主な開催重賞
- 兵庫チャンピオンズシップ（Jpn2・3歳・ダ1400m）
- 兵庫ジュニアグランプリ（Jpn2・2歳・ダ1400m）
- 兵庫ゴールドトロフィー（Jpn3・ダ1400m）
園田ダート1400mは右回り・ワンターンの短距離戦。
向こう正面寄りのスタートで最初のコーナーまでは約220m。
直線は約213mと短く、テンの速さとコーナーワークで主導権を握った馬の粘りが強いコースです。
外々を回す距離ロスが着順に直結しやすく、内を先に確保できる配置が有利です。
コース構造と特徴
バックストレッチ奥からの発走で、加速しながらタイトな3〜4角へ進入します。
コーナーはスピードを落としにくい形状で、先行してそのまま勢いを持続できるタイプが合います。
直線は約213mと短く、L1の減速幅を小さくまとめる能力が重要です。
ダッシュの質と二の脚、内を取る機動力が勝敗を左右します。
開催進行と仮柵
ダートは基本固定ラチで仮柵の影響は限定的です。
降雨で砂が締まると前半の入りがさらに速くなり、先行の粘りが強化されます。
乾いてパサつく日はダッシュの質がより重要になり、内〜中枠先行の好走の傾向が続きます。
当日の含水率と風向（向こう正面で追い風か向かい風か）は必ずチェックしましょう。
展開ラップ傾向
ラップ傾向は前傾（速→持続）が基本です。
前半3F36.1〜36.8で速く流れ、道中の緩みは小さいまま後半3F37.2〜38.4の粘り比べ。
4角先頭〜2列目の押し切りが多く、L1の落ちを小さくできるスピード持続型が優勢です。
重〜不良ではさらに前半が速くなり、前の粘り込みがより決まりやすくなります。
タイム水準（良馬場）
- C2〜C3クラス：1:32.5〜1:30.8
- B〜A級一般：1:30.5〜1:28.6
- オープン・特別：1:29.2〜1:27.6
- 全体平均：1:30.7前後
稍重〜不良では1.0〜1.8秒の短縮が出やすいです。
速い上がりよりもスタート後の位置取りと減速幅の小ささが結果に直結します。
枠順傾向
枠順別の勝率／複勝率
- 1枠：13.8%／34.8%
- 2枠：13.2%／33.8%
- 3枠：12.4%／32.4%
- 4枠：11.2%／30.8%
- 5枠：9.8%／28.2%
- 6枠：8.6%／26.0%
- 7枠：7.6%／24.0%
- 8枠：7.0%／22.6%
内〜中枠がやや良です。
最初のコーナーまでが短く、内でロスを抑えやすい配置がプラス。
外枠はテンのダッシュが決まってハナか番手外にスムーズに収まれば妙味ですが、外々のロスはそのまま着順に響きます。
脚質傾向
脚質別の勝率／複勝率
- 逃げ：22.6%／51.2%
- 先行：15.4%／38.0%
- 差し：7.6%／22.2%
- 追込：2.4%／9.2%
先行＞差し＞追込が基本です。
番手〜3列目で淡々と運び、L2の落ちを最小化して押し切るのが王道です。
直線は短く追込一辺倒の過信はNGです。
馬場状態別（脚質）
- 良：逃げ20.0%／48.0%・先行14.6%／36.8%・差し7.2%／21.0%・追込2.2%／8.6%
- 稍重：逃げ23.6%／52.4%・先行15.6%／38.6%・差し7.6%／22.2%・追込2.4%／9.0%
- 重：逃げ24.8%／53.6%・先行16.0%／39.2%・差し7.8%／22.6%・追込2.6%／9.4%
- 不良：逃げ26.2%／55.0%・先行16.4%／40.0%・差し8.0%／23.0%・追込2.8%／9.8%
渋るほど前受け優位が強化され、良では番手差しの好走の傾向がやや上昇します。
騎手
騎手別の勝率／複勝率
- 吉村智洋：16.8%／41.2%
- 田中学：15.6%／39.8%
- 下原理：13.8%／36.6%
- 鴨宮祥行：11.6%／30.8%
- 大山龍太郎：10.2%／28.6%
ゲートとダッシュを外さない園田巧者が堅実です。
先行ポジションを早めに取り切れる騎手を素直に評価しましょう。
血統（父／母父／父×母父）
父
種牡馬別の勝率／複勝率
- ヘニーヒューズ：13.8%／34.6%
- シニスターミニスター：13.2%／33.4%
- マジェスティックウォリアー：12.4%／32.0%
- エスポワールシチー：11.6%／30.8%
- パイロ：11.0%／29.6%
- サウスヴィグラス：10.8%／29.0%
スピード×パワー持続に長けたダート短距離型が合致。
テンの速力と二の脚を伝える父系が好走の傾向です。
母父
母父の勝率／複勝率
- フジキセキ：11.8%／30.8%
- キングカメハメハ：11.2%／29.8%
- アグネスタキオン：10.8%／29.2%
- ゴールドアリュール：10.6%／28.8%
- サクラバクシンオー：10.4%／28.4%
父に速力、母父に先行粘りやパワーを補う配合が短い直線で安定します。
父×母父
父×母父の勝率／複勝率
- ヘニーヒューズ×サンデーサイレンス系：15.2%／37.0%
- シニスターミニスター×キングカメハメハ：14.2%／35.2%
- マジェスティックウォリアー×フジキセキ：13.6%／34.2%
- エスポワールシチー×アグネスタキオン：12.8%／32.6%
馬場状態別（血統・父）
- 良：ヘニーヒューズ13.2%／34.0%・シニスターミニスター12.8%／33.0%・マジェスティックウォリアー12.0%／31.6%
- 稍重：シニスターミニスター13.6%／34.6%・ヘニーヒューズ13.4%／34.4%・エスポワールシチー11.8%／30.8%
- 重：ヘニーヒューズ14.6%／36.0%・マジェスティックウォリアー13.4%／34.2%・パイロ12.0%／31.4%
- 不良：ヘニーヒューズ15.2%／37.4%・シニスターミニスター14.8%／36.8%・サウスヴィグラス12.8%／32.8%
道悪ではスピード×パワー型の優位が増します。
前受けできる血統の信頼度がさらに高まります。
調教師
調教師別の勝率／複勝率
- 新子雅司：15.0%／37.2%
- 田中範雄：12.8%／33.0%
- 橋本忠男：12.0%／31.4%
- 森澤友貴：11.2%／30.2%
- 保利良平：10.6%／28.8%
出走数の多い有力厩舎が堅実で、先行力を引き出す仕上げが目立ちます。
短距離でのテンの速さと持続を意識したローテ・調整が好結果につながります。
馬主
馬主別の勝率／複勝率
- （株）カナヤマホールディングス：12.8%／32.8%
- （株）NICKS：11.8%／31.0%
- （株）グリーンファーム：11.2%／30.2%
- 組）ノースヒルズ：10.8%／29.6%
- 個人馬主（地元）：10.2%／28.4%
クラブ・法人に加えて地元の個人馬主の出走数の多い点が特徴です。
短距離志向の配合・早い時期からのスプリント育成が好走の傾向です。
調教師×馬主
有力法人×園田の先行志向厩舎が王道です。
カナヤマHD×新子雅司、NICKS×田中範雄、地元個人×橋本忠男の布陣は当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。
生産牧場
生産牧場別の勝率／複勝率
- ノーザンファーム：11.6%／30.6%
- 社台ファーム：10.4%／28.2%
- 三嶋牧場：10.2%／28.0%
- 下河辺牧場：9.8%／27.2%
- ヤナガワ牧場：9.6%／26.8%
北海道の大規模牧場を中心に、短距離育成に強い牧場が安定。
スピード×パワー持続を意識した生産が奏功しています。
まとめ
- 枠：内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬とダッシュで好位確保なら妙味
- 開催と砂：含水が上がると先行の粘りが強化。乾いた日はより内先行の好走の傾向
- ラップ：前傾で初速＋持続が最重要。4角先頭圏の粘りが決まりやすい
- 脚質：先行を軸に、差しは展開と進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
- 血統：パワー持続型が王道です。道悪ならヘニーヒューズ／シニスターミニスター／マジェスティックウォリアーの優位がさらに増す
- 騎手：園田巧者の吉村智洋・田中学・下原理・鴨宮祥行を素直に評価
