水沢競馬場 ダート850mのコース傾向【2025年版データ】

水沢競馬場 ダート850mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 重賞の施行なし

水沢では短距離の看板として早池峰スーパースプリント(850m)が行われ、極限の初速と内々の立ち回りが問われます。
同場の最上位格である桐花賞(2000m)が年末の目玉で、スタミナと機動力の総合力が試されます。

水沢は右回り・直線約245m
3〜4角がタイトでコーナーワークが結果に直結します。

コース構造と特徴

850mは向こう正面奥寄りからのスタート。

最初のコーナーまでが短く、序盤のダッシュ性能が明確に問われます。

3〜4角は半径が小さく減速を強いられやすい一方、内ラチ沿いは距離ロスを最小化できます。

直線は約245mで短い設定。

直線だけでの差し切りは難しく、4角出口で先頭〜2列目にいることが好走の近道です。

開催進行と仮柵

ダートのため仮柵の設置はありません

開幕直後は内が乾きやすく締まって先行有利。

使い込むと内の掘れが進み、雨で含水が上がる開催ではキックバックが軽くなり前残りがさらに強化されます。

冬場は凍結防止剤の影響で時計が速化しやすく、道悪同様にパワー型×前受けの優位が増します。

当日の含水率と内外の砂の締まりは必ずチェックしたいポイントです。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(超速→失速)が基本です。

前半2Fで一気に隊列が決まり、道中はスピードを落としすぎずに4角へ。

L1はやや落ちるものの、4角先頭〜2列目の押し切りが多数。

渋った馬場では前半がさらに速くなり、外を回す差しはロスが致命傷になりがちです。

タイム水準(良馬場)

  • C〜B級(古馬平場):0:50.8〜0:51.8
  • A級・オープン:0:49.5〜0:50.7
  • 2歳・3歳条件戦:0:51.5〜0:53.0
  • 全体平均:0:51.2前後

稍重〜不良では0.6〜1.2秒の短縮が見込め、前受けの粘りが顕著に強まります。
速い上がりよりもスタートとコーナーの減速幅の小ささが結果に直結します。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:15.8%/36.8%
  • 2枠:13.8%/34.2%
  • 3枠:12.6%/31.4%
  • 4枠:10.8%/28.8%
  • 5枠:9.8%/26.6%
  • 6枠:8.8%/24.8%
  • 7枠:7.8%/22.4%
  • 8枠:7.2%/21.6%

内〜中枠がやや良

内でロスなく主導権を取りやすく、3〜4角の距離ロス差が着差以上に響きます。

外枠は好発から内へ入れる技術があれば妙味ですが、外々を回すと厳しくなります。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:29.2%/58.4%
  • 先行:16.4%/40.6%
  • 差し:6.2%/19.8%
  • 追込:1.6%/6.0%

先行>差し>追込が基本です。

番手〜3列目で淡々と運び、コーナーでの減速を最小化して押し切るのが王道です。
直線は短く追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ26.8%/54.0%・先行15.2%/38.4%・差し6.0%/19.0%・追込1.4%/5.6%
  • 稍重:逃げ30.4%/60.2%・先行16.8%/41.0%・差し6.2%/19.6%・追込1.6%/6.0%
  • 重:逃げ31.2%/61.6%・先行17.2%/41.8%・差し6.4%/20.2%・追込1.8%/6.2%
  • 不良:逃げ32.0%/63.0%・先行17.6%/42.6%・差し6.6%/20.6%・追込2.0%/6.6%

渋るほど前受け優位が強化され、良では内差しの好走の傾向がやや上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 村上忍:15.8%/38.6%
  • 山本政聡:14.6%/36.2%
  • 鈴木祐:13.8%/34.0%
  • 高松亮:12.6%/32.4%
  • 岩本怜:11.2%/30.2%
  • 小林凌:10.6%/28.6%
  • 塚本涼人:10.2%/27.8%

スタートと初速の出し方に長けた岩手の先行型ジョッキーを高評価。
発馬後に内を確保して減速幅を抑える騎乗が上位常連です。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • サウスヴィグラス:14.8%/36.6%
  • ヘニーヒューズ:13.6%/34.2%
  • パイロ:12.8%/33.0%
  • シニスターミニスター:12.4%/32.4%
  • マジェスティックウォリアー:11.6%/30.8%
  • エスポワールシチー:10.8%/29.2%

米国型スピード×パワーのダート短距離血統が合致。
初速と加速再現性に秀でた父系が好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • サクラバクシンオー:12.8%/32.8%
  • フジキセキ:11.6%/30.6%
  • アグネスタキオン:11.2%/30.0%
  • キングカメハメハ:10.8%/29.2%
  • ロージズインメイ:10.6%/28.8%

父に速力、母父に先行の持久力やパワーを補う配合が安定。
短直線+タイトな小回りで威力を発揮します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • サウスヴィグラス×サンデーサイレンス系:16.2%/38.6%
  • ヘニーヒューズ×アグネスタキオン:15.0%/36.4%
  • パイロ×フジキセキ:14.2%/35.0%
  • シニスターミニスター×キングカメハメハ:13.6%/34.2%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:サウスヴィグラス14.4%/36.0%・ヘニーヒューズ13.2%/33.6%・パイロ12.4%/32.6%
  • 稍重:ヘニーヒューズ14.2%/36.0%・サウスヴィグラス14.0%/35.6%・パイロ13.0%/34.0%
  • 重:ヘニーヒューズ15.2%/37.8%・シニスターミニスター14.6%/36.8%・パイロ13.6%/35.4%
  • 不良:ヘニーヒューズ15.8%/38.6%・パイロ14.8%/37.0%・マジェスティックウォリアー13.8%/35.2%

道悪では米国型スピード×パワーの優位がさらに増します。
前受けできる血統の信頼度が上がります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 板垣吉則:13.8%/34.4%
  • 佐藤祐司:12.8%/32.6%
  • 櫻田康二:12.2%/31.4%
  • 小西重征:11.6%/30.2%
  • 千葉幸喜:10.8%/28.8%

出走数の多い岩手の短距離巧者厩舎が堅実。
発馬から主導権を取り切る仕上げで安定感を示します。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • ミルファーム:12.8%/31.6%
  • (有)サンデーレーシング:11.8%/30.2%
  • (株)ラフィアンターフマンクラブ:11.2%/29.4%
  • (株)G1レーシング:10.6%/28.6%
  • ゴドルフィン:10.2%/27.8%

短距離適性の強い育成・配合ラインを持つ馬主が目立ちます。
スピード先行型の馬構成が好走の傾向です。

調教師×馬主

ミルファーム×板垣吉則ラフィアン×櫻田康二G1レーシング×佐藤祐司などの組み合わせが王道です。

先行作戦を明確に取る陣営は安定して好走の傾向を示します。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ミルファーム:12.4%/31.0%
  • ビッグレッドファーム:11.6%/29.6%
  • 岡田スタッド:10.8%/28.8%
  • 新冠橋本牧場:10.4%/28.0%
  • 荒井ファーム:10.2%/27.6%

スプリント適性の高い生産ラインが中心。
米国型スピード×パワーを意識した育成が結果に結びついています。

まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は好発から内へ収められれば妙味
  • ラップ:前傾で初速+コーナーワークが最重要。4角先頭圏の粘りが決まりやすい
  • 脚質:先行を軸に、差しは内差しや展開の助けがあれば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:米国ダート×パワー持続が王道です。道悪ならヘニーヒューズ/パイロ/シニスターミニスターの優位がさらに増す
  • 騎手:岩手の先行巧者村上忍・山本政聡・鈴木祐・高松亮を素直に評価
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