川崎競馬場 ダート900mのコース傾向【2025年版データ】

川崎競馬場 ダート900mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 重賞の施行なし

川崎ダート900mは左回り・超短距離のワンターン戦。
向こう正面奥のポケット発走で3コーナーまでが極端に短く、スタート直後のダッシュ力と内確保が勝敗を分けます。

直線は約300m。
テンの速さで主導権を取り、コーナーワークで減速幅を最小化して直線へ雪崩れ込むのが王道です。

コース構造と特徴

スタートからすぐに3コーナーへ向かうため、外枠は外々へ膨らみやすく距離ロスが大きいです。

3〜4角はタイト。

ハイラップで進む中、内ラチ沿いを最短で回して直線入口で先頭圏にいる馬が優勢。

直線約300mは平坦で、後方一気は相当に展開と進路が噛み合わないと届きません。

とにかく初速と内取りが重要です。

開催進行と仮柵

ダートのため仮柵移動はありません。

路盤整備と含水率でバイアスが変化します。

乾いた日や開催序盤は内の砂が締まり、内先行が粘りやすい傾向。

降雨や散水で含水が上がると時計が大幅短縮し、より一層テンの速い先行の好走の傾向が強まります。

内が掘れてくると外差しの台頭もありますが、基本は前有利。

当日の含水率・砂厚・風向を直前の下級条件で確認しましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

前半2F23.0〜23.6の超速で流れ、コーナーでも緩まずラスト3Fは29.0〜29.8の持久戦。

4角先頭〜2列目の押し切りが多く、L1の落ちを小さくまとめられるスプリント適性が物を言います。

重〜不良では前半がさらに速まり、前受けの優位が強化されます。

タイム水準(良馬場)

  • C〜B級:0:55.8〜0:54.5
  • A級・特別:0:54.2〜0:53.2
  • オープン級・SIII:0:52.8〜0:51.8
  • 全体平均:約0:54.8

稍重〜不良では0.8〜1.8秒の短縮が出やすく、より前受けの粘り込みが増えます。
末脚の速さよりもテンの加速とコーナーワーク、減速幅の小ささが結果に直結します。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:15.4%/36.8%
  • 2枠:14.2%/35.2%
  • 3枠:12.8%/33.0%
  • 4枠:10.8%/30.2%
  • 5枠:9.6%/28.4%
  • 6枠:8.4%/26.0%
  • 7枠:7.2%/23.4%
  • 8枠:6.4%/21.0%

内〜中枠がやや良です。

3角進入が近いため内でロスを抑えやすい配置が大きなプラス。
外枠は発馬とダッシュで好位確保が決まれば妙味はありますが、外々の距離ロスは致命的になりやすいです。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:28.0%/55.2%
  • 先行:14.6%/36.2%
  • 差し:5.8%/17.2%
  • 追込:1.6%/5.4%

逃げ>先行>差しが基本です。

テンで主導権を握り、4角先頭圏で直線へ。
直線は短く追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ26.2%/52.0%・先行14.0%/35.2%・差し6.2%/17.6%・追込1.8%/5.6%
  • 稍重:逃げ28.6%/56.0%・先行14.8%/36.6%・差し5.8%/17.0%・追込1.6%/5.2%
  • 重:逃げ29.4%/56.8%・先行15.0%/36.8%・差し5.4%/16.6%・追込1.4%/5.0%
  • 不良:逃げ30.2%/57.6%・先行15.2%/37.4%・差し5.0%/16.2%・追込1.2%/4.8%

渋るほど前受け優位が強化されます。
良では中団差しの好走の傾向がわずかに上がりますが、基本は前有利です。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 矢野貴之:16.2%/38.8%
  • 笹川翼:15.2%/37.2%
  • 町田直希:14.0%/35.0%
  • 山崎誠士:13.2%/33.8%
  • 張田昂:12.6%/32.4%

ハナ・番手への初動を決め、コーナーで減速を抑える川崎短距離巧者が堅実。
人気馬の取りこぼしが少ない前受け志向の騎手を素直に評価しましょう。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • サウスヴィグラス:15.8%/38.0%
  • ヘニーヒューズ:14.6%/36.4%
  • パイロ:13.8%/34.8%
  • シニスターミニスター:12.8%/33.2%
  • マジェスティックウォリアー:12.2%/32.6%
  • サトノアラジン(地方ダ短距離で健闘):10.8%/29.4%

米国型スピード×パワー持続の父系が適性一致。
テンの速力と先行粘りを強く伝える系統が好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • フレンチデピュティ:13.6%/34.2%
  • クロフネ:13.0%/33.4%
  • サクラバクシンオー:12.8%/32.8%
  • サウスヴィグラス:12.4%/32.0%
  • アフリート:12.0%/31.4%

父に速力、母父に硬質なダート適性や先行粘りを補う配合が短い直線で安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • サウスヴィグラス×フレンチデピュティ:17.0%/39.8%
  • ヘニーヒューズ×クロフネ:15.2%/37.2%
  • パイロ×アフリート:14.6%/36.4%
  • シニスターミニスター×サクラバクシンオー:14.0%/35.6%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:サウスヴィグラス15.0%/37.0%・ヘニーヒューズ14.0%/35.6%・パイロ13.2%/34.0%
  • 稍重:ヘニーヒューズ15.2%/37.4%・サウスヴィグラス15.0%/37.2%・マジェスティックウォリアー13.2%/33.6%
  • 重:マジェスティックウォリアー15.8%/38.6%・ヘニーヒューズ15.4%/38.0%・シニスターミニスター14.2%/36.8%
  • 不良:ヘニーヒューズ16.2%/39.0%・シニスターミニスター15.6%/38.2%・パイロ14.8%/37.4%

道悪ではスピード×パワー型の優位がさらに増します。
前受けできる血統の信頼度が一段と高まります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 高月賢一:13.6%/34.2%
  • 山崎裕也:12.8%/33.0%
  • 内田勝義:12.2%/32.2%
  • 田邊陽一:11.0%/30.0%
  • (川崎)加藤誠一:10.6%/28.8%

テンから運べる仕上げと内での立ち回りを徹底する厩舎が堅実。
出走数の多いや管理で安定します。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • ミルファーム:13.2%/33.4%
  • ラフィアンターフマンクラブ:12.8%/32.4%
  • (株)ノルマンディーサラブレッドレーシング:12.2%/31.2%
  • NICKS:11.6%/30.4%
  • (有)サンデーレーシング:10.8%/29.2%

短距離ローテを積極的に使う馬主は出走数の多い分、当舞台でも好走の傾向です。
スプリント志向の配合と育成方針が数字に表れます。

調教師×馬主

川崎の短距離巧者厩舎×スプリント特化の馬主が王道です。

高月賢一×ミルファーム、山崎裕也×ノルマンディー、内田勝義×NICKSの布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ミルファーム:12.8%/33.0%
  • ビッグレッドファーム:12.0%/31.2%
  • ノーザンファーム:11.2%/30.0%
  • 社台ファーム:10.2%/28.6%
  • 新冠橋本牧場:9.8%/27.4%

出走数の多いスプリント育成に強い牧場が安定。
米国型スピード×先行持久を意識した生産が奏功しています。

まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
  • 開催と砂:仮柵はなく路盤と含水でバイアスが変化。乾き気味は内先行、含水アップで先行の好走の傾向が強まる
  • ラップ:前傾で初速+持続が最重要。4角先頭圏の粘りが決まりやすい
  • 脚質:逃げを最優先に、次点で先行。差しは展開と進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:米国型スピード×パワー持続が王道です。道悪ならヘニーヒューズ/パイロ/シニスターミニスターの優位がさらに増す
  • 騎手:川崎短距離巧者の矢野貴之・笹川翼・町田直希・山崎誠士・張田昂を素直に評価
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