船橋競馬場 ダート1000mのコース傾向【2025年版データ】

船橋競馬場 ダート1000mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • JBCスプリント(JpnⅠ・ダ1000m)

船橋ダート1000mは左回り・小回りのスプリント戦。
スタートから最初のコーナーまでが短く、初速とダッシュ力が最重要です。

直線は約308mと地方としては長めですが、直線に入る時点で先頭圏にいないと届きづらい設定です。
内でロスを抑え、4角最短で押し切るのが王道です。

コース構造と特徴

向こう正面寄りから発走し、3〜4角をタイトに回って直線へ向かいます。

1角までが短くポジション争いは激化します。

外を回す距離ロスは致命的になりやすく、発馬と二の脚で内を確保できるかが鍵です。

直線は約308mで平坦。

差しは向こう正面から進出して直線入口で射程圏に入る必要があります。

開催進行と仮柵

ダートのため仮柵移動はありません。

乾いた日は内ラチ沿いが締まりやすく、内先行の好走の傾向が強まります。

降雨や散水で含水率が上がると時計は短縮し、前受け優勢がさらに増します。

最内が荒れた日は「最内一列」を外した内目先行が安定します。

当日の含水率・内外の砂の締まり・風向は必ず確認しましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

序盤からハイラップになりやすく、道中の緩みは最小で直線は我慢比べ。

4角先頭〜2列目の押し切りが多く、L1の落ちを小さくまとめられるスピード持続型が優勢です。

道悪ではさらに前傾が強まり、先行勢の粘り込みが増えます。

タイム水準(良馬場)

  • C〜B級条件:1:00.8〜0:59.6
  • A級・特別:0:59.5〜0:58.6
  • オープン級:0:58.5〜0:57.8
  • 全体平均:約1:00.0

稍重〜不良では0.3〜0.8秒の短縮が出やすく、前受けの粘り込みが増えます。
上がり性能よりもダッシュの質と道中の減速幅の小ささが結果に直結します。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:14.2%/36.8%
  • 2枠:13.8%/36.0%
  • 3枠:12.8%/34.0%
  • 4枠:11.2%/31.6%
  • 5枠:10.0%/29.2%
  • 6枠:9.0%/27.2%
  • 7枠:8.4%/26.0%
  • 8枠:8.2%/24.8%

内〜中枠がやや良です。

1角までが短く内でロスを抑えやすい配置がプラス。
外枠は好発ダッシュで内へ潜れれば妙味ですが、外々のロスは即成績に響きます。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:22.2%/50.6%
  • 先行:16.0%/40.4%
  • 差し:6.2%/19.8%
  • 追込:2.0%/6.8%

先行>差し>追込が基本です。

番手〜3列目でスピードを落とさず回し、直線入口で先頭圏へ入る形が王道です。
直線は長めでも追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ20.6%/48.0%・先行15.4%/39.4%・差し6.4%/19.8%・追込1.8%/6.4%
  • 稍重:逃げ22.8%/51.2%・先行16.2%/40.8%・差し6.0%/19.2%・追込2.0%/6.8%
  • 重:逃げ23.6%/52.4%・先行16.6%/41.4%・差し5.8%/18.8%・追込2.0%/6.6%
  • 不良:逃げ24.4%/53.8%・先行17.0%/42.2%・差し5.6%/18.4%・追込1.8%/6.2%

渋るほど前受け優位が増幅します。
良でも中団差しの好走の傾向は一定にありますが、根本はダッシュと位置取りです。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 笹川翼:15.2%/40.0%
  • 矢野貴之:14.4%/38.0%
  • 本田正重:13.8%/36.8%
  • 和田譲治:13.0%/35.6%
  • 張田昂:12.6%/34.2%

ゲート反応と初速を最大化し、内を確保してコーナーで減速させない捌きが巧みな騎手が堅実です。
人気馬の取りこぼしが少ない前受け志向を素直に評価しましょう。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • ヘニーヒューズ:14.2%/37.2%
  • パイロ:13.8%/36.6%
  • シニスターミニスター:13.0%/35.6%
  • サウスヴィグラス:12.8%/35.0%
  • ドレフォン:12.4%/34.2%
  • マジェスティックウォリアー:11.8%/33.0%

スピード×パワー持続の米国型が合致します。
初速と二枚腰を伝える父系が好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • キングカメハメハ:12.4%/33.6%
  • フレンチデピュティ:12.2%/33.2%
  • フォーティナイナー系:11.8%/32.6%
  • クロフネ:11.6%/32.2%
  • ゴールドアリュール:11.4%/31.8%

父の速力に対し、母父で先行粘りや体幹の強さを補う配合が直線短い舞台で安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • ヘニーヒューズ×キングカメハメハ:15.2%/39.0%
  • パイロ×フレンチデピュティ:14.6%/38.0%
  • シニスターミニスター×フォーティナイナー系:13.8%/36.8%
  • サウスヴィグラス×クロフネ:13.2%/36.0%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:ヘニーヒューズ13.8%/36.6%・パイロ13.2%/35.8%・サウスヴィグラス12.6%/34.8%
  • 稍重:パイロ14.2%/37.6%・ヘニーヒューズ14.0%/37.2%・ドレフォン12.8%/34.8%
  • 重:シニスターミニスター14.8%/38.4%・パイロ14.4%/38.0%・マジェスティックウォリアー12.8%/35.0%
  • 不良:ヘニーヒューズ15.0%/39.4%・シニスターミニスター14.6%/38.6%・パイロ14.2%/38.2%

道悪ではスピード×パワー型の優位がさらに増します。
前で運べる血統の信頼度が高まります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 斉藤敏:13.8%/35.6%
  • 石井勝男:13.2%/34.8%
  • 張田京:12.6%/33.6%
  • 米谷康秀:12.0%/32.8%
  • 新井清重:11.4%/31.4%

短距離に特化した前受け作戦とゲート・ダッシュ重視の仕上げが巧みな厩舎が堅実です。
出走数の多いや陣営ほど安定感を示します。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • (有)ミルファーム:13.0%/34.8%
  • (株)NICKS:12.4%/33.6%
  • (株)ノルマンディーサラブレッドレーシング:11.8%/32.6%
  • ラフィアンターフマンクラブ:11.6%/32.2%
  • ゴドルフィン:10.6%/29.8%

スプリント適性を重視した編成で、初速の高い血統を多く抱える馬主の成績が良好です。
出走数の多いクラブや自前育成拠点のある陣営は好走の傾向です。

調教師×馬主

船橋短距離巧者厩舎×スプリント寄りの馬主が王道です。

斉藤敏×ミルファーム、石井勝男×NICKS、張田京×ノルマンディーの布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ミルファーム:12.2%/33.2%
  • ノーザンファーム:11.6%/32.0%
  • 社台ファーム:10.0%/29.0%
  • ビッグレッドファーム:9.8%/28.6%
  • 三嶋牧場:9.4%/28.0%

出走数の多い大規模牧場に加え、スプリント育成に強い牧場が堅実です。
スピード×先行持久を意識した生産が奏功しています。

まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで内へ収められれば妙味
  • 開催と砂:仮柵はなく、含水が上がるほど前受けの好走の傾向が強まる
  • ラップ:前傾で初速+持続が最重要。4角先頭圏の粘りが決まりやすい
  • 脚質:先行を軸に、差しは向正面からの進出と進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:ヘニーヒューズ/パイロ/シニスターミニスター/サウスヴィグラスなどのスピード×パワー持続が王道です。道悪ならこれらの優位がさらに増す
  • 騎手:船橋スプリント巧者の笹川翼・矢野貴之・本田正重・和田譲治・張田昂を素直に評価
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