有馬記念(G1)のレース傾向【2025年版データ】

有馬記念(G1)のレース傾向【2025年版データ】
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コース構造と特徴

スタートはスタンド前ポケットで、最初の1コーナーまで約200mと短いです。

中山芝2500m(内回り)はコーナーを6回回るタフなレイアウトで、直線は約310m、ゴール前には急坂があります。

序盤のポジション取りとコーナーワークの巧さ、L4からの持続加速、坂で減速しないパワーの総合力が求められます。

外枠は出していかないとポジションが悪化しやすく、距離ロスの管理が鍵です。

ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

1角までが短く先行争いが速くなりがちで、道中は息が入りにくい持久戦になりやすいです。

好位で運んでL4からジワッとスピードに乗せ、4角で先頭射程に入る形が王道です。

超スローでの直線瞬発戦は少なく、ロングスパート適性の有無が結果を分けます。

タイム水準

  • 良馬場の勝ち時計レンジ:2分29秒台〜2分33秒台
  • 上がり最速の目安:34秒台後半〜35秒台中盤
  • 要求能力:前半の流れに乗る追走力+コーナー加速の持続力+急坂でのパワー維持

馬場とペースで振れ幅が大きく、速い年は2分29秒台、消耗戦・道悪では2分34〜35秒台まで掛かります。
ゴール前の急坂で脚色が鈍らない底力が最重要です。

枠順傾向

内〜中枠が優勢。

1角が近く内でロスなく運べる配置が有利で、外枠は押して好位を取れないと距離ロスが蓄積します。

偶数番は発馬後に進路を確保しやすく、先行策に繋がります。

脚質

先行>差し>追込が基本です。

勝ち切りは好位〜中団前目から早めに押し上げての持続力勝負。

差しは道中が締まった年に届き、追込一辺倒は4角の位置取りと馬群のさばき次第です。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • C.ルメール:20.0%/50.0%
  • 武豊:10.0%/30.0%
  • 川田将雅:10.0%/40.0%
  • 戸崎圭太:10.0%/30.0%
  • 横山武史:10.0%/30.0%
  • J.モレイラ:20.0%/40.0%
  • M.デムーロ:10.0%/20.0%

中山内回りでの位置取りと4角の進出タイミングが巧みな騎手が上位にきます。
ペースが速くなりやすいため、前半の無理とロスの少なさが数字に直結します。

前走のレース(レース名/距離/競馬場×距離)

ジャパンカップ(芝2400m・東京)天皇賞(秋)(芝2000m・東京)エリザベス女王杯(芝2200m・京都/阪神)菊花賞(芝3000m・京都)宝塚記念(芝2200m・阪神)が主流ローテ。

ジャパンカップ直行の馬は出走数の多い中で安定。天皇賞(秋)経由は距離延長適性が問われます。

古馬のグランプリ実績馬や、3歳の菊花賞好走馬も通用しており、ローテの格と消耗度のバランスが重要です。

人気別の傾向

人気別の勝率/複勝率

  • 1番人気:40.0%/70.0%
  • 2番人気:20.0%/50.0%
  • 3番人気:10.0%/40.0%
  • 4番人気:10.0%/30.0%
  • 5番人気:10.0%/30.0%
  • 6〜9番人気:5.0%/18.0%
  • 11番人気以下:0.0%/6.0%

上位人気の信頼度が高く、特に1〜2番人気の複勝率が優秀です。
中団以降の人気薄は流れが厳しくなった年や外差し馬場で拾える印象です。

血統(父/母父/父×母父)

血統の傾向

  • 父:ディープインパクト、ハーツクライ、オルフェーヴル、キングカメハメハ、ドゥラメンテ、エピファネイアなど持続力と底力を伝える系統が中心
  • 母父:Kingmambo系、Storm Cat系、サドラーズウェルズ系、Monsun系、Roberto系などスタミナ・パワー補完が目立つ
  • 父×母父:瞬発力系(ディープ/ドゥラメンテ)×欧州型スタミナ系(サドラーズ/Monsun/Roberto)の補完配合が王道

ロンスパ耐性と急坂でのパワーが同時に必要なため、“瞬発+底力”配合が安定します。
消耗戦になった年は欧州的スタミナの内包血統が強く、道悪でも崩れにくいです。

調教師

調教師の勝率/複勝率

  • 木村哲也:25.0%/50.0%
  • 友道康夫:12.5%/37.5%
  • 池江泰寿:10.0%/30.0%
  • 堀宣行:10.0%/30.0%
  • 国枝栄:10.0%/20.0%

仕上げの完成度と位置取り重視の戦術がかみ合う厩舎の成績が堅実です。
秋の王道路線を使いながらも当日にピークを合わせる調整力が問われます。

馬主の傾向

馬主の勝率/複勝率

  • サンデーレーシング:15.0%/40.0%
  • キャロットファーム:10.0%/35.0%
  • シルクレーシング:10.0%/30.0%
  • ダノックス:10.0%/25.0%
  • 金子真人ホールディングス:10.0%/25.0%

ノーザン系クラブの層の厚さが数字に表れます。
個人馬主では厩舎との長期的連携と長距離適性を備えた素質馬投入が好結果に直結しています。

調教師×馬主

調教師×馬主の勝率/複勝率

  • 木村哲也×シルクレーシング:20.0%/50.0%
  • 友道康夫×サンデーレーシング:12.5%/37.5%
  • 池江泰寿×キャロットファーム:10.0%/30.0%
  • 堀宣行×サンデーレーシング:10.0%/30.0%

育成ラインと厩舎の調整方針が一致している陣営は安定して上位を確保します。
ロングスパート適性を意識した配合・馬体の馬を選び、秋2戦目でピークに持ってくるケースが目立ちます。

生産牧場

生産牧場の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:16.0%/42.0%
  • 社台ファーム:10.0%/24.0%
  • 白老ファーム:8.0%/20.0%
  • 追分ファーム:8.0%/18.0%

長距離に必要な持久力とパワーを両立した配合を送り出す大手牧場の比重が高いです。
厳しい流れでも止まらない“底”を持つ血統の供給が強みです。

まとめ

  • 枠:内〜中枠が優位。外は序盤から出していける先行力が必要
  • ラップ:前傾でロンスパ耐性が必須。4角先頭射程が勝利の形
  • 脚質:先行を軸に差しが続く。追込は展開と馬場の後押しが条件
  • 血統:瞬発×底力の補完配合が王道。欧州的スタミナ内包を加点
  • ローテ:JC/天皇賞(秋)直行、エリ女・菊花賞・宝塚記念経由を重視
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