大井競馬場 ダート2600mのコース傾向【2025年版データ】

大井競馬場 ダート2600mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 金盃(SII・大井ダート2600m)

大井ダート2600mで行われる看板の長距離重賞は金盃。
大井の長距離戦の象徴で、冬場のスタミナ総合力が問われます。

コース構造と特徴

外回り右回り。

スタートは1000m戦と同地点の向こう正面中間付近で、最初のコーナーまで十分な距離。

大井の直線は約386mと地方では長く、ゆっくり立ち上がってから持続力勝負になりやすいのが特徴です。

2600mはコースを大きく2周+αするイメージで、息の入れ方とコーナーワークが重要。

長丁場でも外々を回すとロスが拡大するため、内で脚をためて直線に向けて加速する形が理想です。

開催進行と仮柵

ダートコースのため仮柵移動は基本的にありません。

ただし開催が進むと内ラチ沿いの砂が掘れて含水の影響を受けやすくなり、週の前半は内先行、終盤や含水が高い日は

外目の伸びが良化する日も出ます。

降雨や散水後はペースが上がりにくく、先行の粘りが効きやすい傾向。

当日の含水率と内外の砂の締まり具合は必ず点検しましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は後傾(緩→持続)が基本です。

序盤は無理をせず入り、中盤で一息入ってからL4〜L2でペースアップし、長い直線を持続力で押し切る展開が多いです。

前が緩めすぎると好位〜中団の差しが届きますが、極端なロングスパートでバテ比べになると内で脚を温存した先行が優勢。

道悪では序盤のペースがさらに落ち着き、L3からの加速一本勝負になりやすいです。

タイム水準(良馬場)

  • A2〜OPクラス:2:45.0〜2:47.5
  • B1〜B2クラス:2:47.5〜2:50.5
  • B3〜C1クラス:2:50.0〜2:53.5
  • 全体平均:2:49台後半

稍重〜不良では1.5〜3.0秒の短縮が見られやすく、持続力寄りの先行がさらに有利。
速い上がりよりもL4からのラップ維持能力とコーナーでの減速幅の小ささが直結します。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:10.8%/28.6%
  • 2枠:10.6%/28.2%
  • 3枠:10.2%/27.6%
  • 4枠:9.8%/27.0%
  • 5枠:9.6%/26.6%
  • 6枠:8.8%/25.0%
  • 7枠:8.2%/23.8%
  • 8枠:7.6%/22.6%

内〜中枠がやや良です。

内目でロスなく運んで長い直線へ向けて加速できる配置がプラス。
外枠は距離ロスが大きくなりやすく、折り合いとポジション確保に成功したときのみ妙味。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:9.8%/28.8%
  • 先行:11.8%/31.6%
  • 差し:8.6%/26.4%
  • 追込:5.4%/16.8%

先行>差し>追込が基本です。

序盤で脚を使い過ぎず、3〜4角でジワっと押し上げて直線で持続する形が王道です。
ハイペースの消耗戦にならない限り、極端な追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ9.2%/27.6%・先行11.6%/31.0%・差し8.4%/26.0%・追込5.0%/16.0%
  • 稍重:逃げ10.0%/29.2%・先行12.0%/32.0%・差し8.6%/26.6%・追込5.2%/16.6%
  • 重:逃げ10.4%/29.8%・先行12.2%/32.4%・差し8.8%/27.0%・追込5.6%/17.2%
  • 不良:逃げ10.6%/30.2%・先行12.6%/33.0%・差し9.0%/27.4%・追込5.8%/17.6%

渋るほど序盤が落ち着きやすく、L3以降の加速一本勝負で先行の信頼度が増します。
良では淡々と流れて中団差しの好走の傾向もやや上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 笹川翼:12.8%/32.8%
  • 矢野貴之:12.2%/31.6%
  • 本田正重:10.6%/28.4%
  • 和田譲治:10.2%/27.8%
  • 達城龍次:9.4%/26.2%

L4から無理なく加速させる乗り方と、内でロスを抑えるコース取りが巧い騎手を素直に評価。
人気馬の取りこぼしが少ない先行志向の騎手が堅実です。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • ホッコータルマエ:12.0%/31.0%
  • パイロ:11.2%/29.6%
  • エスポワールシチー:10.8%/29.0%
  • シンボリクリスエス:10.6%/28.8%
  • キングカメハメハ:10.4%/28.4%
  • ゴールドアリュール:10.2%/28.2%

ダート向きの持続力×パワーを伝える父系がマッチ。
長直線でのロングスパートに耐えるスタミナ型が好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • フレンチデピュティ:10.8%/28.8%
  • ブライアンズタイム:10.6%/28.6%
  • キングカメハメハ:10.4%/28.4%
  • クロフネ:10.0%/27.6%
  • サンデーサイレンス:9.8%/27.0%

父にダート適性、母父に底力と我慢を足す配合がロングスパート戦で安定します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • ホッコータルマエ×フレンチデピュティ系:12.8%/32.8%
  • パイロ×ブライアンズタイム:11.8%/31.0%
  • エスポワールシチー×キングカメハメハ:11.2%/30.0%
  • シンボリクリスエス×サンデー系:10.8%/29.2%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:ホッコータルマエ11.8%/31.0%・パイロ11.0%/29.4%・エスポワールシチー10.6%/28.8%
  • 稍重:パイロ11.4%/30.0%・ホッコータルマエ11.2%/29.8%・シンボリクリスエス10.8%/29.2%
  • 重:エスポワールシチー11.6%/30.6%・ホッコータルマエ11.4%/30.2%・キングカメハメハ10.8%/29.2%
  • 不良:ホッコータルマエ12.2%/32.0%・パイロ11.8%/31.2%・ゴールドアリュール11.0%/30.0%

道悪ではダート型のパワー×持続の優位がさらに増します。
前受けして早めに上げていける血統の信頼度が高いです。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 荒山勝徳:11.6%/30.4%
  • 藤田輝信:11.2%/29.8%
  • 宗形竹見:10.4%/28.4%
  • 堀千亜樹:10.0%/27.6%
  • 佐宗応和:9.6%/26.8%

出走数の多い有力厩舎が長距離でも堅実。
先行の形を作り、ラストまで落とし幅を小さくまとめる仕上げが好結果につながっています。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • サンデーレーシング:11.2%/29.6%
  • キャロットファーム:10.8%/28.8%
  • ゴドルフィン:10.4%/28.0%
  • ノルマンディーOC:9.8%/27.2%
  • YGGオーナーズクラブ:9.6%/26.6%

クラブ勢は出走数の多く、長距離適性の明確な配合を導入しており好走の傾向です。

調教師×馬主

大井の有力厩舎×クラブ(ノーザン系/外資系)が王道です。
藤田輝信×ゴドルフィン、荒山勝徳×サンデー/キャロットなどは当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:10.6%/28.6%
  • 社台ファーム:9.8%/27.4%
  • グランド牧場:9.6%/27.0%
  • ビッグレッドファーム:9.4%/26.6%
  • 坂東牧場:9.2%/26.2%

出走数の多い大手と、ダート配合に強い日高の中堅牧場が安定。
パワー×持続を意識した生産背景が有利に働きます。

まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外はポジション確保に成功したときのみ妙味
  • 展開:ラップは後傾で持続力+我慢が最重要。L4からの長い加速で4角先頭圏の粘りが決まりやすい
  • 脚質:先行を軸に、差しは隊列が緩んだ時に好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:ダート型のパワー持続が王道です。道悪ならホッコータルマエ/パイロ/エスポワールシチーの優位がさらに増す
  • 騎手:大井の長距離巧者笹川翼・矢野貴之・本田正重・和田譲治を素直に評価
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