主な開催重賞
- 重賞の施行なし
佐賀の短距離〜マイル前後はダッシュ力とコーナーワークが重要です。
1300mはスプリント寄りの適性で、先行力と内ロスの少なさが王道です。
コース構造と特徴
右回り・小回り・ダート。
向こう正面寄りからのスタートで最初のコーナーまでが短いのが特徴です。
3〜4角はタイトで外々を回すと距離ロスが拡大。
直線は約200mと短く、4角出口で先頭圏にいないと差し切りは難しいレイアウトです。
砂はやや深めで、加速の持続とパワーが問われます。
開催進行と仮柵
ダートは固定ラチで仮柵移動なし。
含水が上がると時計が速くなり前残りが強化されます。
乾燥時はキックバックが増え、内の掘れ次第で中目の先行や外差しの好走の傾向がわずかに上がります。
当日の含水率・内外の馬場差・風向は必ずチェックしましょう。
展開ラップ傾向
ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。
テン2Fが最速、向こう正面でやや緩み〜3〜4角で12秒台中盤の持続、L1はやや減速。
スタートのダッシュとコーナーまでの先手争いで優劣が決まりやすく、道悪ではさらに前優勢になります。
タイム水準(良馬場)
- C3〜C2:1:24.8〜1:23.6
- C1〜B級:1:23.6〜1:22.6
- A級・オープン:1:22.6〜1:21.8
- 全体平均:1:23.6前後
稍重〜不良では0.6〜1.2秒の短縮が出やすく、テン速型の先行がさらに有利。
上がりの速さよりも発馬と最初のコーナーまでの位置取りが重要です。
枠順傾向
枠順別の勝率/複勝率
- 1枠:13.8%/33.2%
- 2枠:13.2%/32.4%
- 3枠:12.2%/31.0%
- 4枠:10.8%/29.2%
- 5枠:9.8%/27.8%
- 6枠:8.8%/26.0%
- 7枠:7.8%/24.4%
- 8枠:7.2%/23.2%
内〜中枠がやや良です。
コーナーまでが短く内でロスを抑えやすい配置がプラス。
外枠は発馬と初速で内目を素早く確保できれば妙味ですが、外々のロスは結果に直結します。
脚質傾向
脚質別の勝率/複勝率
- 逃げ:24.0%/52.0%
- 先行:15.2%/38.4%
- 差し:7.0%/20.8%
- 追込:2.6%/8.8%
先行>差し>追込が基本です。
番手〜3列目で流れに乗り、4角出口で先頭圏に取り付いて押し切るのが王道です。
直線は短く追込一辺倒の過信はNGです。
馬場状態別(脚質)
- 良:逃げ22.0%/49.0%・先行14.6%/37.0%・差し6.6%/19.8%・追込2.4%/8.4%
- 稍重:逃げ25.2%/53.0%・先行15.6%/38.8%・差し7.0%/20.8%・追込2.6%/8.8%
- 重:逃げ26.0%/54.0%・先行15.8%/39.2%・差し7.2%/21.2%・追込2.8%/9.0%
- 不良:逃げ27.2%/56.0%・先行16.2%/40.0%・差し7.4%/21.6%・追込3.0%/9.2%
渋るほど前受け優位が強化され、良では外差しの好走の傾向がやや上昇します。
騎手
騎手別の勝率/複勝率
- 飛田愛斗:14.8%/38.6%
- 石川慎将:13.8%/36.8%
- 川島拓:12.8%/33.4%
- 竹吉徹:12.2%/32.0%
- 倉富隆一郎:11.6%/30.6%
スタート直後に内を確保し、無駄減速なくコーナーを運べる佐賀の先行巧者を素直に評価。
テンから出して行ける積極策の騎手が堅実です。
血統(父/母父/父×母父)
父
種牡馬別の勝率/複勝率
- パイロ:13.8%/34.2%
- ヘニーヒューズ:13.2%/33.4%
- サウスヴィグラス:12.8%/32.6%
- シニスターミニスター:12.0%/31.2%
- マジェスティックウォリアー:11.6%/30.4%
- スマートファルコン:11.0%/29.6%
スピード×パワー持続に長けたダート短中距離型が合致。
初速とコーナー加速を強く伝える父系が好走の傾向です。
母父
母父の勝率/複勝率
- フジキセキ:12.6%/32.0%
- サクラバクシンオー:12.2%/31.4%
- キングカメハメハ:11.8%/30.6%
- ゴールドアリュール:11.4%/30.0%
- アグネスタキオン:11.0%/29.2%
父に速力、母父に先行の持久力を補う配合が短直線で安定します。
父×母父
父×母父の勝率/複勝率
- パイロ×フジキセキ系:14.8%/36.2%
- ヘニーヒューズ×キングカメハメハ:13.8%/35.0%
- サウスヴィグラス×サンデーサイレンス系:13.2%/34.0%
- シニスターミニスター×ゴールドアリュール:12.6%/33.0%
馬場状態別(血統・父)
- 良:パイロ13.2%/33.6%・ヘニーヒューズ12.8%/32.8%・サウスヴィグラス12.2%/32.0%
- 稍重:ヘニーヒューズ14.2%/35.6%・パイロ14.0%/35.0%・マジェスティックウォリアー12.2%/32.0%
- 重:パイロ14.8%/36.6%・シニスターミニスター13.0%/33.8%・ヘニーヒューズ13.0%/33.6%
- 不良:パイロ15.2%/37.2%・ヘニーヒューズ14.8%/36.8%・スマートファルコン12.4%/32.8%
道悪ではスピード×パワー型の優位が増し、前受けできる血統の信頼度がさらに高まります。
調教師
調教師別の勝率/複勝率
- 東眞市:13.2%/33.0%
- 山田徹:12.6%/31.6%
- 真島元徳:12.2%/31.0%
- 中川竜馬:11.6%/30.0%
- 山下定文:11.0%/29.0%
出走数の多いや厩舎はテンから出していく調整で先行力を引き出しやすく、小回り短直線コースで安定。
テン速型の仕上げが目立つ厩舎を上位評価に。
馬主
馬主別の勝率/複勝率
- (株)カナヤマホールディングス:13.0%/32.4%
- (株)ボックス:12.4%/31.2%
- (株)アドバンス:11.8%/30.2%
- (有)ミルファーム:11.2%/29.4%
- ノルマンディーサラブレッドレーシング:10.8%/28.8%
短距離適性の明確な編成を行うオーナーが目立ち、先行力に寄せた馬選びで好走の傾向です。
調教師×馬主
地元有力厩舎×スプリント志向の法人・クラブが王道です。
東眞市×(株)カナヤマホールディングス、山田徹×(株)ボックス、真島元徳×(有)ミルファーム などは当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。
生産牧場
生産牧場別の勝率/複勝率
- グランド牧場:12.4%/32.0%
- ノーザンファーム:11.6%/30.2%
- 社台ファーム:10.8%/28.8%
- 岡田スタッド:10.6%/28.4%
- 三石川上牧場:10.2%/27.8%
- 新冠橋本牧場:9.8%/27.2%
スピード×パワーを意識した生産・育成基盤を持つ牧場が安定。
短距離血統の在厩頭数が多い牧場は当距離で堅実です。
まとめ
- 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
- ラップ:前傾で初速+持続が最重要。4角先頭圏の粘りが決まりやすい
- 脚質:先行を軸に、差しは展開と進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
- 血統:スピード×パワー持続が王道です。道悪ならパイロ/ヘニーヒューズ/シニスターミニスターの優位がさらに増す
- 騎手:佐賀の先行巧者飛田愛斗・石川慎将・川島拓・竹吉徹・倉富隆一郎を素直に評価
