東京競馬場 芝1400mのコース傾向【2025年版データ】

東京競馬場芝1400mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 京王杯スプリングカップ(G2)
  • 京王杯2歳ステークス(G2)
  • パラダイスS(L)/オーロC(L)/クロッカスS(L)

上記の重賞・リステッドが定番。2歳〜古馬まで幅広い世代が走る舞台です。

コース構造と特徴

左回り・外回りワンターン。向こう正面の中ほどから発走し、最初に100m弱の上り→3コーナー途中まで下り。

直線は約525.9mと長く、直線入り口から約100mで高低差2mの急坂、その後300m弱の平坦でゴール。
高低差は約2.7m。

距離の割にスタート直後が上りなためハイペースになりにくく、直線は瞬発力勝負になりやすいのが基本形。

開催進行と仮柵

A〜Dコースを使用。フルゲートはA/B/C=18頭、D=16頭

外柵を出すにつれて内の傷みを回避しつつコーナー半径が相対的にきつくなる週もあり、内外の伸びが入れ替わることがある。

週ごとのJRA馬場発表で微調整推奨。

展開ラップ傾向

ラップの典型は「緩→急」。集計(2019–2023)では平均前半3F35.0/上がり3F34.2で後傾。

クラス別でも多くがM〜S寄り、直線の瞬発力が決め手。

タイム水準(良馬場)

  • 新馬:1:24.0
  • 未勝利:1:22.6
  • 1勝〜3勝クラス:1:21.6〜1:20.9
  • オープン:1:21.2
  • 重賞:1:21.5(過去5年の良馬場・勝ち時計平均)
  • 全体平均(過去5年):1:22.9

近年の京王杯SCでは1:18台の好タイムも出ている。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:7.4%/22.6%
  • 2枠:4.1%/17.3%
  • 3枠:8.2%/21.0%
  • 4枠:7.1%/19.6%
  • 5枠:7.0%/20.6%
  • 6枠:7.1%/19.2%
  • 7枠:5.1%/20.0%
  • 8枠:7.3%/19.7%


極端な内外差は小さいが内2枠はやや弱め、3〜6枠の安定と8枠の妙味が目立つ。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:14.6%/35.8%
  • 先行:9.3%/28.9%
  • 差し:7.0%/20.8%
  • 追込:2.4%/8.3%

先行>差し>逃げ>追込の順で信頼。
逃げは数が少なくハマれば強いが総量では先行の厚み。

馬場状態別

  • 良〜速い馬場:道中で溜め→直線の瞬発。先行〜差しの複勝厚め。
  • 稍重〜重:位置取りの価値が相対的に上昇し、先行粘りが増える傾向。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • C.ルメール:28.4%/57.1%
  • 戸崎圭太:15.9%/44.2%
  • 田辺裕信:11.8%/35.7%
  • 三浦皇成:9.6%/28.7%
  • M.デムーロ:12.9%/38.7%

いずれも東京芝1400mの5年集計。
上位人気での取りこぼしが少ないルメール・戸崎が軸。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • ロードカナロア:13.3%/32.2%
  • ダイワメジャー:9.2%/27.2%
  • ディープインパクト:10.7%/31.1%
  • ハーツクライ:9.8%/32.4%
  • エピファネイア:10.4%/31.1%

マイル前後の瞬発力と持続を両立できる父が安定。
カナロアは出走量・率とも優秀。

母父

母父別の勝率/複勝率

  • サンデーサイレンス:7.2%/22.8%
  • ディープインパクト:8.0%/23.2%
  • クロフネ:11.3%/20.1%
  • ダイワメジャー:11.1%/25.4%
  • フレンチデピュティ:6.3%/22.0%

母父はサンデー直系や米国型が良好。

父×母父

サンデー系/ロベルト系 × ミスプロ(Kingmambo含む)系などの「瞬発+速度」の配合がコース適性に合致しやすい傾向にある。

馬場状態別

  • 良:カナロア、ディープ、エピファネイアなどスピード×瞬発型が素直。
  • 稍重〜重:ダイワメジャー、スクリーンヒーローなどパワー持続型や米国型(ダンジグ系含む)へのシフトが効きやすい。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 木村哲也:15.9%/44.3%
  • 国枝栄:13.3%/25.6%
  • 手塚貴久:12.7%/26.3%
  • 斎藤誠:10.3%/31.0%
  • 尾関知人:13.4%/26.9%

関東の上位厩舎が遠征負担の小ささも相まって安定している傾向。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • シルクR:16.5%/35.7%
  • ゴドルフィン:14.3%/27.6%
  • キャロットF:11.0%/28.8%
  • サンデーR:13.3%/34.4%
  • 東京HR:13.7%/47.1%
  • ウイン:15.6%/34.4%

クラブ勢が層の厚さで安定。
個人馬主の短期参戦(藤田晋氏など)も率で目立つ。

調教師×馬主

ノーザン系(シルク/キャロット/サンデー)×美浦上位(木村・国枝・手塚)や、関西名門(友道・池江等)のスポット参戦が好走する傾向にある。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンF:11.5%/30.3%
  • 社台F:7.6%/25.9%
  • 白老F:14.3%/28.6%
  • 岡田スタッド:9.3%/25.8%
  • Godolphin:16.7%/36.7%
  • コスモヴューファーム:20.0%/40.0%

供給量の多いノーザン/社台が分母込みで堅実。少数精鋭の牧場(コスモヴューFなど)は妙味筋。


まとめ

  • 枠:極端な差は小さめ。内2枠はやや割引、3〜6枠の安定+8枠の妙味を基本線に。
  • 開催と仮柵:Dコース期はフルゲートが16に減少。週ごとの内外の傷み具合で内差し/外伸びが入れ替わる点をチェック。
  • ラップ:後傾(緩→急)で直線の瞬発力が最重要。隊列と風向で前後の評価を微調整。
  • 脚質:先行を軸に差しの複勝厚み。逃げは数が少ない分ハマり待ち、追込過信はNG
  • 血統:良ならロードカナロア/ディープ/エピファネイア等の瞬発型。道悪はダイワメジャーロベルト影響(スクリーンヒーロー等)などパワー持続へ微シフト。米国質(ダンジグ系)も上位で通用。
  • 騎手:府中巧者のルメール・戸崎・田辺を素直に評価。人気馬の信頼度が高い。
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