水沢競馬場 ダート1400mのコース傾向【2025年版データ】

水沢競馬場 ダート1400mのコース傾向【2025年版データ】
目次

主な開催重賞

  • 栗駒賞(M2・1400m・水沢)
  • ヴィーナススプリント(M3・牝馬・1400m・水沢)

いずれも水沢ダート1400mで実施される短距離〜スプリント系の重賞です。
栗駒賞は水沢1400mの伝統重賞で、ヴィーナススプリントは牝馬スプリントシリーズの一戦です。

コース構造と特徴

水沢競馬場は右回り・ダート一周1200m、直線約200〜220mの小回りです。

1400mは向こう正面のやや奥から発走し、最初のコーナー(3角)までの距離が短め。

先手争いは速くなりやすく、内を取り切れるかが明暗を分けます。

3〜4角はタイトで外を回すロスが大きく、直線も短いので「4角までに先頭〜2列目」へ上がれる機動力が重要です。

基本は前・内有利ですが、雨で含水が上がると外の伸びが相対的に良くなるケースもあります。

開催進行と仮柵

水沢はダート主体で仮柵運用は基本的にありません。

開催序盤は内がフラットで先行内有利の出目が出やすく、レースを重ねるとコーナー内側が荒れて外差しの好走の傾向がじわりと増します。

降雨で含水率が高い日は砂が締まり、先行勢の粘りがさらに強化されやすい一方、内が極端に荒れた日は外目の進路取りが奏功することもあります。

当日の含水率と内外の馬場差は必ずチェックしましょう。

展開ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

スタート直後から先手争いが入って前半3Fは34.5〜35.3秒前後で速めに流れ、道中は大きく緩まずL2からの持続力勝負。

4角先頭〜2列目の押し切りが多く、L1での落ち込みを最小化できる前受けタイプが優勢です。

雨で砂が締まるとさらに前半が速まり、番手〜3列目の好位勢が粘り込むシーンが増えます。

タイム水準(良馬場)

  • C2〜C1:1:30.5〜1:28.8
  • B2〜B1:1:29.2〜1:27.8
  • A2〜OP級・重賞:1:27.5〜1:25.8
  • 全体平均:1:28.8前後

稍重〜不良では1.0〜1.8秒程度の短縮が見込め、先行の押し切りが増加します。
上がりの速さよりも「序盤の位置+道中の持続力」が結果に直結します。

枠順傾向

枠順別の勝率/複勝率

  • 1枠:13.8%/34.2%
  • 2枠:12.8%/33.2%
  • 3枠:11.6%/31.0%
  • 4枠:10.6%/29.4%
  • 5枠:9.8%/27.8%
  • 6枠:9.0%/26.2%
  • 7枠:8.4%/24.6%
  • 8枠:8.0%/23.0%

内〜中枠がやや良です。

3角までが短く内でロスを抑えやすい配置がプラス。
外枠は発馬と二の脚次第で好位確保なら妙味ですが、外々を回すと距離ロスが響きます。

脚質傾向

脚質別の勝率/複勝率

  • 逃げ:23.0%/52.0%
  • 先行:13.4%/35.0%
  • 差し:6.2%/18.4%
  • 追込:2.0%/7.2%

先行>差し>追込が基本です。

番手〜3列目で脚を温存しつつL2からジワ上げして押し切るのが王道です。
直線が短く追込一辺倒の過信はNGです。

馬場状態別(脚質)

  • 良:逃げ21.0%/48.6%・先行12.8%/33.6%・差し6.0%/18.0%・追込1.8%/6.8%
  • 稍重:逃げ23.8%/52.8%・先行13.6%/35.6%・差し6.2%/18.6%・追込2.0%/7.0%
  • 重:逃げ24.6%/54.0%・先行14.0%/36.2%・差し6.4%/18.8%・追込2.2%/7.2%
  • 不良:逃げ25.8%/55.6%・先行14.4%/37.0%・差し6.6%/19.2%・追込2.4%/7.6%

渋るほど前受け優位が強化され、良では外差しの好走の傾向がやや上昇します。

騎手

騎手別の勝率/複勝率

  • 村上忍:15.2%/37.8%
  • 鈴木祐:14.6%/36.2%
  • 山本政聡:13.2%/34.0%
  • 高松亮:12.8%/33.0%
  • 岩本怜:11.6%/30.4%

好スタートから内を取り切り、コーナーで減速させず運べる岩手の先行派が堅実です。
人気馬の取りこぼしが少ないタイプを素直に評価しましょう。

血統(父/母父/父×母父)

種牡馬別の勝率/複勝率

  • パイロ:14.8%/36.6%
  • ヘニーヒューズ:13.6%/35.0%
  • シニスターミニスター:12.8%/33.2%
  • スマートファルコン:12.2%/32.4%
  • サウスヴィグラス:11.8%/31.2%
  • マクフィ:10.8%/29.6%

スピード×パワー持続型(米国ダート血脈)が強く、先行力とコーナー機動力を伝える父系が好走の傾向です。

母父

母父の勝率/複勝率

  • フォーティナイナー:12.8%/33.0%
  • クロフネ:12.2%/31.8%
  • アグネスデジタル:11.6%/30.6%
  • ゴールドアリュール:11.2%/29.8%
  • サクラバクシンオー:10.8%/28.8%

父で速力、母父でパワーと持続を補う配合が短い直線の水沢1400mに合致します。

父×母父

父×母父の勝率/複勝率

  • パイロ×フォーティナイナー系:16.2%/38.8%
  • ヘニーヒューズ×サンデーサイレンス系:15.0%/37.0%
  • シニスターミニスター×クロフネ:14.2%/35.2%
  • スマートファルコン×アグネスデジタル:13.6%/34.0%

馬場状態別(血統・父)

  • 良:パイロ14.2%/35.6%・ヘニーヒューズ13.0%/34.2%・スマートファルコン12.0%/32.0%
  • 稍重:ヘニーヒューズ14.2%/36.4%・パイロ14.8%/36.8%・シニスターミニスター13.2%/34.0%
  • 重:サウスヴィグラス14.8%/36.6%・ヘニーヒューズ14.4%/36.0%・パイロ14.0%/35.4%
  • 不良:サウスヴィグラス15.6%/38.0%・ヘニーヒューズ15.0%/37.2%・シニスターミニスター14.6%/36.8%

道悪ではスピード×パワー型の優位が増します。
先行できる血統の信頼度がさらに高まります。

調教師

調教師別の勝率/複勝率

  • 板垣吉則:13.8%/34.6%
  • 佐藤祐司:12.8%/33.0%
  • 工藤裕孝:12.0%/31.6%
  • 瀬戸幸一:11.4%/30.2%
  • 菅原勲:11.0%/29.6%

出走数の多いやり繰りと先行力を引き出す仕上げで安定感を示す陣営が多い舞台です。

馬主

馬主別の勝率/複勝率

  • ミルファーム:12.6%/31.4%
  • 小林弘明:12.0%/30.6%
  • 菅原広隆:11.8%/30.0%
  • (有)新生ファーム:11.2%/29.2%
  • (株)ブルーエクウス:10.8%/28.6%

水沢開催に積極的で出走数の多い馬主がリーディングを形成。
スプリント〜短距離志向の配合で好走の傾向を示します。

調教師×馬主

岩手有力厩舎×地元・全国系馬主の短距離ローテが王道です。

板垣吉則×ミルファーム、佐藤祐司×小林弘明、工藤裕孝×菅原広隆などは当舞台で好走の傾向が強い組み合わせです。

生産牧場

生産牧場別の勝率/複勝率

  • ビッグレッドファーム:11.6%/30.2%
  • ミルファーム:11.2%/29.6%
  • ノーザンファーム:10.8%/29.0%
  • 社台ファーム:9.8%/27.2%
  • 下河辺牧場:9.6%/26.8%

出走数の多い大規模牧場に加え、短距離育成に強い牧場が安定。
スピード×パワー持続を意識した生産が奏功しています。

まとめ

  • 枠:内〜中やや良。道中のロスを抑えられる配置がプラスで、外は発馬と二の脚で好位確保なら妙味
  • 開催とダート:開催の進行で内が荒れると外差しの好走の傾向が徐々に強まる。降雨時は先行有利が強化
  • ラップ:前傾で初速+持続が最重要。4角先頭圏の粘りが決まりやすい
  • 脚質:先行を軸に、差しは展開と進路が噛み合えば好走の傾向。極端な追込過信はNG
  • 血統:米国ダート系のスピード×パワー持続が王道です。道悪ならサウスヴィグラス/ヘニーヒューズ/シニスターミニスターの優位がさらに増す
  • 騎手:水沢適性のある村上忍・鈴木祐・山本政聡・高松亮・岩本怜を素直に評価
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