東京競馬場 芝1800mのコース傾向【2025年版データ】

東京競馬場 芝1800mのコース傾向【2025年版データ】
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主な開催重賞

  • 毎日王冠(G2)
  • エプソムカップ(G3)
  • 府中牝馬ステークス(G3)
  • 共同通信杯(G3)
  • 東京スポーツ杯2歳ステークス(G2)

いずれも東京芝1800mの看板重賞で、上半期〜秋競馬まで年間を通じて施行されます。

コース構造と特徴

左回り2ターンのコースでスタートは、1〜2コーナー中間のポケット(2角内側)で発馬後すぐ斜めに2角へ合流します。

直線は約525.9m、途中に高低差約2.0mの急坂を含み、全体の高低差は約2.7m
形状的に序盤のポジション取りが重要で、基本は瞬発力勝負になりやすい舞台です。

開催進行と仮柵

東京芝はA〜Dコースを使用します。フルゲートはA/B/C=18頭、D=16頭

外柵を出すほど内の傷みを回避できる反面、コーナー取りや隊列の変化で内外の伸びが入れ替わる週もあります。

展開ラップ傾向

過去5年の平均は前半3F36秒台/上がり3F34秒台で後傾が基本。

向正面でペースを作り、3〜4角は我慢、直線で加速して決め手を問われる形が多いです。

大箱×長い直線ゆえ、逃げ切り難度はやや高めです。

タイム水準(良馬場)

  • 重賞・OP:1:46.3(前半36.2/上がり34.6)
  • 3勝:1:46.0(36.2/34.5)
  • 2勝:1:46.8(36.5/34.6)
  • 1勝:1:46.9(36.6/34.7)
  • 未勝利:1:47.8(36.9/35.1)
  • 新馬:1:49.3(37.0/34.9)

直線勝負の色が濃く、上がりの速さが求められます。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:5.1%/21.3%
  • 2枠:8.2%/21.6%
  • 3枠:8.1%/22.7%
  • 4枠:10.3%/23.6%
  • 5枠:6.9%/25.1%
  • 6枠:7.9%/23.0%
  • 7枠:7.4%/25.8%
  • 8枠:8.0%/23.0%

極端な内外差は小さく、中寄り〜外も十分戦えるのが特徴。
発馬直後に2角へ向かう構造上、ポジションを取り切れる4枠の勝率が高めです。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:7.1%/25.7%
  • 先行:11.0%/30.8%
  • 差し:13.8%/39.3%
  • 追込:16.9%/33.8%

先行〜差しが軸、直線の長さと坂で末脚が問われ逃げ切りは簡単ではないコースです。

馬場状態別(脚質)

  • 良〜高速:ためて瞬発。差し・先行の複勝の厚みが増えやすい。
  • 稍重〜重:位置取りの価値が相対的に上がり、先行の粘りが利きやすい。重い馬場の実例として毎日王冠等でも前付けの利点が指摘されています。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • C.ルメール:25.0%/63.9%
  • 戸崎圭太:20.7%/47.7%
  • 横山武史:13.4%/31.7%
  • D.レーン:34.5%/55.2%
  • J.モレイラ:45.0%/75.0%
  • 川田将雅:12.1%/63.6%

いずれも府中巧者で、人気馬の取りこぼしが少ない点が強みです。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬の勝率/複勝率

  • キタサンブラック:26.1%/43.5%
  • モーリス:22.1%/42.9%
  • エピファネイア:12.7%/34.9%
  • ドゥラメンテ:12.2%/33.3%
  • ロードカナロア:12.9%/37.6%
  • ジャスタウェイ:13.5%/32.7%
  • キズナ:9.5%/36.5%

瞬発と持続の両立が可能な“中距離マイル型”の父が好相性です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • ディープインパクト:11.8%/29.4%
  • キングカメハメハ:11.9%/31.1%
  • マンハッタンカフェ:15.2%/28.3%
  • Frankel:36.4%/72.7%
  • Fastnet Rock:44.4%/55.6%
  • シンボリクリスエス:6.4%/23.4%

サンデー直系やミスプロ由来のスピードを母父で補完する形が走りやすい傾向です。

父×母父

ロベルト系(父)×ミスプロ系(母父)は父系統の複勝率31.8%と母父の好成績が組み合う“持続+速度”型で妙味。

サンデー系(父)×ミスプロ系(母父)複勝率25%前後で安定。

馬場状態別(血統)

  • 良:キタサンブラック/モーリス/エピファネイア/ロードカナロアなどスピード×瞬発で素直に評価。
  • 稍重〜重:ロベルト影響(スクリーンヒーロー等)やダイワメジャーなどのパワー持続型の相対地位が上がる。重めの馬場では位置取りも重要。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 堀宣行:27.8%/59.7%
  • 国枝栄:28.1%/50.6%
  • 手塚貴久:22.9%/44.4%
  • 斎藤誠:22.4%/42.6%
  • 尾関知人:20.6%/43.5%

美浦の上位厩舎は輸送負担が小さく、成績が安定する傾向にある。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • サンデーR:21.6%/46.0%
  • シルクR:18.9%/43.7%
  • キャロットF:15.3%/37.3%
  • 社台RH:14.9%/35.7%
  • 東京HR:21.3%/50.0%
  • ゴドルフィン:18.0%/35.6%
  • ウイン:22.9%/45.7%

クラブ勢の量と質が厚く、勝率・複勝率とも高水準です。

調教師×馬主

ノーザン系(サンデー/シルク/キャロット)×美浦上位(堀・国枝・手塚)、ならびに関西名門(友道・池江)×クラブのスポット参戦が好成績。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ノーザンファーム:17.2%/43.5%
  • 社台ファーム:9.1%/25.2%
  • 白老ファーム:13.0%/31.9%
  • 追分ファーム:9.9%/27.0%
  • ダーレー・ジャパンF(Godolphin):18.4%/40.8%

分母の多いノーザン/社台は安定、少数精鋭の牧場も妙味筋です。


まとめ

  • 枠:極端な差は小さめ。4枠の勝率が高めで、3〜7枠は複勝の厚み。外でもポジションを取り切れれば十分戦える。
  • 開催と仮柵:Dコース期はフルゲートが16に減少。週ごとの内外の傷み具合で内差し/外伸びが入れ替わる点をチェック。
  • ラップ:後傾型(緩→急)で直線の瞬発力が最重要。先行で我慢し、上がり34秒台に対応できるかが鍵。
  • 脚質:先行を軸に差しの複勝厚み。逃げはハマれば粘るが総量では分が悪い。追込の頭は過信禁物。
  • 血統:良ならキタサンブラック/モーリス/エピファネイア/カナロアなど“瞬発×持続”。道悪はロベルト影響ダイワメジャー等のパワー持続へ微シフト。
  • 騎手:府中巧者のルメール・戸崎・レーン・モレイラ・川田を素直に評価。人気馬の信頼度が高い。
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