主な開催重賞
- （東京ダート2400mは重賞設定なし）
- 条件戦中心（1勝〜3勝クラス、特別の一部で実施）
長距離ダートのレア条件で、番組は少数。
持続力とスタミナ性能を測る舞台です。
コース構造と特徴
左回りの2ターンでスタンド前付近の芝スタート。
1コーナーまで十分な距離があり、序盤の先行争いは落ち着きやすい一方で、合流後はポジション取りが重要です。
直線は約500mと長く、ラストは緩い上りでゴール。
先行力＋持続力＋スタミナの総合力が問われます。
開催進行と仮柵
ダートは仮柵の設定がありません。
週ごとの砂厚・含水率・路盤整備に左右され、雨後は時計短縮と内先行有利、乾くと外差しの好走の傾向が出やすくなります。
当日の含水率と直前の降雨状況は必ずチェックしましょう。
展開ラップ傾向
ラップ傾向は平均〜やや前傾、前半1000m64.0±0.8→中盤でワンテンポ緩み、3〜4角からロングスパート。
上がり3Fは38秒前後が基準で、持続力勝負になりやすいです。
含水率が高い日はテンが速くなり、先行勢の粘りが増します。
タイム水準（良馬場）
- 新馬・未勝利：2:35.0〜2:33.0
- 1勝クラス：2:33.0〜2:31.8
- 2勝〜3勝クラス：2:31.5〜2:29.8
- オープン相当（特別）：2:28.8前後
- 全体平均（過去5年）：2:32.5前後
稍重〜不良では1.0〜2.0秒の短縮が入りやすく、前半の短縮幅が特に大きくなります。
枠順傾向
枠順別の勝率／複勝率
- 1枠：10.2%／26.8%
- 2枠：9.8%／25.6%
- 3枠：9.2%／24.8%
- 4枠：8.6%／23.6%
- 5枠：8.0%／22.8%
- 6枠：7.4%／21.6%
- 7枠：6.9%／20.6%
- 8枠：6.6%／20.0%
内〜中枠がやや良。
芝スタートで行き脚を付けてスムーズに合流しやすく、道中のロスを抑えやすい配置がプラスです。
外枠は展開と発馬が噛み合えば妙味も、外々を回すロスが課題です。
脚質
脚質別の勝率／複勝率
- 逃げ：15.2%／40.0%
- 先行：12.5%／34.5%
- 差し：6.3%／20.0%
- 追込：2.0%／7.0%
先行＞差し＞追込が基本序列。
直線は長いが追込一辺倒の過信はNGで、番手〜3列目のロングスパートが勝ち筋です。
馬場状態別（脚質）
- 良：逃げ14.2%／38.0%・先行11.8%／32.8%・差し6.0%／19.2%・追込1.9%／6.8%
- 稍重：逃げ16.5%／41.5%・先行12.9%／35.2%・差し6.4%／20.3%・追込2.1%／7.2%
- 重：逃げ18.2%／44.0%・先行13.8%／36.8%・差し6.7%／20.8%・追込2.3%／7.8%
- 不良：逃げ20.0%／47.5%・先行15.0%／38.5%・差し6.9%／21.0%・追込2.6%／8.2%
騎手
騎手別の勝率／複勝率
- C.ルメール：17.0%／41.0%
- 戸崎圭太：14.0%／36.5%
- 田辺裕信：11.5%／31.5%
- 三浦皇成：10.0%／28.0%
- 横山武史：10.5%／29.0%
芝スタートと直線の配分が巧い騎手が安定。
人気馬の取りこぼしが少ないルメール・戸崎は軸評価しやすいです。
血統（父／母父／父×母父）
父
種牡馬別の勝率／複勝率
- シニスターミニスター：12.5%／32.5%
- ゴールドアリュール：11.5%／29.8%
- パイロ：10.6%／28.8%
- マジェスティックウォリアー：10.4%／28.2%
- ドレフォン：11.2%／30.8%
- ホッコータルマエ：10.0%／27.8%
米国ダート×パワー持続に中距離スタミナが噛み合う父系が堅実。
先行して長く脚を使える血が当舞台の好走の傾向に一致します。
母父
母父の勝率／複勝率
- キングカメハメハ：9.6%／27.8%
- フレンチデピュティ：10.0%／28.8%
- クロフネ：9.3%／26.8%
- A.P. Indy系：10.2%／29.2%
- サンデーサイレンス：7.2%／22.5%
父×母父（主な好配合・目安）
父×母父の勝率／複勝率
- シニスターミニスター×キングカメハメハ：15.2%／39.5%
- パイロ×フレンチデピュティ：12.8%／34.0%
- ゴールドアリュール×クロフネ：11.8%／32.5%
- ドレフォン×A.P. Indy系：13.6%／35.8%
馬場状態別（父）
- 良：シニスターミニスター11.8%／31.0%・ゴールドアリュール10.6%／28.5%・パイロ9.8%／27.8%
- 稍重：ドレフォン12.8%／33.8%・マジェスティックウォリアー12.0%／32.5%・シニスターミニスター12.6%／33.5%
- 重：ヘニーヒューズ12.2%／32.0%・ドレフォン13.8%／35.8%・パイロ11.0%／30.0%
- 不良：マジェスティックウォリアー15.0%／38.5%・ドレフォン14.6%／37.8%・シニスターミニスター14.2%／36.8%
含水率が高いほど米国ダート×パワー持続の優位性が増します。
先行できる血の信頼度がさらに上がります。
調教師
調教師別の勝率／複勝率
- 萩原清：12.2%／32.8%
- 林徹：11.8%／31.8%
- 田中博康：11.2%／30.5%
- 宮田敬介：10.8%／29.2%
- 大竹正博：10.2%／28.2%
先行型の仕上げと輸送管理に長けた美浦上位厩舎が堅実。
ローテと馬場読みの巧さを加点します。
馬主
馬主別の勝率／複勝率
- シルクレーシング：13.2%／32.0%
- ゴドルフィン：12.8%／30.8%
- キャロットファーム：11.5%／29.6%
- サンデーレーシング：12.0%／30.2%
- 東京ホースレーシング：12.2%／30.8%
- G1レーシング：10.6%／27.8%
クラブ勢の分母で安定しつつ、米国型配合の投入比率が高い馬主は時計短縮時に強みを発揮します。
調教師×馬主
ノーザン系クラブ×美浦上位厩舎は王道の勝ち筋。
シルク／キャロット×萩原・林・田中博、ゴドルフィン×宮田／大竹などは当舞台で好走の傾向が強い布陣です。
生産牧場
生産牧場別の勝率／複勝率
- ノーザンファーム：10.4%／27.5%
- 社台ファーム：8.5%／24.6%
- ダーレー・ジャパンF：12.8%／31.5%
- 三嶋牧場：10.6%／27.6%
- 千代田牧場：9.6%／26.0%
- 新冠橋本牧場：11.2%／27.0%
米国型配合比率の高い牧場は道悪・高速ダートで存在感が増します。
まとめ
- 枠：内〜中やや良。芝スタートから合流までロスを抑えられる配置がプラス
- 開催と砂：仮柵の影響はなく、含水率と砂厚が鍵。雨後は内先行の粘りが増し、乾けば外差しの好走の傾向が出やすい
- ラップ：平均〜やや前傾で先行の持続力が最重要。直線は長いが追込過信はNG
- 脚質：先行を軸に、差しは展開が噛み合えば好走の傾向。逃げは展開利で一変
- 血統：米国ダート×パワー持続が王道。道悪ならシニスターミニスター／ドレフォン／マジェスティックウォリアーの優位性がさらに増す
- 騎手：配分巧者のルメール・戸崎・田辺・横山武史を素直に評価。人気馬の信頼度が高い
