武蔵野ステークス(G3)のレース傾向【2025年版データ】

武蔵野ステークス(G3)のレース傾向【2025年版データ】
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コース構造と特徴

東京ダート1600mは向こう正面の専用シュートから発走し、最初のコーナー(3角)まで十分な距離が確保されています。

ワンターンのように感じる長い直線区間+緩やかな2コーナー通過でペースが速くなりやすく、直線は約500mとダートでは最長クラス。

序盤の追走力に加えて、L4(残り800m)から長く加速を続けられる持続力と、直線でもう一段ギアを上げられる持久的トップスピードが問われます。

内で脚を溜めて4角でスムーズに外へ出すか、外枠ならロスを抑えつつ早めに進出できるかが鍵です。

ラップ傾向

ラップ傾向は前傾(速→持続)が基本です。

序盤から流れて中盤で緩みにくく、3~4角でペースアップ、直線は持続力勝負になりやすいです。

中団~好位で息を入れつつ4角でスムーズに加速、直線でのロングスプリントで押し切る形が王道です。

ハイペースが強まった年は差しが届き、道悪で速度域が上がると先行の粘りも増します。

タイム水準

  • 良馬場の勝ち時計レンジ:1分34秒台後半~1分36秒台前半
  • 上がり最速の目安:35秒台前半~36秒台前半
  • 要求能力:テンの追走力+L4からの持続加速+直線での最高速維持

含水率が高い年は1分34秒台まで短縮。
乾いた年や風が強い日は1分36~37秒台まで延びるケースがあります。

枠順傾向

内~中枠がやや良。

ロスなく運びやすく、直線で外へ持ち出す余地を残しやすいのが利点です。

外枠は不利ではありませんが、序盤で脚を使い過ぎると直線で甘くなりがちで、向こう正面の進出タイミングがポイントです。

脚質

差し>先行>追込が基本です。

長い直線での伸びが活きやすく、中団差しの勝ち切りが目立ちます。

先行は道悪や内有利バイアスの年に粘りが増し、逃げ切りはペースと馬場の後押しが必要。

追込は決め手が抜けた馬か、超ハイペースのみ台頭します。

騎手

過去10年で複勝圏に入った主な騎手の傾向

  • C.ルメール:向こう正面での進出と直線でのギア上げが安定
  • 戸崎圭太:内で脚を溜めて確実に外へ出すさばきが巧み
  • 田辺裕信:ペース読みに長け、L3~L1の加速持続を引き出す
  • 川田将雅:スタートと位置取りが正確でロスの少ない運び
  • 松山弘平:早めに動いても最後まで脚を維持させられる

序盤で無理なくポジションを取り、直線まで脚を温存してロングスパートへ繋げる配分が好成績につながります。

前走のレース(レース名/距離/競馬場×距離)

グリーンチャンネルC(ダ1600m・東京)マイルCS南部杯(ダ1600m・盛岡)エルムS(ダ1700m・札幌/函館)シリウスS(ダ1900m・中京)オアシスS(ダ1600m・東京)からの臨戦が中心。

OP特別ではアハルテケS(ダ1600m・東京)ポラリスS(ダ1400m・阪神/中京)などからの距離延長・同距離ローテも結果を出しています。

東京ダ1600m実績、もしくはマイル~1700mでの上がり上位実績が信頼材料です。

人気別の傾向

人気別の傾向

  • 1番人気:軸向き。差し型なら勝ち切りも多い
  • 2番人気:安定して馬券圏。枠と展開が噛み合えば勝ち負け
  • 3番人気:妙味と安定のバランスが良い
  • 4番人気:ロスの少ない立ち回りで優勝圏
  • 5番人気:善戦型が多く3着圏の入りが目立つ
  • 6〜9番人気:ハイペース年や道悪で差し浮上
  • 11番人気以下:波乱は限定的。強いバイアスが出た年のみ一撃

血統(父/母父/父×母父)

過去10年で複勝圏に入った主な血統の傾向

  • 父:ゴールドアリュール、シニスターミニスター、ヘニーヒューズ、パイロ、カネヒキリ、ホッコータルマエ、エスポワールシチー、ダノンレジェンドなど米国型スピードと持続力を伝える系統が中心
  • 母父:フレンチデピュティ、アフリート、ブライアンズタイム、キングカメハメハ、ティンバーカントリー、クロフネ、ミスプロ系の底力補完が好相性
  • 父×母父:米国型スピード×ミスプロ/デピュティミニスター系の持続配合が王道。道悪はよりスピード色、良馬場はスタミナ・パワーの下支えが活きます

東京のダ1600mは最高速の高さだけでなく長く脚を使う必要があり、スピード×持久力を両立できる配合の適性が高いです。

調教師

過去10年で複勝圏に入った主な調教師の傾向

  • 堀宣行:折り合いと我慢を重視し、直線勝負に強い仕上げ
  • 加藤征弘:東京ダートへの適性強化と余力残しの臨戦が目立つ
  • 萩原清:ワンターン~マイルでのロングスパートに向けた調整
  • 矢作芳人:先行力を底上げしつつ最後まで脚を使わせる設計
  • 田中博康:位置取りと長く脚を使う配分を意識した仕上げ

馬主

過去10年で複勝圏に入った主な馬主の傾向

  • ゴドルフィン:先行~差しで長く脚を使える配合で存在感
  • サンデーレーシング:中距離寄りの地力馬で安定好走
  • キャロットファーム:米国型スピードの補完で東京マイル適性を確保
  • ノースヒルズ:パワー型配合でタフな流れに強い
  • ダノックス:前受けで押し切れるスピード持続型で好成績

調教師×馬主

過去10年で複勝圏に入った主な調教師×馬主の傾向

  • 堀宣行×サンデーレーシング:直線での持続伸びを引き出す好相性
  • 加藤征弘×ゴドルフィン:先行~差しの切り替えが利く臨戦で高打点
  • 萩原清×キャロットファーム:ワンターンの持続戦で安定

生産牧場

過去10年で複勝圏に入った主な生産牧場の傾向

  • ノーザンファーム:勝ち星・連対とも比重が大きい
  • 社台ファーム:先行力と底力の配合で上位進出
  • ノースヒルズ:持続力型の配合でタフな流れに強み
  • 追分ファーム・白老ファーム:マイル適性の持続型で台頭

まとめ

  • 枠:内~中枠やや良。外は向こう正面の進出判断が鍵
  • ラップ:前傾でL4からの持続加速が肝。直線で最高速を長く維持
  • 脚質:中団差しが軸。道悪や内有利バイアスなら先行も有力
  • 血統:米国型スピード×ミスプロ/デピュティミニスター系の持続配合が王道
  • ローテ:グリーンチャンネルC・南部杯・エルムS・シリウスS・オアシスS経由を重視
  • 騎手:C.ルメール、戸崎圭太、田辺裕信、川田将雅、松山弘平の直線持続に繋げる配分が強み
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