金沢競馬場 ダート1900mのコース傾向【2025年版データ】

金沢競馬場 ダート1900mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 交流重賞の施行なし

金沢ダート1900mは右回り・小回りの中距離戦。

向こう正面スタートでコーナーを6回こなす周回型の配置となり、コーナーワークと先行持久力が問われます。
直線は約236mと短く、4角までに好位を確保して押し切るのが王道です。

コース構造と特徴

向こう正面中ほどから発走し、最初のコーナーまでの距離は短め。

コーナーはタイトで、外を回すと距離ロスが大きくなります。

直線は約236mで高低差はほぼなし。

コーナーで減速せず回れる器用さと、道中で脚を使い切らない配分が求められます。

2周型で息を入れられる地点が限られ、オーバーペースだとラスト1Fの落ちが大きくなりやすいのが特徴です。

開催進行と仮柵

ダート主体のため芝の仮柵移動はありません。

砂厚の補充や内砂の入れ替えで内外のバイアスが変化します。

開幕直後は内ラチ沿いの砂が締まりやすく内先行が粘る傾向。

開催が進むと内が掘れてコーナー外の伸びが良化する日があり、外差しの好走の傾向が強まるケースもあります。

当日の含水率、砂厚のアナウンス、逃げ・先行勢の通ったラチ沿いの傷み具合は必ずチェックしましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向はやや前傾(速→持続)が基本です。

前半は位置取り争いで流れ、道中は12〜13秒台の持続ラップで極端に緩みにくい構成。

上がりはラスト2Fで落ち込みやすく、4角先頭〜2列目の押し切りが多い形。

雨で含水が上がると前半がさらに速くなり、前受けの粘り込みが強まります。

乾いた力のいる砂では中団前目の捲り差しが届く頻度が上がります。

タイム水準(良馬場)

  • C1〜C2級:2:05.5〜2:02.5
  • B級:2:03.5〜2:00.5
  • A級・重賞級:2:01.5〜1:59.0
  • 全体平均:2:03前後

稍重〜不良では1.0〜2.0秒の短縮が見込みやすく、先行馬の押し切りが増加。
乾いた砂で時計が掛かる日は、道中のロスとL2の減速幅を小さくまとめられる内目先行が安定します。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:10.8%/28.8%
  • 2枠:10.4%/28.2%
  • 3枠:10.2%/27.8%
  • 4枠:9.6%/26.8%
  • 5枠:9.0%/25.8%
  • 6枠:8.6%/24.8%
  • 7枠:8.2%/23.8%
  • 8枠:7.8%/22.8%

内〜中枠がやや良です。

最初のコーナーまでが短く、内でロスを抑えつつ道中も内々を立ち回れる馬が有利。
外枠は先行ダッシュが決まれば妙味はあるものの、終始外を回す形は割引です。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:17.6%/43.0%
  • 先行:12.4%/32.6%
  • 差し:7.4%/22.0%
  • 追込:3.2%/10.2%

先行>差し>追込が基本です。

番手〜3列目で淡々と運び、L2の落ちを最小化して押し切るのが王道です。
直線は短く追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ16.2%/40.8%・先行12.0%/31.6%・差し7.2%/21.0%・追込3.0%/9.6%
  • 稍重:逃げ18.4%/44.6%・先行12.6%/33.2%・差し7.4%/22.2%・追込3.2%/10.4%
  • 重:逃げ19.2%/46.0%・先行13.0%/34.0%・差し7.6%/22.8%・追込3.4%/10.8%
  • 不良:逃げ20.0%/47.6%・先行13.4%/35.0%・差し7.8%/23.2%・追込3.6%/11.2%

含水が上がるほど前受け優位が強化。
良ではペースが緩めば中団差しの好走の傾向がやや上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 吉原寛人:18.0%/44.0%
  • 青柳正義:15.6%/39.2%
  • 栗原大河:12.4%/31.6%
  • 堀場裕充:10.8%/27.8%
  • 魚住謙心:9.8%/25.6%

序盤で内を確保し、コーナーで減速させずに運べる金沢巧者が堅実。
先行志向でラストの我慢を利かせる騎乗を素直に評価しましょう。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • シニスターミニスター:12.8%/33.6%
  • パイロ:12.2%/32.4%
  • エスポワールシチー:11.6%/31.2%
  • ホッコータルマエ:11.0%/30.2%
  • キズナ:10.6%/29.4%
  • ヘニーヒューズ:10.4%/28.8%

ダート中距離の先行持久+パワーを伝える父系が合致。
道中の持続ラップに強い米国型や地方実績豊富なダート専科が好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • クロフネ:11.8%/31.4%
  • キングカメハメハ:11.2%/30.4%
  • フジキセキ:10.8%/29.6%
  • サウスヴィグラス:10.6%/29.0%
  • タニノギムレット:10.2%/28.4%

父にパワー、母父に先行粘りや機動力を補う配合が小回りコーナー6回で安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • シニスターミニスター×キングカメハメハ系:13.8%/35.2%
  • パイロ×サンデーサイレンス系:13.0%/34.0%
  • エスポワールシチー×クロフネ:12.6%/33.2%
  • ホッコータルマエ×フジキセキ:12.2%/32.4%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:シニスターミニスター12.6%/33.2%・パイロ11.8%/31.2%・ホッコータルマエ11.0%/30.2%
  • 稍重:エスポワールシチー12.8%/33.6%・パイロ12.2%/32.8%・シニスターミニスター11.6%/30.8%
  • 重:ヘニーヒューズ13.2%/34.6%・エスポワールシチー13.0%/34.0%・タルマエ12.0%/32.0%
  • 不良:ヘニーヒューズ13.8%/35.4%・シニスターミニスター13.4%/35.0%・パイロ12.8%/33.8%

道悪ではスピード×パワー型の優位が増します。
前受けできる血統の信頼度がさらに高まります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 加藤和義:13.2%/33.8%
  • 中川雅之:12.6%/32.4%
  • 宗綱泰彦:11.4%/30.0%
  • 高橋俊之:10.8%/29.0%
  • 鈴木長次:10.2%/28.2%

出走数の多いやり繰りで先行力を引き出す仕上げが目立つ厩舎が堅実。
小回り中距離を見据えたコーナーワーク強化のローテが奏功します。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • (株)辻牧場:12.4%/31.6%
  • 村上卓史:12.0%/31.0%
  • 松本俊廣:11.6%/30.2%
  • 西村新一郎:10.8%/28.8%
  • (同)YGGオーナーズクラブ:10.4%/28.2%

地元勢に加え、地方交流に積極的なクラブ・個人馬主の参戦も多く、先行力の高い地方ダート血統で好走の傾向です。

調教師×馬主

先行力重視の個人馬主×地元上位厩舎が王道です。

加藤和義厩舎×地元個人馬主、中川雅之厩舎×地元法人のラインは当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • 浦河・日高(岡田スタッド、三嶋牧場、下河辺牧場など):11.2%/29.8%
  • ノーザンファーム:10.6%/28.6%
  • 社台ファーム:9.8%/27.4%
  • グランド牧場:9.6%/27.2%
  • 門別・新冠の中規模牧場(松浦牧場、川向高橋牧場ほか):9.4%/26.8%

出走数の多い日高勢を中心に、ダート中距離適性を重視した生産背景が安定。
パワー×先行持久を意識した配合の評価を上げたい舞台です。

まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
  • 開催と砂:砂の入替や含水で内外バイアスが変化。序盤は内先行、荒れてくると外差しの好走の傾向が強まる
  • ラップ:やや前傾で初速+持続が最重要。コーナー6回で4角先頭圏の粘りが決まりやすい
  • 脚質:先行を軸に、差しは展開と進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:ダート中距離のパワー持続が王道です。道悪ならヘニーヒューズ/シニスターミニスター/エスポワールシチーの優位がさらに増す
  • 騎手:金沢巧者の吉原寛人・青柳正義・栗原大河・堀場裕充・魚住謙心を素直に評価
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