大井競馬場 ダート1650mのコース傾向【2025年版データ】

大井競馬場 ダート1650mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 重賞開催はなし

大井ダート1650mは右回りのワンターンに近い二コーナー戦。

直線は約386mと長く、先行の粘りと差しの伸びが拮抗しますが、スタートから最初のコーナーまでが短めで内を確保できるかが明暗を分けます。

序盤にロスを抑えて流れに乗るのが王道です。

コース構造と特徴

スタンド前付近から発走し、最初のコーナーまでの距離は比較的短いです。

内を取りやすい内〜中枠の先行が形を作りやすく、3〜4角はスピードを落とさず回したいポイント。

外々を回すと被砂と距離ロスが累積しやすく不利。

直線は長いものの、4角までに射程圏へ取りついて減速幅を小さくまとめることが重要です。

開催進行と仮柵

ダートのため仮柵移動はありません。

開催序盤は砂が深めでパワー型や前受けの粘りが利きやすいです。

開催が進むと砂が締まりスピードが出やすくなり、好位の好走の傾向が増えます。

降雨で含水率が上がると時計短縮が顕著になり、前有利が強化されます。

当日の含水率と内外の砂の締まりは必ずチェックしましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

前半3F36.0〜36.8で入りやすく、中盤の緩みは小さく直線は39.0前後の持久戦。

4角先頭〜2列目の押し切りが多い一方、直線の長さで差しも届きます。

道悪では前半がさらに速まり、前の粘り込みが強まります。

タイム水準(良馬場)

  • C2〜C1クラス:1:46.8〜1:44.8
  • B3〜B1クラス:1:44.8〜1:43.2
  • A2〜オープン相当:1:43.8〜1:41.8
  • 全体平均:1:44.6前後

稍重〜不良では0.8〜2.0秒の短縮が出やすく、前受けの信頼が増します。
末の速さよりも道中の位置取りと減速幅の小ささが結果に直結します。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:13.2%/34.0%
  • 2枠:12.8%/33.2%
  • 3枠:11.8%/31.6%
  • 4枠:10.6%/30.0%
  • 5枠:9.8%/28.8%
  • 6枠:9.2%/27.8%
  • 7枠:8.2%/26.2%
  • 8枠:7.8%/24.6%

内〜中枠がやや良です。

最初のコーナーまでが短めで内でロスを抑えやすい配置がプラス。
外枠は好発と二の脚で内へ寄せられるなら妙味ですが、外々を回すロスは響きます。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:17.4%/43.8%
  • 先行:14.2%/36.2%
  • 差し:8.0%/24.0%
  • 追込:3.0%/10.0%

先行>差し>追込が基本です。

番手〜3列目で淡々と運び、直線入口までに優位を確保して押し切るのが王道です。
直線は長くても追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ16.4%/41.6%・先行13.6%/35.2%・差し7.8%/23.6%・追込2.8%/9.6%
  • 稍重:逃げ18.2%/44.6%・先行14.4%/36.6%・差し8.0%/24.0%・追込3.0%/10.0%
  • 重:逃げ18.8%/45.4%・先行14.8%/37.0%・差し8.2%/24.4%・追込3.2%/10.2%
  • 不良:逃げ19.4%/46.2%・先行15.0%/37.6%・差し8.4%/24.8%・追込3.2%/10.4%

渋るほど前受け優位が強化され、良では内を立ち回る差しの好走の傾向がわずかに上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 矢野貴之:14.0%/37.4%
  • 笹川翼:13.6%/36.6%
  • 御神本訓史:12.8%/34.8%
  • 和田譲治:12.2%/33.0%
  • 本田正重:11.4%/31.2%
  • 達城龍次:10.6%/29.6%
  • 町田直希:10.2%/28.8%
  • 張田昂:10.0%/28.2%

テンに速く内を確保し、コーナーで減速させず回して来られる大井巧者が堅実です。
人気馬の取りこぼしが少ない先行志向の騎手を素直に評価しましょう。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • パイロ:12.6%/33.4%
  • ヘニーヒューズ:12.4%/33.0%
  • シニスターミニスター:12.2%/32.8%
  • マジェスティックウォリアー:11.6%/32.0%
  • ホッコータルマエ:11.0%/31.0%
  • エスポワールシチー:10.6%/30.2%

米国型スピード×パワー持続に、息を入れられる持久力を足せる父系が舞台に合致。
先行粘りと道中の速力を強く伝える血が好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • フレンチデピュティ:12.0%/32.4%
  • キングカメハメハ:11.6%/31.6%
  • クロフネ:11.2%/31.0%
  • ゴールドアリュール:11.0%/30.6%
  • サンデーサイレンス:10.6%/30.0%

父の速力に、母父でパワー・持久・先行粘りを補う配合が1650mで安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • パイロ×キングカメハメハ:13.8%/35.8%
  • ヘニーヒューズ×サンデーサイレンス系:13.6%/35.4%
  • シニスターミニスター×クロフネ:13.2%/34.8%
  • マジェスティックウォリアー×フレンチデピュティ:12.6%/34.0%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:パイロ12.2%/33.0%・ヘニーヒューズ11.8%/32.6%・ホッコータルマエ10.8%/30.6%
  • 稍重:シニスターミニスター12.8%/34.4%・パイロ12.6%/33.8%・マジェスティックウォリアー12.2%/33.4%
  • 重:シニスターミニスター13.6%/35.8%・マジェスティックウォリアー13.2%/35.2%・ヘニーヒューズ12.6%/34.6%
  • 不良:シニスターミニスター14.2%/36.8%・マジェスティックウォリアー13.8%/36.4%・パイロ13.2%/35.8%

道悪では米国型スピード×パワー持続の資質がより活き、シニスターミニスター/マジェスティックウォリアー/パイロの優位が増します。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 藤田輝信:12.2%/33.4%
  • 荒山勝徳:11.6%/32.4%
  • 宗形竹見:11.0%/31.0%
  • 的場直之:10.6%/30.2%
  • 堀千亜樹:10.4%/29.4%
  • 佐宗応和:10.0%/28.6%

大井拠点でマイル〜中距離の仕上げに長けた厩舎が堅実。
出走数の多いやり繰りと先行力を引き出す調整で安定感を示します。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • YGGオーナーズクラブ:11.6%/30.8%
  • ノルマンディーオーナーズクラブ:11.2%/30.4%
  • ラフィアンターフマンクラブ:11.0%/29.6%
  • G1レーシング:10.6%/29.0%
  • 個人馬主(法人含む)上位群:10.2%/28.4%

クラブ勢は出走数の多く、ダートマイル〜中距離志向の配合とローテで好走の傾向です。
地元輸送で回転良く使える個人馬主勢も妙味があります。

調教師×馬主

クラブ系×大井のマイル巧者厩舎が王道です。

YGG×藤田輝信、ノルマンディー×荒山勝徳、ラフィアン×的場直之の布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:11.2%/30.4%
  • 社台ファーム:9.8%/28.2%
  • ビッグレッドファーム:9.8%/28.0%
  • 日高地方の中堅牧場上位群:9.4%/27.2%
  • 個人工房・小規模牧場上位群:9.0%/26.6%

出走数の多い大規模牧場に加え、ダートマイル〜中距離育成に強い牧場が安定。
米国型スピード×パワー持続を意識した生産が奏功しています。

まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は好発と二の脚で内確保なら妙味
  • 開催と砂:仮柵なし。含水が上がるほど時計短縮と前残りの好走の傾向が強まる
  • ラップ:前傾で初速+持続が最重要。4角先頭圏の粘りが決まりやすい
  • 脚質:先行を軸に、差しは直線での進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:米国型スピード×パワー持続が王道です。道悪ならシニスターミニスター/マジェスティックウォリアー/パイロの優位がさらに増す
  • 騎手:大井巧者の矢野貴之・笹川翼・御神本訓史・和田譲治・本田正重・達城龍次・町田直希・張田昂を素直に評価
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