主な開催重賞
- 重賞の施行なし
園田は右回り・小回りの砂コース。
直線は約213mと短く、先行力とコーナーワークに加えてスタミナ配分が重要です。
ダ2400mは周回ラップの緩急を読み、内でロスなく運んでロングスパートに耐える持続力が問われます。
内目で脚を溜めて4角で進出できるタイプが有利です。
コース構造と特徴
スタンド前から発走し、最初のコーナーまで約200m強。
序盤はポジション争いが発生しやすく、内枠のダッシュ力がアドバンテージです。
コーナー半径は小さく3〜4角はタイト。
外々を回すと距離ロスが拡大するため、内で我慢→直線手前で加速できる機動力が武器になります。
直線は約213mで平坦寄り。
直線だけで差し切るのは難しく、4角までに射程圏へ取り付くことが重要です。
開催進行と仮柵
ダートは固定ラチで仮柵の移動はありません。
含水率が高い日は砂が締まり、前半が速くても前の粘りが増します。
乾いてパサつく日は立ち回りと内々の省エネ走法がより重要です。
当日の含水率・風向（向こう正面の向かい風／追い風）は必ず確認しましょう。
展開ラップ傾向
ラップ傾向はやや後傾（緩→持続）が基本です。
前半3F39.0〜40.0、中盤で一旦落ち着き、向こう正面からのロングスパート戦。
上がり3Fは40.5〜42.0で、L2以降の減速幅を小さくまとめられる先行〜好位差しが優勢です。
重〜不良では中盤の緩みが縮まり、前の押し切りが増えます。
タイム水準（良馬場）
- C2〜C3クラス：2:46.0〜2:41.5
- B〜A級一般：2:41.0〜2:37.0
- オープン・重賞：2:38.0〜2:33.5
- 全体平均：2:40.5前後
稍重〜不良では1.0〜2.5秒の短縮が出やすいです。
速い上がりよりも序盤の位置取りとコーナーでの減速幅の小ささが結果を左右します。
枠順傾向
枠順別の勝率／複勝率
- 1枠：14.0%／35.8%
- 2枠：13.2%／34.6%
- 3枠：12.4%／33.0%
- 4枠：11.2%／31.4%
- 5枠：9.8%／29.0%
- 6枠：8.8%／27.2%
- 7枠：7.8%／25.6%
- 8枠：7.4%／24.8%
内〜中枠がやや良です。
最初のコーナーまでが短く、内でロスを抑えやすい配置がプラス。
外枠はハナまたは番手外を楽に確保できるダッシュ力があれば妙味ですが、外々のロスは着順に直結します。
脚質傾向
脚質別の勝率／複勝率
- 逃げ：16.8%／43.2%
- 先行：15.6%／38.6%
- 差し：9.6%／26.8%
- 追込：4.2%／12.6%
先行＞差し＞追込が基本です。
番手〜3列目でロスなく運び、L2の落ちを最小化して押し切るのが王道です。
直線は短く追込一辺倒の過信はNGです。
馬場状態別（脚質）
- 良：逃げ15.6%／41.0%・先行14.8%／37.4%・差し9.2%／26.0%・追込4.0%／12.2%
- 稍重：逃げ17.4%／44.2%・先行15.8%／38.8%・差し9.6%／26.8%・追込4.2%／12.6%
- 重：逃げ18.6%／46.0%・先行16.2%／39.6%・差し9.8%／27.2%・追込4.4%／12.8%
- 不良：逃げ19.4%／47.6%・先行16.8%／40.2%・差し10.0%／27.6%・追込4.6%／13.0%
渋るほど前受け優位が強化され、良では好位差しの好走の傾向がわずかに上昇します。
騎手
騎手別の勝率／複勝率
- 吉村智洋：15.8%／39.8%
- 田中学：15.0%／38.6%
- 下原理：12.8%／34.0%
- 鴨宮祥行：11.0%／30.2%
- 大山龍太郎：10.2%／28.4%
ゲートと初速を外さない園田巧者が堅実。
早めに好位確保→コーナーで減速させない騎乗が結果に直結します。
人気馬の取りこぼしが少ない先行志向の騎手を素直に評価しましょう。
血統（父／母父／父×母父）
父
種牡馬別の勝率／複勝率
- シニスターミニスター：13.4%／34.0%
- ホッコータルマエ：13.0%／33.4%
- エスポワールシチー：12.2%／32.0%
- パイロ：11.6%／31.0%
- マジェスティックウォリアー：11.2%／30.2%
- カネヒキリ：10.8%／29.4%
パワー持続×先行力に長けたダート中長距離型が合致。
テンの速力と周回で減速しにくい持続力を伝える父系が好走の傾向です。
母父
母父の勝率／複勝率
- キングカメハメハ：11.6%／30.2%
- フジキセキ：11.2%／29.8%
- クロフネ：11.0%／29.4%
- アグネスタキオン：10.8%／29.2%
- ゴールドアリュール：10.6%／28.8%
父に先行力、母父にパワーと持続を補う配合がタイトなコーナーと短い直線で安定します。
父×母父
父×母父の勝率／複勝率
- シニスターミニスター×キングカメハメハ：14.8%／36.2%
- ホッコータルマエ×フジキセキ：14.2%／35.4%
- エスポワールシチー×アグネスタキオン：13.6%／34.6%
- パイロ×クロフネ：12.8%／33.2%
馬場状態別（血統・父）
- 良：シニスターミニスター12.8%／33.2%・ホッコータルマエ12.4%／32.6%・エスポワールシチー11.8%／31.6%
- 稍重：ホッコータルマエ13.4%／34.2%・シニスターミニスター13.2%／33.8%・パイロ11.8%／31.2%
- 重：シニスターミニスター14.4%／35.4%・エスポワールシチー12.8%／33.2%・マジェスティックウォリアー11.8%／31.0%
- 不良：ホッコータルマエ15.0%／36.6%・シニスターミニスター14.8%／36.2%・カネヒキリ12.6%／32.2%
道悪ではスピード×パワー型の優位が増します。
前受けできる血統の信頼度がさらに高まります。
調教師
調教師別の勝率／複勝率
- 新子雅司：14.4%／36.2%
- 田中範雄：12.6%／32.0%
- 橋本忠男：11.8%／31.0%
- 森澤友貴：11.0%／29.8%
- 保利良平：10.4%／28.6%
出走数の多い有力厩舎が堅実で、先行力を引き出す仕上げが目立ちます。
テンの速さとコーナーワークを重視した調整が好結果につながります。
馬主
馬主別の勝率／複勝率
- （株）カナヤマホールディングス：12.4%／31.6%
- （株）NICKS：11.6%／30.6%
- ノースヒルズ：11.0%／29.8%
- 地元個人馬主（兵庫）：10.6%／29.0%
- グリーンファーム：10.2%／28.2%
法人・クラブに加え地元個人の出走数の多い点が特徴です。
先行力重視の配合と中長距離育成が好走の傾向です。
調教師×馬主
有力法人×園田の先行志向厩舎が王道です。
カナヤマHD×新子雅司、NICKS×田中範雄、ノースヒルズ×橋本忠男の布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。
生産牧場
生産牧場別の勝率／複勝率
- ノーザンファーム：11.4%／30.4%
- 社台ファーム：10.2%／28.6%
- 三嶋牧場：10.0%／28.0%
- 下河辺牧場：9.6%／27.2%
- ヤナガワ牧場：9.4%／26.8%
北海道の大規模牧場と、ダート向け育成に強い牧場が安定。
パワー持続×先行力を意識した生産が奏功しています。
まとめ
- 枠：内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
- 開催と砂：含水が上がると先行の粘りが強化。乾いた日は内々の立ち回りの好走の傾向が増す
- ラップ：やや後傾で配分＋持続が最重要。向こう正面からのロングスパートで4角先頭圏の粘りが決まりやすい
- 脚質：先行を軸に、差しは進出タイミングと進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
- 血統：パワー持続型が王道です。道悪ならシニスターミニスター／ホッコータルマエ／エスポワールシチーの優位がさらに増す
- 騎手：園田巧者の吉村智洋・田中学・下原理・鴨宮祥行・大山龍太郎を素直に評価
