%／29.2%
- ゴールドアリュール：10.6%／28.8%
父に先行力、母父にパワーと持続を補う配合がタイトなコーナーと短い直線で安定します。
父×母父
父×母父の勝率／複勝率
- シニスターミニスター×キングカメハメハ：14.8%／36.0%
- ホッコータルマエ×フジキセキ：14.0%／35.0%
- エスポワールシチー×アグネスタキオン：13.4%／34.0%
- パイロ×クロフネ：12.8%／33.0%
馬場状態別（血統・父）
- 良：シニスターミニスター13.0%／33.2%・ホッコータルマエ12.4%／32.0%・エスポワールシチー11.8%／31.0%
- 稍重：ホッコータルマエ13.2%／33.6%・シニスターミニスター13.0%／33.4%・パイロ11.8%／30.8%
- 重：シニスターミニスター14.2%／35.2%・エスポワールシチー12.8%／33.0%・ヘニーヒューズ11.8%／30.6%
- 不良：ホッコータルマエ14.8%／36.4%・シニスターミニスター14.6%／36.0%・カネヒキリ12.6%／32.0%
道悪ではスピード×パワー型の優位が増します。
前受けできる血統の信頼度がさらに高まります。
調教師
調教師別の勝率／複勝率
- 新子雅司：14.6%／36.4%
- 田中範雄：12.6%／32.0%
- 橋本忠男：11.8%／30.6%
- 森澤友貴：11.0%／29.8%
- 保利良平：10.4%／28.6%
出走数の多い有力厩舎が堅実で、先行力を引き出す仕上げが目立ちます。
テンの速さとコーナーワークを重視した調整が好結果につながります。
馬主
馬主別の勝率／複勝率
- （株）カナヤマホールディングス：12.4%／31.8%
- （株）NICKS：11.6%／30.6%
- ノースヒルズ：11.0%／29.8%
- 地元個人馬主（兵庫）：10.6%／28.8%
- グリーンファーム：10.2%／28.0%
法人・クラブに加え地元個人の出走数の多い点が特徴です。
先行力重視の配合と短距離〜中距離育成が好走の傾向です。
調教師×馬主
有力法人×園田の先行志向厩舎が王道です。
カナヤマHD×新子雅司、NICKS×田中範雄、ノースヒルズ×橋本忠男の布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。
生産牧場
生産牧場別の勝率／複勝率
- ノーザンファーム：11.4%／30.4%
- 社台ファーム：10.2%／28.2%
- 三嶋牧場：10.0%／27.8%
- 下河辺牧場：9.8%／27.2%
- ヤナガワ牧場：9.4%／26.6%
北海道の大規模牧場と、ダート向け育成に強い牧場が安定。
パワー持続×先行力を意識した生産が奏功しています。
まとめ
- 枠：内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
- 開催と砂：含水が上がると先行の粘りが強化。乾いた日はより内先行の好走の傾向
- ラップ：やや前傾で初速＋持続が最重要。4角先頭圏の粘りが決まりやすい
- 脚質：先行を軸に、差しは展開と進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
- 血統：パワー持続型が王道です。道悪ならシニスターミニスター／ホッコータルマエ／エスポワールシチーの優位がさらに増す
- 騎手：園田巧者の吉村智洋・田中学・下原理・鴨宮祥行を素直に評価
