富士ステークス(G2)のレース傾向【2025年版データ】

富士ステークス(G2)のレース傾向【2025年版データ】
目次

コース構造と特徴

スタート地点は向こう正面の芝ポケットで、最初のコーナー(3角)までおよそ550m。

東京芝1600mは長いバックストレッチから緩いコーナーを通って、直線約525mへ。

直線入口は上り坂、その後は長くフラットでスピードの持続力が問われ、L3(残り600m)からのトップスピード持続と長い直線での再加速が勝敗を分けます。

外差しが利きやすい一方で、内でロスなく立ち回れる先行馬も粘り込みが可能です。

ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

序盤から流れやすく、中盤で極端に緩まずL3から長いロングスパートになりやすいのが特徴。

中団〜後方から長く脚を使える差しが王道です。

ペースが締まった年は末脚勝負、スロー寄りの年は好位からの抜け出しが決まりやすくなります。

タイム水準

  • 良馬場の勝ち時計レンジ:1分31秒台後半〜1分33秒台前半
  • 上がり最速の目安:32秒台後半〜33秒台中盤
  • 要求能力:序盤の追走力+道中の息入れ最小化+L3の持続加速

高速馬場では1分31秒台〜1分32秒台前半まで短縮が可能。
道悪や強風の年は1分33秒台後半まで時計が掛かることがあります。

枠順傾向

内〜中枠がやや良。

3角までの距離が十分あるため外枠の致命傷は少ないものの、コーナーで外を回すと直線での脚の使いどころが難しくなります。

内でロスなく運べる偶数枠は先行・好位勢に向きます。

脚質

差し>先行>追込が基本です。

直線の長さと前半の流れから差しが優勢。

先行は平均〜ややスロー寄りの年に粘り込み。

追込はペースが厳しくなった年や外差しバイアスで台頭します。

騎手

過去10年で複勝圏に入った主な騎手

  • C.ルメール:直線勝負への持ち込みとL2での加速継続が安定
  • 戸崎圭太:ポジション取りの柔軟性が高く、馬場傾向に合わせた進路選択が巧み
  • 川田将雅:スタートと隊列作りが正確で、上がり勝負でも取りこぼしが少ない
  • 坂井瑠星:ハイペース下でも脚を温存しつつ終いを伸ばす騎乗で上位入り
  • 田辺裕信:東京マイル適性を引き出すペースメイクと仕掛けのタイミングが噛み合う

前走のレース(レース名/距離/競馬場×距離)

安田記念(芝1600m・東京)毎日王冠(芝1800m・東京)関屋記念(芝1600m・新潟)京成杯オータムH(芝1600m・中山)中京記念(芝1600m・小倉/中京)が王道です。

安田記念からの休み明け参戦や、サマーマイル路線で結果を出してきた馬の好走が目立ちます。

前走マイル重賞で上がり上位の馬、東京コース実績馬の信頼度が高いです。

人気別の傾向

人気別の傾向

  • 1番人気:勝率・複勝率とも高水準で軸向き
  • 2番人気:連対圏が安定
  • 3番人気:妙味と安定のバランスが良い
  • 4番人気:展開次第で勝ち負け
  • 5番人気:3着内の好走の傾向が目立つ
  • 6〜9番人気:流れが厳しくなる年に食い込み
  • 11番人気以下:波乱は少ないが馬場バイアスが強い年に注意

血統(父/母父/父×母父)

過去10年で複勝圏に入った主な血統の傾向

  • 父:ディープインパクト、ロードカナロア、ダイワメジャー、ハーツクライ、モーリス、Frankelなどマイル〜中距離の瞬発×持続型が中心
  • 母父:Storm Cat系、Mr. Prospector系(Kingmambo・Gone Westなど)、フレンチデピュティ、クロフネ、サドラーズウェルズ系の底力補完が好相性
  • 父×母父:ディープ系×ミスプロ系、高速馬場での勝ち切りが目立つ。時計が掛かる年はハーツクライや欧州型スタミナのクロスを持つ配合が浮上

調教師

過去10年で複勝圏に入った主な調教師

  • 国枝栄:東京マイルでの完成度の高い仕上げで上位常連
  • 堀宣行:休み明けでも反応良く動ける仕上げで安定
  • 木村哲也:瞬発力重視の仕上げで直線勝負に強み
  • 矢作芳人:自在型の戦術で馬場傾向に合わせて好走
  • 手塚貴久:位置取りと長く脚を使わせる形で掲示板率が高い

馬主

過去10年で複勝圏に入った主な馬主

  • サンデーレーシング:マイル適性の高い良血を継続投入し上位が多い
  • キャロットファーム:東京マイル実績馬の好走が目立つ
  • シルクレーシング:高速馬場対応の持続型で連対多数
  • ダノックス:先行力の高いタイプで勝ち負けに加わる
  • ゴドルフィン:持続力型の配合で直線の長いコース適性が高い

調教師×馬主

過去10年で複勝圏に入った主な組み合わせ

  • 堀宣行×サンデーレーシング/キャロットファーム:直線勝負での安定感
  • 木村哲也×シルクレーシング:瞬発力特化のローテで高打点
  • 国枝栄×サンデーレーシング/金子真人ホールディングス:東京適性の底上げで複勝圏が多い

生産牧場

過去10年で複勝圏に入った主な生産牧場

  • ノーザンファーム:勝ち星・連対とも比重が大きい
  • 社台ファーム:底力と持続力の配合で上位進出
  • 追分ファーム/白老ファーム:高速馬場での適性が高い
  • ダーレー・ジャパンF:持続質の差し脚で台頭

まとめ

  • 枠:内〜中枠やや良。外でも道中のロスを抑えられれば互角
  • ラップ:前傾でL3の持続加速が肝。末脚の長さを最重視
  • 脚質:差しが軸。ハイラップなら外差し、平均ペースなら好位抜け出し
  • 血統:ディープインパクト、ロードカナロア、ダイワメジャー、ハーツクライ、Frankelなどの瞬発×持続配合が王道
  • ローテ:安田記念、毎日王冠、関屋記念、京成杯オータムH、中京記念からの臨戦を重視
  • 騎手:C.ルメール、戸崎圭太、川田将雅、坂井瑠星、田辺裕信の東京マイル実績に注目
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